小栁「遅い。」
小栁くんは不機嫌そうな雰囲気を出しながらも、 律儀に寝室へ移動しベットの縁へ腰をかけている。
星導「すみません。お詫びにとーっても気持ちよくして差し上げますから。ね?」
口だけの謝罪をしながら隣に座る。俺の言葉を聞いた彼はさっきよりも明らかにそわそわしだした。 そんな愛らしい姿に理性が働くわけもなく……。
首筋に腕を回しこちらを向かせてから触れるだけのキスをする。
小栁「うわっ!?はぁ?なん……むっ!?」
不意をつかれて出たであろう間抜けな声に思わず吹き出す。
星導「ははっ!可愛げのない声ですね〜。」
小栁「……可愛げなんて俺には無いだろ。」
え?この人本気で言ってるんですか。自身のことを卑下するような言葉に少し腹が立った。
星導「小栁くんはご自身について何にも分かってないんですね。」
反論しようとして開いた彼の口に、舌を滑り込ませる。
小栁「んはっ……ふぅ……♡」
小さく漏れた声は少し苦しそうだが、構わず舌を絡ませ続ける。唾液が混ざる音が静かに部屋に響く。耐えきれなくなった小栁くんが強めに俺の肩を押し返したので、名残惜しいが唇を離した。
小栁「はあっ……はあっ……。」
星導「顔、真っ赤ですよ。それにこんなに熱くなってる。」
息を整えている彼の頬に手を擦り付けると、びくりと体を震わせた。
星導「……十分すぎるくらいかわいいですよ。」
小栁くんはまだ少し不服そうだが、何かに気づいてにやりと口角を上げた。
小栁「星導だって、ここ……随分苦しそうじゃん?」
そう言って俺のズボンの膨らみをするりと撫でる。反撃してやったと言わんばかりのしたり顔だ。
星導「そりゃあ恋人のヨガってる姿を見たらねぇ?こうならない男性は居ませんよ。」
自身のベルトに指をかけスルスルと外していく。小栁くんは気まずそうにそっぽを向いた。
星導「なに目逸らしてるんですか。あなたもほら?脱いでくださいよ。」
渋々だが、俺の言葉に従ってゆっくりと衣服を脱いでいった。お互い下半身が裸になったところで向かい合う。流石に俺も気恥ずかしい。
小栁「……俺より大きいじゃねぇか。」
星導「たいして変わんないですよ。」
これから体を重ねる相手の性を、はっきりと認識しても萎えることはなかった。
星導「じゃあ触りますからね?」
そっと小栁くんをベットに押し倒す。
彼にできるだけ負担をかけないようにと思い、前戯を始めようとしたのだが……。
小栁「あー、前戯はいらねぇから……。」
また、強気なこと言って。後で痛い目を見るのはそっちですよ?と思いながら彼のアナに指を当てると……。
星導「あれ……?」
入口は柔らかくほぐれており、俺の指に吸い付いてくる。おかしい。今夜が初めてなはずなのに。
小栁「あー、いや、その……。」
何かを弁明しようとする彼にぐいと顔を近づけ、まさかとは思うが疑問をぶつける。
星導「俺のために自分でほぐしてくれてた……とか?」
流石に俺に都合のいい想像すぎる。小栁くんは何も答えない。その代わりに、半ばやけくそのように片足を抱きかかえた。ひくひくと震えるソコが丸見えになる。
小栁「いいから!早く……いれろよ。」
つまり俺の問いに肯定ということだろう。
星導「っ……!それはずるくないですか!?」
今すぐぶち込んでめちゃくちゃにしたい衝動をなんとか抑えてゴムをつけ、ゆっくりと自身のモノを挿れていく。
中は熱くうねっていて正直、そんなに長くは持ちそうにない。ふと視線を上げると苦しそうに顔を歪ませる小栁くんの姿が目に入った。
星導「大丈夫ですか?1回抜きましょうか?」
自身のモノを抜こうとすると……。
小栁「いや、大丈夫だから。全部入れて?」
そう言って俺に足を絡ませ、世にいうだいしゅきホールドの体勢になる。この人無自覚にこういうことしてくるんですよね。ほんと厄介。
そのままできるだけゆっくり、ゆっくりと腰を進めてようやく8割が入った。
小栁「全部入った……?」
本当はまだ入り切ってないが多分、もう限界なのだろう。実際、俺のモノは中の柔らかい最奥の壁に当たっている。
星導「はい。全部入りましたよ♡しばらくこのまま動かずにいますからね。」
嘘が上手で良かった。小栁くんの安堵したような表情を見てそう思った。
コメント
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まだ始まったばかりなのにもう満足しちゃってます