続き
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『』hb
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
駅に着くと、既に奏斗が居てスマホを見ていた。
『奏斗〜!』
なるべくいつも通りになるように。
声が吃らないように。
奏斗の名前を呼び、目を合わせる。
「おー、来た来た」
「んじゃ行くかぁ」
奏斗も俺の様子に安心した様で、いつも通りに返してくれる。
今日は電車で美味そうなイタリアンに行く、という予定だった。
まぁそこまでに色々回ろうか、とか話して、
最近の近況報告などをし合い、久しぶりに奏斗と笑った。
電車が来て、乗り込む。生憎席は空いておらず、俺と奏斗は並んで立った。
暫く電車に揺られていただろうか、帰宅ラッシュの時間と重なり、急に車内が狭くなる。
ぎゅうぎゅうと押しつぶされていると、後ろの人の鞄が今日弄ったところに当たる。
『んッ…//』
つい声が漏れてしまう。
奏斗に聞こえていないか気になりちら、と横を向く。
奏斗はそっぽを向いていたので多分聞こえていなかっただろう、聞こえていたら恥ずかしすぎる。
俺は鞄が当たらないように体制を変え、
押しつぶされながら電車に揺られた。
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