「それなら、いつもみたいに出てけばいいじゃん……」
どうしてそう言ってしまったのか、空太は自分でもわからなかった。
「なんだと!?」
ドンッ!!
父さんは食卓を叩きながら立ち上がる。
「お前が出てけ! ここは俺の家だ!!」
「ごちそうさまでした」
空太(くうた)は箸を置く。
「お兄ちゃん!?」
食べかけのものはそのままに、空太は家を出た。
恋愛*スクランブル
第100話 消えていた輝き
空太は、走って神社にやってきた。
神社と言っても、あの神社ではなくて、家の近くの小さな稲荷神社。
いつ以来だろう。
三芳(みよし)杏葉(あずは)になる前は、なにかあるたびに訪れていた。
「こんなことをしたいわけじゃないんだけどな」
完全に八つ当たりだ。
「父さん、怒ってないかな」
せっかく距離が近づいたというのに、離れてしまったら、*****
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