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まだ完結ちゃいますよ！？
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？？ side
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ……
規則正しく鳴る機械音。
ｼｭｰｼｭｰ…
規則正しく聞こえる自分の息遣い。
呼吸器をつけていると言えど、きちんと呼吸出来ている。
……あの子は、ちゃんと暮らせているだろうか。
もし、あの子が私達の事を許してくれたら、また、お母さんと呼んでくれるのだろうか……
私が自分の罪に気づいた時にはもう遅かった。
あの子は私達の前から立ち去ってしまった。
なのに……たくさん傷つけたはずなのに、最後は「ありがとう」って言ってくれた。
どんだけ心の優しい子なのだろう……。
私は今まで自分の罪から逃げてきた。
自分が傷つくのが嫌で、傷つかないように、誰からも傷つけられないように生きてきた。
そう、自分の息子を傷つけてまで……。
たくさん殴った、たくさん罵った、たくさん冷たい言葉を浴びせ、たくさ泣かせた。
これは、罰だ。
息子を虐待した罰、逃げた罰。
夫に殴られるのは分かっていた。
分かっていて、警察に自白しにいった。
まさか、階段から突き落とされ、頭を打ち、あばら骨は折れ、その上、バットで殴られるとは……相当あの人の怒りがすごかった事を実感する。
あばら骨が折れた為、内蔵などの臓器にも傷がついていると医者は言った。
きっと、この呼吸器を外したら私は死ぬでしょう。
そうなればどうなるだろう……
夫は…あの人は、殺人罪で捕えられるだろうか。
いや、そうなればいい。それでいい。
これは罰なのだ。息子を大事にしなかった罰。息子を放ったらかしにした罰。傷つけた罰。
自分も許せなかったが、あの男も許せなかった。
だから……
それくらいしないと許されないほどの酷い事を私たちはしたのだ。
私は、動かしにくい手で呼吸器を触る。
少し持ち上げると、少しだけ呼吸がしづらくなった。
最後は…言っておきたいな、
近くにあったスマホを取り、録音ボタンを押す。
私はしんどいながらと喋る。
「…笑って、生きれてるかしら。
今、辛いことは、、ないかしら。
でも、もう大丈夫よ……」
途切れ途切れだが、喋った。
生きているうちに喋りきらなければならなかった。
「お父さんは…私が、する、から……っ
だから、貴方は、幸せに生きて…ちょうだい、？
傷つけて……ごめん、ね」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
息子の事を思い出すと涙が溢れてくる。
それでもとめなかった。
「たくさん…苦しい、思い、させてご…めんなさぃ…
たくさん、傷つけて…ごめんなさっ……
今更、遅いのは…わかってる、でも、聞いて……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
「私は…あなたの事、好きよ……？
自分に…自信を持って、生きなさい…
お母さん、みた、いに…なっては、ダメ……
守ると決めた、ものは……守り、なさ、い」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
「…最後まで、生きる…のよ、
本当、に、ごめんね……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
呼吸器を完全に外す。
息が苦しくなり、目の前が暗くなる。
これで最後……。
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gr side
gr「…そうか」
tn「これ、ゾムには……」
gr「あぁ、言うな」
「ただでさえ、不安定なのがもっと崩れる」
果たしてこれは本当にいい判断なのだろうか。
それは未来に賭けるしかないのだが……。
zm「グルッペン……」
gr「ゾム、どうしたのだ？」
zm「い、いや……意味は、なくて……」
下を向きながらそう言うゾム。
gr「エーミールのそばにはいなくていいのか？」
優しくソファに座るよう促しながら、聞く。
zm「エミさん……大先生らと話しとんもん…」
なるほど、寂しくなってこちらへ来たのか。
gr「どうだ？ケーキでも食べないか？」
「美味しいと評判なケーキ屋さんに行っていたんだゾ！」
zm「…食べて、ええん？」
gr「おう！」
それを聞くと、トントンは静かにケーキを準備し始めた。
zm「グルッペンはお母さんらの事、知っとるんやんな…？お母さん、今、どうなん？」
親からの愛はなくとも、子どもは親を求め続ける。
きっと、ゾムも求めているのだろう。
暖かい母親の存在を……。
gr「あぁ……元気だゾ、」
嘘をついてしまった。
でも、そうでもしないと、ゾムが壊れてしまいそうだから……。
zm「…やっぱ俺はいらんかったんかな……」
gr「そんな事はない。俺らがいるんだ。」
「お前の存在があったからこそ、エーミールも笑えているんだゾ？」
そっか、と言いながらゾムはトントンに渡されたケーキを食べる。
zm「……俺さ、エミさんに初めて会った時、ヒーローやって言われてん」
懐かしそうにゾムは言う。
zm「…俺、誰かのヒーローになれる？」
gr「あぁ、なれる」
「ゾムならきっと、良いヒーローになれるゾ！」
その後、俺は仕事の為、家を離れる事となったのだが、後にトントンから聞いた話では、
シャオロンとロボロに声をかけたのは、誰でもないゾムだったとか……。
ゾムはシャオロンとロボロの『ヒーロー』になったのだ。
2人の命を救った。
ゾムは今日も進んでいく。
コメント
3件
ええ話やないかぁ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡
シャオロボと会うところに繋がってる！
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