結局テスト勉強ほとんどやってません、
やばい〜〜〜〜😱
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no side
??「グズッ……ヒック…」ポロポロ
小学生だろうか…1人の黒髪の男の子が公園で縮こまって泣いている。
そんなところに金髪の1人の少年が近寄る。
??「…どうしたんだ?」
男の子は声をかけられ、見上げる。
ずっと泣いていたのだろうか、目の下はとても赤く腫れている。
??「…お兄ちゃ…だれ……?」ポロポロ
消えそうな小さな声で問う。
gr「…グルッペン」
グルッペンと名乗った少年は黒髪の子の隣に座り、背中を撫でる。
gr「お前は?」
tn「……トントン」
「ッッ…ふっ……うぇぇ……」ポロポロポロポロ
名前だけ言うとまた、泣いてしまった。
グルッペンは戸惑っているようだ。
tn「…っお母さぁ……」ポロポロ
お母さんと連呼しながら泣くトントンはまるで、迷子のようだった。
gr「…迷子なのか?」
グルッペンの問いにトントンは顔を思いっきり横にふる。
tn「お母さっ……が、…ふぇ…」ポロポロ
グルッペンはトントンの背中を撫で続ける。
gr「……」
グルッペンは何かを考えた後、口を開いた。
gr「トントン!!見てくれ!!」
tn「……?」ポロポロ
トントンが目を向けると、グルッペンは地面に絵を描き始めた。
gr「ほら!わんちゃんだ!!」
犬を描き、猫を描き、うさぎを描き……グルッペンは色んな動物を描いていく。
tn「……!!豚!!」
gr「え?」
tn「豚さん、かいて!!」
すっかり泣き止んでいたトントン。
グルッペンは嬉しくなり、すらすらと豚を描き始める。
gr「ほら、豚さんだぞ!」
tn「うわぁ…✨️」
「ぼ、僕ね!!豚さん、好きなんだ!!!これ見てぇ!!」
そう言いながらトントンはポケットから豚の絵が描かれたハンカチを取り出し、グルッペンに見せる。
gr「可愛い豚じゃないか!」
tn「でしょでしょ!」
「他にもね、たくさん持ってるの!」
次は靴を脱ぎ出し、おもむろに靴下を見せる。
そこにも可愛らしい豚が描かれていた。
gr「トントンは豚さんが好きなんだな!」
グルッペンはそう言いながらトントンの頭を撫でる。
えへへ、と言いながらグルッペンの手に擦り寄ってくるトントンは、本当に男の子かと疑うぐらいに可愛らしかった。
だが、数秒したら、またポロポロと泣き出してしまった。
gr「ど、どうしたんだ!?」
さっきまで笑っていたのに、また泣いてしまったトントンに、グルッペンは驚きを隠せなかった。
tn「…グル………グルにぃ?」ポロポロ
グルの後が思い出せなかったのだろう、その後ににぃをつけた事で可愛さが増した。
gr「どうしたんだ?」
tn「…りこんってなぁに?」ポロポロ
離婚。
グルッペンからすると、とてもよく聞く言葉だった。
gr「…お父さんとお母さんが離れ離れになることだよ…」
グルッペンがそう言うと、トントンは理解したらしく、
tn「僕のお母さんね、りこんしたの…」ポロポロ
なんとなく、察したグルッペン。
さっきまでお母さんと呼んでいたのは離れてしまったからなのだろうか……
gr「お母さんと離ればなれになってしまったのか?」
しかし、トントンは首を横に振った。
tn「お母さんね、いらないって言ったの」ポロポロ
「僕、今、家知らない人ばかり…」ポロポロ
トントンの言葉をどうにかして理解しようとするグルッペン。
数秒考えた後、ある考えにたどり着いた。
gr「…お父さんでもお母さんでもなく、おばさん…?」
おばさんという単語を聞いた事があるのか、トントンは首を縦にふる。
なるほど…そうか。
グルッペンは完全に理解した。
離婚をした場合、両親どちらかに親権というものがいくはずだが、トントンの両親はきっと、それを拒否したのだろう。
そうなると、次に親権がいきそうなのは親戚。特に、おじさん、おばさんなど。
おばさんに初めて会ったであろうトントンは、知らない人と表現したのだろう。
tn「でもね、おば…さんもね、要らないって……」ポロポロ
見た限りまだ小学校低学年なトントン。
こんな小さい頃から、いらないと言われ、泣くのはどれほど辛いことか……
グルッペンはトントンの頭をおもむろにわしゃわしゃとする。
tn「ビクッ……な、なに?」
gr「大丈夫だ、」
グルッペンはトントンに向けて微笑む。
gr「トントンはいらなくないぞ!」
「俺がそばにいてやる!!」
