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𝕔𝕠𝕔𝕠
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あり
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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
次の日
昨日のことがあったから、
学校へ向かう足は、
いつもより少しだけ重かった。
💛「……。」
大丈夫。
そう自分に言い聞かせながら、
教室の前まで来る。
そして扉を開けた。
ガラッ
その瞬間、
「……あ。」
聞こえてきた。小さな声。
そして、
「昨日、閉じ込められたんだって?」
「大げさすぎじゃない?」
「どうせまた、みんなに心配してもらいたかっただけじゃね?」
💛「……。」
……まただ。
💛「……。」
聞こえないふりをする。
自分の席へ向かう。
「てか、何であいつだけ先輩たちと仲良いんだよ。」
「ほんと調子乗ってるよな。」
「昨日だって、わざと泣いてたんでしょ?笑 エグすぎー。」
💛「……っ。」
胸が苦しくなる。
昨日あんなに怖かったのに、
みんなが見つけてくれたのに。
💛「……。」
また泣きそうになる。
ダメだ。ここで泣いたら。
また何か言われる。
そう思って下を向いた。
そのとき
ガラッ!!
勢いよく教室の扉が開いた。
❤️「じんとー!!」
💙「おはよー!」
🤍「……仁人くん。」
🩷「仁人。」
四人が教室へ入ってきた。
💛「……。」
顔を上げる。
いつもの四人だ。
……。
俺は少し安心した。
❤️「今日、一緒に来ようと思ったのに早いな〜笑」
💙「ほんまやで!」
💛「……。」
笑おうとした。
…でもうまく笑えなかった。
🩷「……仁人?」
勇斗先輩が俺を見る。
💛「…な…何ですか。」
🩷「……。」
勇斗先輩の表情が変わる。
俺の顔。そして俺の周り。
教室全体をゆっくり見渡す。
「……。」
さっきまで話していたクラスメイトたちは
四人が来ても黙らなかった。
「ほら、先輩たち来たぞ〜ww」
「また守ってもらうんじゃね?w」
💛「……。」
🤍「……。」
柔太朗もその言葉を聞いていた。
❤️「……何?」
舜太が眉をひそめる。
💙「……。」
太智も何も言わない。
教室の空気が変わった。
そのとき、一人のクラスメイトが
俺のところへ近づいてきた。
「おい。」
💛「……。」
「仁人。」
💛「……なんですか。」
「お前さ。」
その人は俺を睨んだ。
「先輩たちと仲良くなったからって。」
💛「……。」
「俺らのこと、舐めてんじゃねーぞ。」
その瞬間、
🩷「は?」
勇斗先輩の声が聞こえた。
今までとは違う声。
💛「……先輩。」
🩷「今、なんて言った?」
クラスメイトが勇斗先輩を見る。
「別に?w」
🩷「いや。」
勇斗先輩が俺の前に立った。
🩷「聞こえたんだけど。」
💛「……。」
勇斗先輩の背中。
いつも笑っている、
いつも余裕そうな勇斗先輩。
でも、今は違った。
🩷「仁人に、何してんの?」
「……関係ないだろ。」
🩷「あるよ。」
その一言に俺は息を止めた。
🩷「俺の大切な後輩だから。」
💛「……っ。」
……。
大切な後輩。
その言葉だけで胸が苦しくなる。
「は?」
クラスメイトが勇斗先輩に近づく。
「先輩だからって偉そうにすんなよ。おい。」
🩷「……。」
「こいつが悪いんだろ。」
🩷「何が?」
「……。」
🩷「何が悪いの?仁人なんかしたの?」
勇斗先輩は怒鳴らなかった。
ただ真っ直ぐ相手を見ていた。
「……っ。」
クラスメイトが何も言えなくなる。
そのとき、
🤍「……仁人くん。」
柔太朗が俺の隣に来た。
🤍「……大丈夫?」
💛「……うん。」
🤍「……無理してる顔してるよ?」
💛「……。」
分かるんだ。
俺が無理していること。
🤍「……もう、一人で我慢しなくていいよ。」
💛「……柔太朗。」
「お前黙れよっ!」
その瞬間クラスメイトが、
勇斗先輩に向かって腕を振り上げた。
💛「……先輩!!」
次の瞬間。
ガッ
勇斗先輩が相手の腕を受け止める。
🩷「……っ。」
さっきまでとは違う。
勇斗先輩の目が、
完全に変わっていた。
🩷「仁人に手を出すな。」
「……は?」
相手がもう一度、
勇斗先輩へ向かってこようとした。
そのとき。
🤍「……やめろ。」
柔太朗が間に入る。
💛「……柔太朗。」
🤍「……これ以上、近づくな。」
「先輩たちには関係ねぇだろ!」
🤍「……あるよ。」
柔太朗が、
仁人の方を一瞬だけ見る。
🤍「……仁人くんのことだから。」
その言葉の直後。
相手が勢いよく、二人に向かってくる。
🩷「……っ!」
勇斗先輩が素早く前に出て、
仁人から距離を取らせる。
🤍「仁人くん、下がって。」
💛「……でも!」
🤍「いいから。」
その声に俺は、
思わず一歩後ろへ下がった。
🩷「……仁人。」
勇斗先輩が、俺を見ずに言う。
🩷「絶対、こっち来るなよ。」
💛「……先輩。」
二人の背中。
普段ならこんなふうに誰かの前に
立つ姿なんて見たことがなかった。
🩷「……柔太朗。」
🤍「……うん。」
二人が目を合わせる。
🩷「仁人には近づかせない。」
🤍「……俺も同じ。」
その直後。
💙「……お前ら。」
太智が、教室の出口の方を見る。
💙「これ以上やるなら、先生呼ぶからな。」
❤️「もうやめよ。」
舜太も、仁人のそばに立った。
五人が同じ方向を見ていた。
俺を…
一人にしないため…なのか……。
俺を守るために。
💛「……。」
昨日、あの空き教室で
誰も来ないんじゃないかと、
怖くなった。
でも今は違う。
俺の前にはかっこいよくて、
俺をひとりにしないで、
優しくしてくれる先輩がいて
隣には舜太と太智がいる。
💛「……。」
もう一人じゃない。
そう思った。
もっといいねとコメントちょうだい♡
コメント
1件
わあああもう読んだよ第23話!!😭💕💕💕 勇斗先輩の「俺の大切な後輩だから」って言葉、胸に刺さりすぎた…!あのシーンで完全にやられた。柔太朗が「もう一人で我慢しなくていいよ」って言うのも、優しさが直球すぎて泣ける。5人が仁人くんの前に立って守る姿、最高にかっこよかったよ…!「もう一人じゃない」って仁人くんが思えた瞬間、こっちもホッとした。連載まだ続くよね?次が待ち遠しすぎる!!✨