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ruruha
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「んっ、くうちゃん……っ」
くうちゃんの手が、俺の、反応しかけているところへ伸びる。
あかん。こんなん、もう料理どころじゃない。
「……あっ、いや、くうちゃん」
背中越しに、くうちゃんの熱い吐息だけが聞こえる。意識が、彼の手が触れている一点に恐ろしいほど集中していく。あかん、気持ちいい。こんなん、親友相手に絶対にしたらあかんことや。でも、これがくうちゃんなりの「甘え方」なんやとしたら、今の俺に突き放すことなんてできひん。
「……はんちゃん、きもちいい?」
「うん、きもちいい……っ、ん、はぁ……」
このまま振り向いて、くうちゃんにキスできたらどんなにええやろう。欲望に身を任せて、理性のタガを外してしまえたら。頬にくうちゃんの熱がかすめる。触れたい。でも、自分から一度でも触れてしまったら、もう全てを止められなくなる。
「んっ……くっ、あっ……!」
腰が跳ねて、俺の熱が音を立てて吐き出された。あーもう……相変わらず、くうちゃんの甘え方は度が過ぎてる。
「……くうちゃん、これ、後片付けどうすんの?」
くうちゃんが大きな手のひらで受け止めてくれたものの、下着にまで染みてひんやりしている。着替えなんて持ってきてへんのに、どうすんねん。
「もう……はんちゃんがいっぱい出すから、全部は受け止めきれへんかったやん。……しょうがないから、俺の新しいパンツ、一枚2000円で売ってあげる」
「高っ! 友達相手にそんな商売始めんなよ」
「……ふふ、そう。俺、商売上手やろ? 次は誰呼んだろかな」
「……もう、そういう冗談は俺だけにしとき。ほんまに周りに誰もいなくなるで?」
胸が、ナイフで抉られたみたいに痛い。こういうことすんの、俺だけじゃないんや。冗談でも、耐えられへん。もしかして、もとちゃんにもしたんかな。それに、当たり前にゆうとにだって……。こうやって後ろから抱きしめて、耳元で甘い言葉を囁いて。……あかん、泣きそうや。
「……着替えてくるわ。やっぱりちょっと気持ち悪い。ほんまにお金払うから、パンツちょうだい。くうちゃんも、ちゃんと手洗ってな」
「……気持ち悪かったらシャワー使ってええよ。タオルと下着用意しとくし」
「……うん、ありがとう」
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