そう言った途端、トントンの顔が明るくなった。
tn「ほ、ほんまぁ!?僕と一緒にいてくれるん!?」
gr「おう!ほんと!!」
tn「ぐ、ぐるにい!グル兄!!」
グル兄と連呼するトントンを見て、グルッペンは弟が出来たようで、嬉しくなったようだ。
2人が出会ったのはトントンが小学一年生、グルッペンが四年生の頃だった。
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tn side
tn「!!!」
「グル兄!!!おかえり!!」
そう言って僕、トントンは最愛の兄(血は繋がってないが)、グルッペンに抱きつく。
gr「トントン〜待ったか?」
tn「もう待ちくたびれた!」
そんな他愛もない話をしながら、2人で笑い合う。
だが、僕は気づいてしまった…
tn「…グル兄…また傷増えてる…」
gr「む、見えてるのか…」
グル兄の家は父親だけ…いわゆるシングルファザーで、虐待を受けている。
僕と出会った頃にはもう、両親は離婚していたんだと。
gr「トントンは辛くないか?」
グル兄はそう言って、頭を撫でる。
僕は両親離婚、そのうえ、どちらも親権を拒否した為、母方の妹、いわゆる叔母の家にいる。
だが、叔母と母親の仲は悪いらしく、叔母は僕に数々の暴言を吐いてくる。
直接的な暴力はないものの、押し入れや電気のつかない真っ暗な部屋に閉じ込められたり、物を投げつけてきたり…ちょっとトラウマになりかけてる。
tn「…辛いけど、でも大丈夫やで!」
でも、僕らは互いに支え合ってる。
お互いがお互いを必要としている。
そうか、とグル兄は微笑んだ。
初めて会った日から6年の月日が経ち、僕は中学一年生、グル兄は高校一年生になった今でも仲は良かった。
gr「…トントン、言わないといけない事があるんだ」
tn「なんや、?」
グル兄が僕に真剣な眼差しを向ける。
gr「…来週からバイトを始めるんだ。だから、気軽に会えるのは今週までだ…」
目の前が一瞬真っ白になった。
1週間に3回は確実に会ってる今よりももっと、回数が減る。
そう考えたら、泣きそうでたまらない。
gr「だが」
グル兄は続ける。
gr「必ず、俺はトントンを迎えに行く。」
「俺が18歳…トントンは15歳だな、3月に卒業式があるだろ?その1週間前に、俺はお前を迎えに行く。」
約束だ、とグル兄は小指を出してくる。
寂しかったが、我慢した。
僕も小指を出し、指切りげんまんをした。
約2年が経ち、1月となった。
tn「…卒業式まであと2ヶ月…」
僕は中学校を卒業したら、進学はせずに、就職するつもりだった。
担任からは「成績いいのに……」と悲しまれたが、叔母が進学を許さなかった。
卒業したら一人暮らしをするつもりで、毎日少しずつ部屋を片付けている。
グル兄が来たら、一緒に……いや、本当に覚えているのかも分からない。
あの時、僕を宥める為についた嘘なのかもしれない。
だが、もし、今の姿をグル兄が見たら、どんな反応をするだろう。
暗い場所に閉じ込められたりする事があった俺は夜、1人でいる事が出来なくなった。もちろん1人で寝ることも。
1人という空間すらもダメだった。
そうなっただけで、過呼吸を起こしてしまう。
いつの間にか僕は、不眠症というものになっていた。
僕の目の下には黒いクマ、身体も細く、吹っ飛ばされたら骨が折れてしまうのではないかというほどに。
でも、グル兄はちゃんと守ってくれた。
卒業式の1週間前、
gr「トントン!迎えに来たぞ!!」
って言って。
グル兄は僕の姿を見て、驚いていたが、すぐに僕の手をとって、家から出してくれた。
tn「…グル兄……いや、グルさん」
gr「…トン氏?」
gr「僕、グルさんの右腕になるわ」
「一生グルさんに忠誠誓う。」
グルさんは笑いながら僕を抱きしめてくれた。
そして、お互い誓いあった。
「俺らのような子どもを救おう」
それがグルさんの夢であり、僕の夢。
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はい、4000文字近くなりました。
最後もうちょっと良い感じにしたかったんやけど、出来んかった……😭
全国の神作者さん、どうやったらあんな良い作品出来るんですか😭
教えてください……。
約4000文字、お疲れ様でした〜
コメント
5件
あなたが神ではないなら私は生ゴミです(((o(*゚▽゚*)o)))
神カヨッ
主様どうしたらそこまでの神作が書けるんですか??? 始まりの話……最高ですね()