「美穂のことが」
「美穂(みほ)のことは……。美穂の幸せな結婚をサポートするのが俺の役目だと思ってた。男性が苦手な自分を乗り越えようと、頑張っている美穂のことを、心から応援してた」
私は息をするのも忘れ、 晴(はる)さんに意識のすべてを傾けた。
「自分話をしてくれるのも、俺を頼ってくれるのも嬉しかった。だんだん担当会員としてじゃなく、女の子として美穂が気になって……。男性に怯(おび)えているのを見た時は、俺が守りたいと思った」
「え……」と思ったのと同時に「守りたい」という言葉に、胸の奥が熱く震えた。
「美穂のことが好きなんだ。担当会員としてでなく、ひとりの女の子として……美穂が好きなんだ」
晴さんの声は優しいのに、想いを伝えようとしているからか、心に強く響いた。
心臓が壊れそうなほど速く波打つ。
晴さんが……私を好き?
ずっと恋愛対象に見られていないと思っていたから**************************
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