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初コメフォロー失礼します。マンちゃんにバレたー!!
マンちゃんにバレた〜!!
翌日,,,,D国軍基地にて。
「グルッペン起きてる~?」
しんぺい神が総統室の扉をノックする。
今は朝の5時、一般的には早いと言われる時間帯だが、監視のためだ、仕方がない。
兄さんは今は一緒にいない。
だからといって、寝ているわけではなく、今頃は軍基地の中庭で犬と戯れているところだろう。
閑話休題。
しんぺい神は扉の前でグルッペンの返事を待つ。
5秒ほど経った後、扉の向こうからバリトンボイスが聞こえた。
「ああ、起きてるゾ!着替えるから少し待っててくれ」
「そっか、じゃ、待ってるね」
しんぺい神は返事をするなり即座にインカムの電源を入れた。
繋ぐ相手は、情報部の長官サマのようだ。
「ロボロ、総統室、入っていいよね?」
"別にいいんやない?"
ロボロの返答には答えず、総統室の扉を開く。
視界が捉えたのは、高級感のあるランプに、ちらばった書類、アンティークなローテーブルとイス。
そして、そのイスに腰かけるグルッペンのぬいぐるみだ。
いや、ぬいぐるみには首から下までがないため、"乗っかっている"が適切な表現だと言える。
「やっぱりグルッペン、ジェット機で日本までいったね」
"あいつ自家用持ってるからな"
日本、〇〇港。
「日本、上陸したぞ!」
グルッペンはロボロ達より一足先に、日本へと上陸していた。
ジェット機で日本に渡ったと錯覚させるため、あらかじめ何も知らない部下に、ジェット機に乗って他国へ渡ってもらっていた。
「米花町、行くか!」
監視室・コントロールルーム。
ロボロはインカムの電源を切った。
「長官、今から兵を使って捜索しますか?」
部下の1人が意見を出す。
その部下の声は、少し震えているような気がした。
それも無理もないことだった。
日本に行きたいという理由で総統が消えるなんてこと、普通は起こり得ない。
しかしこの国は普通ではない。
もちろん、その幹部も普通の訳がない。
当然ロボロもここまで読んでいた。
日本に行かせ、そこでグルッペンをBOKOBOKOにして捕まえる。
グルッペンの行き先もあらかた予測がついている。
米花町だ。
(グルッペン、日本のヨハネスブルグに行きたいって言っとったからな)
ロボロは幾つもある電子機器を手に取り、受話器のマークを押す。
「チーノ、今大丈夫か?はぁ、ついに"倒れた"か、ちゃんと個人情報隠しとけよ」
チーノは今大変な事になっているらしく、すぐに電話を切った。
「大先生、ちょっと頼みたいことがあるんやけど,,浮気相手に刺されそうになって事情聴取で警察にいるやと?わかった、あとでトントンにいいつけておくな」
電子機器から、"やめて!!"という叫びが聞こえる。
(トントンとコネシマは忙しいと思うし,,,後はオスマンやな)
「もしもし、今空いとる?殺人事件,,,,,そうか、あそこ米花町やった,,,」
盲点だった。
範囲はせまいため見つけるのには時間がかからないと思っていたが、あそこはヨハネスブルグ、犯罪都市だ。
ロボロは用件だけメールで送った。
「なんかの偶然でバッタリ出くわしたりせぇへんかな,,,」
「もっきゅもっきゅ、ここのショートケーキ最高だな!」
グルッペンは、今"CafeZOO-TOO"にいる。
これでも一応総統なので、メンバーが今どこへいるかは把握している。
そう、米花町だ。
下手に歩き回ると見つかる可能性があるため、変装をしている。
グルッペンは、"黒い髪に、赤い目をした細身の男性"になっていた。
しかし、1つ想定外なことが起こっていた。
カフェで殺人事件。<–想定内
そのカフェのなかに、オスマン、ゾム、エーミールといった幹部がいる。<–想定外
そして、その幹部達が、ちらちら此方をみている。
"そろそろここから離れなければ"脳内に警告音が鳴り響く。
だが、自動扉をくぐる前に、誰かに手首を捕まれた。
「グルッペン?なんでここにおるんや?」
グルッペンは恐る恐る後ろを振り向く。
そして「ひっ」と短い悲鳴をあげる。
視界が捉えたのは、満面の笑みをはりつけたオスマンの姿だった。
この後なにが起こったのかは、お察しということで。
どうでもいいけど時系列
1章–>2章3章4章5章同時進行
おかしな点がありましたら、教えていただけるとうれしいです。