涼太「お腹張ってきた…きつぃ」
翔太「びょ、病院!!」
涼太「痛い…!いだいよ…!しょーだ…ッッ!!」
翔太「大丈夫…大丈夫っ俺がいるから…!」
涼太「ぅ゙ぅ゙~ッッ!!…ハァハァ…!(涙目」
涼太「あぁぁ!いだいよ…!!いや”…ぁ!…」
看護師『まだ力んじゃ駄目!もう少し我慢して!』
涼太「しょーだッッ…しょーだ!!…(涙目」
先生『渡辺くん!手握ってあげて!』
翔太「は、はい!」
翔太「涼太…大丈夫だよ…怖くないよ!…怖くない…、!!」
ギュッ…
涼太「しょ…しょーだ…ッッ!…」
看護師『今っ!力んで!せーのっ!』
涼太「ふぐッッ!!……ハァ……ハァ、んんぅ゙…!、」
看護師『もう少しもう少し!頭見えてるよ!』
涼太「ぁ”ぁッッ…!い”だぃ…ッッ!」
翔太「大丈夫…!もうすぐだから…!」ギュッ
涼太「ハァ…ハァ……ッッ!…」
看護師『おめでとうございます!元気な男の声です』
翔太「涼太!」 ギュッ!…
「ありがと…産んでくれて…ありがとう…グスッ」
涼太「しょ…だ……ポロポロッ」
「ふぇ…いだがったよぉ~…!わ”ぁ”ぁんッッ(泣」
翔太「痛かったよね、怖かったよね…ごめんね…でも本当にありがとぅ…」
涼太「ぅん…グスンッ…………ギュッ」
翔太「わぁ…可愛い❤」
『あぅ……ぅ~ぅ……っ』
涼太「可愛いねぇ」ニコニコッ
翔太「名前!何にしよっか?」
涼太「候補は…」
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メモ…
渡辺櫻 わたなべさくら
渡辺光誠 わたなべこうせい
渡辺衣吹 わたなべいぶき
渡辺星 わたなべせい
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翔太「どれにしよっか?」
涼太「俺“櫻”って好きだなぁ」
翔太「どうして?」
涼太「響っていうのもあるけど、やっぱり1人逞しくじゃなくて皆で逞しく咲いてるでしょ?」
「そういうので考えたらいいのかなって」
「助け合うって、素敵でしょ?俺たちみたいだよねっ!」ニコニコッ
翔太「!そうだね笑…俺たちみたいか…」
「うん、“櫻”でいいかもね」ニコッ
涼太「でも、男の子で“櫻”って浮いちゃうかな…?」
翔太「大丈夫だよ、涼太みたいに絶対可愛く育つと思うから笑笑」
涼太「もぅ俺は可愛くない!プクゥ…」
翔太「…そーゆーとこよ?」
涼太「??」
チラッ…
先生『診察したいんだけどな~…苦笑』
看護師『では上を少しだけ脱いでもらって、ここにこうやって抱きかかえて…』
涼太「こうですか…?」
看護師『そうです!そのままお子さんの顔を自分に近づけて…』
涼太「…スッ」
櫻『…ンキュ…ンキュ…』
涼太「んっ……くすぐったぃ…」
看護師『慣れるまでは時間が掛かるかもですね』
涼太「と言うか、男でも“母乳”って出るんですね……//」
看護師『ふふっ笑、人間の身体って不思議ですね』
涼太「恥ずかしぃ…////」
櫻『ンキュ…ンキュ……』
涼太「~~っ……いわかん…//」
翔太「涼太ぁ涼太が食べたがってたやつ買ってきたぁ……あ??」
涼太「んぇ!?しょ、翔太!?////」
「戻ってくるって連絡した!?」
翔太「あ、…忘れてた…」
涼太「もぅ!///」
看護師『あははっ笑、見られるのが恥ずかしかったんですね?笑笑』
涼太「だってほぼ上裸みたいなものだし…//」
翔太「……」
涼太「?翔太?……っては!?」
看護師『え!?』
翔太「お、…れには…シゲキガツヨスギマス…」
タラタラッ……(鼻血
涼太「~~っ!?このドスケベ////!!」
看護師『あははー…(棒』
『取り敢えずティッシュ詰めててください笑 』
翔太「ぅっす……///」
先生『うん、母子ともに大丈夫そうだね』
『そろそろ退院の準備しようか』
涼太「!はぃっ」
翔太「やっと涼太といちゃいちゃできるぅ~っ」
涼太「ふぇ///、いちゃいちゃ…って?」
翔太「え?ハグとかだけど…?」
涼太「あ、あぁ…あはは笑」
翔太「ん~?ニヤニヤッ」
「何のことだと思ったのぉ?涼太くーん?笑」
涼太「べ、べつに…?」
翔太「変なこと考えてたのかなぁ?笑笑」
涼太「もぅ翔太やっぱ嫌い!!」
翔太「ふははっ!!笑笑」
先生『こーら涼太くんをからかうんじゃない笑』
翔太「先生は涼太の味方なのね!?」
櫻『あぅ、あぅ~ぅっ』
涼太「ん?櫻どうした?」
櫻『あぅ…あう!』
涼太「?あ、お腹へったのか」
櫻『ん!』
涼太「ちょっと待ってね…」 スルスルッ…
ヒョイッ(抱
櫻『ンキュ…ンキュ…』
涼太「たくさん飲んでね~…」
翔太「ジー…」
涼太「ビクッ!…まじまじ見ないでよ…////」
翔太「俺も涼太の◯っ◯いのみた…、」
涼太「飲ますかアホッッ//////!!」
ピーンポーンッ
