テラーノベル
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僕は、手の中の黄金のリンゴを見つめた。淡い光。
浮かび上がる古代文字。
そして頭から離れない、“第1の鍵”という言葉。
「……僕たちは、何かに誘われてるのか?」
ノヴァは少し黙ったあと、静かに答えた。
「可能性は高いです」
「《アステリア》、古代兵器、スターライト……全てが連動しています」
風が吹く。
村の焼け跡から、まだ細い煙が上がっていた。
もし僕がここへ来なかったら。
もし《アステリア》を手にしていなかったら。
この村は消えていた。
そしてきっと、これで終わりじゃない。
空の裂け目。
ヴォイド・イーター。
最後のプレイヤー。
“第1の鍵”。
世界のどこかで、また同じことが起きる。
僕はゆっくり拳を握った。
「……なら」
《アステリア》が小さく輝く。
「旅に出ないといけないな」
ノヴァがこちらを見る。
その金色の瞳に、初めてほんの少しだけ感情が浮かんだ気がした。
「はい、マスター」
「あなたの旅が、この世界の運命を左右します」
村人たちが見送る中、僕は草原へ歩き出す。
夕日が地平線を赤く染めていた。
背中には《アステリア》。
腰には黄金のリンゴ。
そしてポケットの中では、銀色の立方体が静かに脈動している。
遠くには雪山。
さらにその先には、見たこともない巨大な塔が空へ伸びていた。
ノヴァがその方向を表示する。
「次の反応地点を確認」
「推定距離、340キロ」
「遠っ!?」
「徒歩換算で約七日です」
「マジかぁ……」
思わず苦笑する。
でも、不思議と嫌じゃなかった。
空を見上げる。
夕焼けの向こうで、一番星が静かに輝いていた。
――こうして。
世界を巡る、僕たちの旅が始まった。
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不明ちゃん。