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「うぅ……」
ルードは悪い夢でも見ているのだろうか。うなされている。
「シルフィ、手伝って」
「うん? もう一回?」
私は、風の魔法でルードを浮かせないかと考えた。
「いいよ、やってあげる」
今日は言うことを聞いてくれるらしい。急にどうしたんだろう。
「シルフィ!」
風の魔法で、ルードを浮かばせることが出来た。これなら、私でも運べそう。そっと身体の下に手を添えて、いつもと逆の私がお姫様だっこするほうになった。わー、軽い。羽みたい。すごく不思議な気分です。
あ、急いで連れて行かないと。
「こっちにベッドがあるよ」
謎の声は、家の中に招き入れてくれるようだ。
「お邪魔します」
「にゃぁん」
私と猫アリスが足を踏み入れると、誰か住んでいるような綺麗な室内が出迎えてくれた。
「あなたが今住んでる人?」
「こっちこっち」
呼ばれるまま、私はベッドがあるという部屋に足を進めた。
ーーー
「そこに降ろしたらいいよ」
「ありがとう」
ルードをベッドに寝かせる。まだ彼は、うなされ続けている。
「過去の幻影を見てるみたいだね。つらい過去でもあったのかな?」
「あの、治し方は?」
「ん、君達、水の精霊が従属しているんじゃないのかい? この寝てる人?」
「指輪はアリスちゃんが――」
猫アリスが足にすりすりよってくる。抱き上げると前足をぽふんとのせてきた。あ、ちゃんと指輪がついてる。ちっちゃいけど!
そっか、ルミナと同じように毒の浄化をすればいいのかな。
彼の中の毒を浄化しろ!
「ウンディーネ!」
「あ……」
え、何? あ……って何!!
あの時のように暖かな雨が降り、ルードに降り注ぐ。
「浄化魔法の方まで使わなくても、これくらいの毒の無毒化って出来たんじゃ……」
「なん……だってーーーーー!」
ま、まあ過剰浄化で、悪いことなんてないよね!
ルードの左腕からキラキラと小さな光が立ちのぼり輝いていた。
あれ……、涙。
悲しい夢だったのかな。次々と溢れてくる。
何故か、その時ルードが小さな子どもに見えた。
「ルードさん」
私は、そっと彼の頭を撫でた。ぽんぽんと優しく、母親が子どもにしてあげるように。
すると、少し涙の流れがゆっくりになった。
いつも、頑張ってるんだろうな。真面目で律儀で、魔法大好きで。でも、弱音を吐けない。たぶん、そんな人。
撫でていると、猫アリスがじーっと私を見ていた。
「アリスちゃんもゴロゴロー」
人の姿の時は出来なかった、のどゴロゴロをするとむふぅーと満足げな顔をして、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。
可愛い。
猫アリスのうちにいっぱいもふもふしとこうかな。
花月夜れん
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鴨之助
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#塩レモン
comi
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コメント
1件
あ〜〜〜っシルフィがルードをお姫様だっこ!!逆のパターンめっちゃエモいし「軽い、羽みたい」って表現が可愛すぎて胸きゅんしたんだけど😭💕 猫アリスのゴロゴロも癒し成分高すぎてもうずっと読んでたい…!ルードの過去の幻影に触れるシルフィの優しさが染みるし、母親みたいに撫でてあげるのめっちゃグッときたよ…この2人の距離感がじわじわ縮まってて尊い😢🌸