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__いえもん side__
メラメラと燃える火に照らされて、3つの影が床に現れていた。それは、ウパパロン、ラテ、そして俺と男の物である。俺は男を後ろ手に押さえつけている体勢で静止していた。
後はこいつを消して、ラテを助ければいいと思っていた。だが、俺は一つ大事なことを忘れていたらしい。
いえもん「ッッ!?!!?!?」
トドメを刺そうとしたその瞬間、全身に入っていた力が抜け、床に崩れ込んでしまった。
能力の発動限界だった。
当たり前といえば当たり前だが、能力や魔力といった便利な力には、発動の限界がある。
その限界が、よりによっても今、来てしまったのである。
恐らく、坑道で男を追いかける時に、能力を長時間使いすぎたガタが、先程の奇襲で来てしまったのだろう。
ウパパロン「いえもんさん!?!?」
彼が慌てて近づこうとしたのが、横倒しになった視界に入る。
……まずいな。体に力が全く入らないどころか、動かせもできない。
発動限界とは、その能力に深く関わる体の部位に異常をきたすものだ。俺は身体能力を上げる能力を持っているため、普段から使っていた四肢に反動のダメージが入ってしまったみたいだ。
ラテ「ウパ…!!」
彼女が目で示す先には、男が再び刃物を持っている姿があった。俺が倒れた拍子に拘束から抜け出し、床に捨てられた刃物を拾い直したのだろう。
そして、その男の目線が、俺に向いていた。
男「お前、そんなに強かったのかよ。何が起こったのかは知らないけどよ、他よりも先に殺さないと面倒になりそうだわ」
彼はそう言うと、俺との距離を詰めてきた。
ウパパロン「危ない!!」
そう言うと彼は、自らの右手の人差し指を男の方へむけ、親指を立てた。
いえもん「?」
ウパパロン「ハァッッ…!!」
男「うわぁッ!!」
謎のポーズを取ったまま、手首がクイッと捻られると、彼の手から細長い水が出てきた。勢いよく放出された水の矢は、男に吸い取られるかのように空中を突き進み、その勢いのまま刃物を弾き飛ばした。
彼はまた腕を上げて、動揺している男の真上の方向へとかざす。そしてそれを下に打ちつけるように下げる。
刹那、ザブン、と豪快な音と共に、宙から現れた大量の水が男に降りかかった。
その水圧は凄まじく、一瞬で男の体を潰す。
男「ぐわぁッッ!!………」
それが男の断末魔だったようだ。
降りかかった水が脇に流れた後、そこに見えたのは全身を激しく打撲した死体だった。
やばい、時間やばい。テストヤダー
(今回短いけど、次回で!またね!)