翔太「?あ、そうだ」
涼太「?だーれ?」
翔太「まあまあ」
涼太「?」
佐久間「お邪魔しま~す!!」
涼太「え!?佐久間くん!?」
目黒「こら佐久間くん声大きいっ」
照「ごめんな翔太?うるさくて」
翔太「別にいいよ…笑笑」
涼太「今日来る予定だったの…?」
翔太「うん、サプライズ?笑」
←伝えるの忘れてただけ
涼太「もぉ~…//!」
佐久間「この子が櫻ちゃん?可愛ぃ……!?」
櫻『あぅ…?』 ペチペチッ(頬叩
佐久間「あははっ笑、なんか叩かれてる笑」
「かわいいねぇ?」
目黒「わぁ…産まれたばっかなのにお目目ぱっちりですね」
翔太「だろ?俺と涼太の遺伝よ笑」
照「櫻くん?名前」
涼太「はい、俺が櫻がいいって言って付けたんです」
照「いいね笑、可愛い名前」
翔太「絶対可愛い子が育つって思わねぇ?涼太みたいなさ」
照「確かにな…笑笑」
目黒「…涼太くん、櫻くん抱っこしてもいいです? 」
涼太「!うん…抱っこしてあげて?」
目黒「……ヒョイッ(抱」
「わぁ…軽いし、可愛すぎる」
涼太「んふふっ笑」
佐久間「おっ蓮浮気か??笑」
蓮「じゃないです、でも…竜冨に会いてぇ…!」
照「このあと会いに行くんだろ?笑」
蓮「あ、そうだった」
涼太「あはは笑」
佐久間「てか、櫻ちゃん全然中々泣かないねぇ」
「普通知らない人来たら怖くなって泣くもんじゃないの?」
翔太「あー確かに」
照「竜冨の時お前酷かったもんなぁ…」
涼太「?」
翔太「メンバーで唯一抱っこできたの俺と照とふっかだけだったんだよ」
涼太「え?阿部くんは?」
目黒「何か阿部ちゃんのブラックなところを読み取ったのか、泣かれてましたね…笑」
涼太「えぇ~…」
櫻『あぅ…あぅっ!…』 ジタバタ…
目黒「おっと、どうしたの櫻くん」
照「ママの抱っこが欲しくなったんじゃない?」
目黒「なるほど、 」
涼太「あらら、目黒くん抱っこありがと」ニコッ
目黒「いえいえ笑」
翔太「俺の抱っこ泣くくせに……ボソッ」
涼太「あはは…(なんで翔太泣かれるんだろう…)」
照「いひひ…笑」←翔太の独り言が聞こえた人
翔太「櫻ぁ~俺も抱っこさせて~?」
櫻『ぶっ…!』
翔太「そんなぁ~…!!」
涼太「まあまあ…笑」
「よし…櫻寝よっか」
櫻『んぅ!』
櫻『あぁっ…!あぅ…!』
涼太「泣かないのはいいけど…寝てくれない笑」
翔太「ムスゥ~~………(拗」
涼太「櫻寝ようねぇ~…」
櫻『あぅっ!…!きゃは!』
涼太「あはは…可愛いけど笑笑」
翔太「…俺にも……構ってよ……」
ガタッ(立
翔太「涼太、」
涼太「ん?」
翔太「……俺にも…構って…」
涼太「...寂しくなっちゃった?」
翔太「…ん」
涼太「ふふっ笑…おいで?」 パッ(手広
翔太「!」 ギュッ!
涼太「かわいいねぇ…」
翔太「うっさい…でもあったかくて好き…」
涼太「ナデナデ…」
チラッ
涼太「!あれ…櫻寝てる」
翔太「え?」
櫻『スピー…シュピー…』
涼太「わぁ可愛い寝顔っ…!」
翔太「……(こいつ…空気読んだ?なわけないか)」
翔太「…ギュッ…」
涼太「翔太…//腰回り触らないで……」
翔太「何?感じちゃうんだ…?」
涼太「んっ///…違うけどぉ…!」
翔太「ふははっ!笑…ごめんな、意地悪し過ぎた」
涼太「もぅ…」
翔太「涼太?」
涼太「ん? 」
翔太「櫻を産んでくれてありがとう…」
涼太が感情なかった時
俺は絶対こいつを離しちゃダメだって思った。俺を助けてくれたこの人を俺が次は守りたいって、思った。
人に関心がなかったのに涼太にはどうしても目がいって…
あの時も、俺を嫌がらず行為を受け入れてくれて凄く嬉しかった。
櫻を身ごもった時も産む選択を涼太がするなんて思わなかった。それは涼太の過去を聞いてたからだよ。
怖い思いもたくさんしたのに…スタッフさんに歯向かった時、一番最初の涼太と重なった。あぁ…やっぱりこの人は強い人だなって思ったよ。
でもちゃんと弱いところもある。その時は頼ってくれるようになった。嬉しかったな。
翔太「俺を幸せにしてくれてありがとう…」
涼太「……ポロポロッ…」
涼太「俺だって…翔太の横にいれるのが…幸せなんだよ…!、…」
「もう感情を忘れたりしない…翔太と櫻と一緒に幸せになるって決めたもんっ…」
翔太「…ぅん。一緒に幸せになろ」
ギュッ…
感情を忘れた俺
人に関心がなかった俺
人の温かさを知った
人の温かさを知った
俺達なら
俺らなら
幸せになれるって
“成功人間”なんて
“敗北人間”だなんて
関係ない
君で俺を満たしてくれて、ありがとう
終
コメント
7件
初コメ失礼します この小説最後まで見たした!めっちゃ好きでした!少しですがいいね押したした!最高でした😭👏✨
最後まで最高な作品をありがとうございます! 最後の終わり方すごい上手だし、目乾くぐらい泣きかけましたw