警察に着いた私は安霊室にいる真波を見たかった。
工藤さんー待ってください。
…
柩?…
「もう焼くだけですが親の佐々井さん御存じですか?…」
「あまり会ったことないです…」
「それでは嶋谷さんには会う事ありますか?」
「…あの人再婚してますよね。」
そうか…遺体が損傷してますが…
ごらんになりますか…
「はい…」
嶋谷真波の白い布が捲られた。
顔?…
顔が包帯され、全身を見せなかった
「どうして…」
「真波ー!」
布を全部捲った。
え…何ですか…全部包帯されてますが…
半部腐乱されてました。バラバラの身体…
うぅ…
「気持ち悪い…」
倒れた工藤淳美…
パタッ!
婦警の一人が
「この女性妊娠中ですから!」
「押さえてた永井さん。何してるのよ!そんな確認させてどうするの!」」
「大丈夫ですよ…お腹が痛い…」
「血?…」
ちょっと旦那様、親御さんいますから。それと救急車を!
「警察病院で良いですか!」
香取先生が受刑者に妊娠中の人がいるから来てもらいました!
「お義母さん!」
「良いじゃない笑っ初めてきたのよ!」
「淳美さんのお母さん。娘さんが…」
「淳美が…工藤さん早く!」
バタバタ!
先生がこれなら病院に運んだ方がいいって言われた。
救急車に乗せ、指定された病院に行きますが…
ちょっと待ってください!淳美のバックに病院の診察券、
「お義母さんそれどころかじゃない」救急隊が指定された病院分かります?…橋本クリニックです。
「分かります!」
〃警察病院から橋本クリニックまで〃
「こちら橋本クリニック。どうなされた!」
「妊娠中の女性が倒れた!出血されましたから、内診を頼みます!」
〃了解いたしました!〃
「お義母さん乗って救急車を追いかける」
「赤ちゃん大丈夫かしら!」
…
ウウーピポピポピポピポーー
10分しないで着いた。
ストレンジャーを押さえて待機してた看護婦、急患の担当者が移動させた。
…赤ちゃん…
「淳美ー!」
親族の方お待ちください!」
診察室ではなくオペ室に入った。
オロオロしてた和恵さんが…
「ああー侑希さんー!」
「ご主人お入りください。」
私は…
あなた…ごめんなさい…
淳美、また出来る。
ウワァ…ああ…あ
淳美は子供が亡くなったのと真波が亡くなった事で大泣きした。
彼女も航空便の同じ同僚だった。
亡くした。葛西裕人がパイロット、幸恵、真波に工藤淳美は仲良しだったのに。
二日目に私は処理室で治療してもらい明日帰れるって安静にしててくださいって聞かされた。
「寝てる?」
朝淳美がいつも寝起きは悪いが。起きてきた。
「侑希さん…おはよう笑っ」
「おはよう淳美笑っ目が赤いな。お義母さん呼ぶか?」
あまり寝つけなかったが真波の事、幸恵が殺された事、
ミルクティーを呑みながら考えた。
次私?…
淳美…
「ごめんなさい…侑希さん私母さんの所に行った方が良いかな…」
「気になることがある?」
「あなたの仕事中で見つかった真波…何故教えてくれなかった?」
「真波さんだって分かるわけじゃないだろ!」
「私の大事な親友だったのよ!」
蒼い顔した侑希さんが淳美ごめん…
テーブルに顔をつけてた泣いた…
淳美ごめん…
良いよ。私と少し離れる?…
「あ?何考えてる!」
無言で仕事に出掛けた。
私は荷物を造り着替えた。
堅物やろ!…
鍵をして
赤い車を出した。
出てきた…追えよ。
「警部?…」
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