「注意」
・まふゆママ怖い
・ちょいホラー
・二次創作なので、本編のこの先のストーリーとは一切繋がりはありません
まふゆside
私のお母さんは、誰よりも優しい。
_____いや、誰とも変わらないお母さんだと思ってた。だって、私のことを心配して泣いてくれるの。私がいなくなるのを怖がって胸がぎゅっとして……それが、普通だと思ってたから
「…K、新曲の歌詞出来たけど…」
「ありがとう雪、後で読むね」
「ん…わかった」
25時に作業を開始してから10分後。サークル内で作っている曲の歌詞が出来たことをK【宵崎 奏】に伝えるとサークル内でのメッセージグループにそれを送る。
「あ、新曲の歌詞だ!どれどれ〜?」
興味津々に私の作った歌詞を覗こうとしてるAmia【暁山 瑞希】に私は呟く。
「…Amiaはえななんを起こすんじゃなかったの?」
「あっ、忘れてた忘れてた!えーっと…」
どうやって起こそうか、と考え込んでいるAmiaに自分で起きたと一言付け足し、若干眠そうな声でえななん【東雲 絵名】はAmiaに「もう起きてるんですけど…」と嫌味のように言った。
「あっ、もう起きてたの〜?んもう、メッセージで伝えてくれても良かったのに〜」
「別にそこまで眠くないし……」
___と、いつも通りの会話を始めた。次の瞬間、Kの声が聞こえてきた。歌詞を読み終わったと呟くと調整はいらないと言われる。
「…わかった」
私はそう頷くとえななんは絵のアドバイスをもらおうと私たちに問いかけてきた。
「今回は心がテーマの曲だから、いつもより人の心情っていうのをテーマにして描きたいんだけど…あまり構造が浮かんでこないのよね」
「心情……確かに難しいね。まふゆはどう思う?」
突然のKからの質問に「え…」と動揺の言葉を返し、少し間をあけて私は言った。
「…コメントに書いてあった悲しい気持ちを込めた歌詞にしたから……」
この後もだいぶ間をあけるて考える。だけどやっぱり、何も分からなかった。
「そっか…でもさ、悲しい気持ちってことは冷たい感じの絵にしたらいいんじゃないかな〜?」
Amiaがえななんにアドバイスをするとえななんは「Amiaにしてはいいアドバイスじゃない」と呟く。それにAmiaは一言余計だと言い出し始めた。そこに私は話に突っ込まずに「……K、そろそろ寝るね」と自身のことを報告した。
「うん、わかった。おやすみなさい」
「あ、雪おやすみなさい!」
「おやすみ雪」
「うん…」
こうして私は一足先に落ちると自室からキッチンへ水を取りに行った。
「眩しい……」
私は目を擦りながらキッチンへゆっくりと帰るその途中____後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。パソコンは確かにシャットダウンしたから、Kたちの声ではない。
それなら___
私は手を震わせながらゆっくりと振り返る。
「お母、さん……」
嫌な感情が一気に溢れ出てくる。お母さんの目はいつもの期待に満ち溢れた目じゃない。私に心底絶望している目だった。
「ごめん、ごめんなさいお母さん…私…私、やっぱり音楽が辞められなくて……」
またお母さんを苦しめてしまう、そんなの、そんなのいやだよ、お母さん
「私は好きなの、音楽が……でもね、お母さんの方が好きだよ?お母さんが言ってくれた将来の方が大事なの、好きだから……」
いやだ、きらいにならないでよ。どうして私から離れるの?後悔しない道を選ぶから、お母さんの言う通りにするよ、門限も約束も、全部、全部守るよ、従うから!
「だから、だから…私を嫌いにならないで!」
コメント
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まふゆがお母さんに関しての事だと無意識に感情的になってるの本当にすきです!!! 心に刺さりました 本当に最高