テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

雨降る夜に君を想えば

一覧ページ

「雨降る夜に君を想えば」のメインビジュアル

雨降る夜に君を想えば

1 - 第1話 雨降る夜に君を想えば

♥

66

2025年06月14日

シェアするシェアする
報告する

あっ降ってきた


梅雨時期だから傘を持てばよかったのに

つい近くまでだからと

持たずに来てしまった


梅雨の空はきまぐれで

いきなりの大雨を降らせる


なんだよー最悪だな


いくらなんでもこのジャージ気に入ってるんだよなー

濡れたくねーなー


コンビニの入口に立ち尽くす


しばらくの時間そこにいたけど

雨は止む気配を見せない


傘を買えば良いのだが

家にはそんな傘がたくさんあって

これ以上買うなと涼太から言われてる


昨日

些細なことでちょっとしたケンカになり

涼太は自分の家に帰ってしまった


明らかに悪いのはオレだけど

良い歳しても涼太には甘えっぱなしで

謝れない


いつもは涼太の美味しいご飯があるのに

コンビニに来たのはそんな理由


ここだと思ったんだよね


振り向くと涼太が傘を持って立っていた


涼太なんで


翔太のご飯が心配だったから


涼太あの


翔太の家に一緒に帰っていい?


涼太はいつもオレを甘やかす

それが心地良くて


しょうがねーなー


ふふっと涼太は笑う


涼太 オレ ハンバーグ食べたい


帰ったら作る あ でもなんか買ったんじゃ?


涼太のご飯以外食べる気しなくてプリン2つ買ったんだよな


涼太はまたふふっと笑うと傘を差し出す


ありがとな涼太


うん


足早に家へと帰る


道端に咲く紫陽花だけが


2人の仲直りを見届けていた




雨降る夜に君を想えば

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

66

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