会場に着くと、
多くの人で溢れかえっている。
恋人ならこういうとき手を繋げるんだろうな、
なんて考えてしまう。
「〇〇!射的ある!」
『ほんとだ、やる?』
「うん!」
射的なんて小学生以来だ、
あ、あのぬいぐるみ取りたいな、
「あれほしい?」
『ちょっとね、』
「俺やってみる!」
『できるの?笑』
なんかできなそう、笑
パーン
『え!?』
「やったー!はい、これ」
『あ、ありがと!』
すごっ!しかも、一発で、
これは大事にとっておこ、
それからりんごあめを食べた。
渡辺くんめっちゃ可愛かったな、
いろんな屋台をまわって、
花火の時間に近づいた。
花火は渡辺くんのお気に入りの場所、
というところで見るらしい。
そこは人通りが少なく、
花火がよく見えるところだった。
「俺、毎年ここで見てるんだ!」
『そうなんだ!』
来年もここで見れるかな、
それを今から確かめるんだ、
いうなら今だよね、
『渡辺くん、話があるんだけど、』
「なに?」
『あの、、』
勇気を出すんだ!
『、、好きです、』
「え、?」
『渡辺くんのこと、』
ヒュ~ バーン
「、、、も」
渡辺くんからの返事は、
花火の音で聞こえなかった。
でも今、
私たちの手が繋がっていることは確かだ、
コメント
6件
「俺も」だと信じてる! 手繋いでるってことは…!渡辺も好きだな!次が楽しみ!