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『08番、早く食え』『でも、グリンピース嫌い…』
先生は、鞭で俺の背中を叩く。
背中に痛みが走る。
『早くしろと言ってるんだ!!』
涙が止まらない、痛い、痛い、
「はっ!」
また昔の夢を見てたのか。って、なんでベッドで寝てるんだ。そういえば昨日…
「って、あいつ!」
俺は急いで寝室を飛び出てリビングに向かう。
「あれ、?いない、?」
キッチンに行ってみると…
「先輩、おはよーございまーす」
料理をしている理緒がいた。
「あぁ、おはよう、」
妙にピンクのエプロンが似合っていた。
っ、これは、?
「卵焼きか?」
「あったり~!美味しそうでしょー?師匠にいっつもつくってたんだ~!」
得意気に卵を巻いていく。
「先輩は座ってて、今日は僕がつくるから」
理緒の指先が俺の唇に触れる。
「わかったよ、早く作れよ」
俺は渋々リビングでテレビを見る。
数分後にお皿に乗せられた卵焼きと味噌汁、食パンが出てきた。
「いやー、料理初めてだから美味しいかわかんないっすよ?」
少なくとも見た目はすごく良い。
問題は味だ。
「いただきます、」
卵焼きを1口食べる。
「んっ!うまい」
すると理緒の顔は明るくなって。
「そう?先輩のカレーには負けるけどね」
理緒はパクパクと朝食を平らげた。
俺も負けじと食べた。
朝食の片付けをして、着替える。
俺の場合はスーツに日本刀を背負い、銃を腰につけるスタイル。
理緒の場合は両足の太ももにナイフを入れるベルトをつけて、タガーナイフをそこに入れる。そして可愛くて結んだツインテール(ウィッグ) に毒塗りヘアピンをつける。やはりミニスカワンピだった。
「動きづらくないのか?」
「あー、まぁ動きづらいけど、相手の警戒心を解くのにはいいんで、それに俺の戦闘スタイルにはあってるんすよ」
話ながらロビーに向かった。
ロビーにが既に伝達役の人間がいた。
「A区の5番港倉庫をアジトにしている連中を抹消してこい、タイムリミットは1時間、そのうちにサツが来る。気を付けろ」
「うっす」
頷いて俺らはロビーを出て車に乗る。
「先輩、車運転できるんすか?」
「まぁ、免許はねぇけどな」
話してるうちに目的地についた。
作戦はない。どうするか悩んでいると、
「先輩、僕に任せてほしいっす。ウインクしたら入ってきてくれていいっすよ」
と理緒は告げて