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オウムーンストーンの分身たちによる攻撃は俺の反撃を許さないほど過激だ。これはかなりまずいな……。なんとかして流れを変えないと……。
「仕方ない。少し毒を使おう」
俺は体内にある蛇神《じゃしん》の心臓で常に生成している呪いのような毒を両手に纏《まと》わせるとその場で一回転した。空気中に毒入りの水玉が飛び散る。少しでも当たれば普通の人間なら秒で体が腐ってしまう。
「な、なんだ!? これは!!」
「よし! 動きが止まった!! くらえ! 蛇毒鞭《じゃどくべん》!!」
「な、なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
キングコブラッドストーンの力を使った時、体内の毒でも似たようなことができると思ったからやってみたけど、どうやらうまくいったようだ。
「安心しろ。鞭《むち》にはほとんど毒を塗っていない」
「ほ、ほとんど塗ってなくてこれか……。あー、恐ろしい。この毒には命を枯らせる力があるな」
「そうか。でも、少量だから死にはしないぞ」
「だと、いいのだが」
「大丈夫だって……多分」
「不安だな……まあ、いい。それより次の試練が始まるまで体を休めておけ」
「ああ、分かった。えっと、これからよろしくな! オウムーンストーン」
「ああ」
こいつ、あんまりしゃべらないな。うーん、でもパールリガイについて話してる時、結構ペラペラ話してたような気がする……。あれ? こいつ、もしかして。