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ピンポーン♪ 玄関チャイムが鳴る音が聞こえたのでモニターを確認するとそこには見覚えのない女性が立っていた。
(宅配便か?)と思いインターフォンを取ると画面に映っていた女性はカメラに向かって話しかけてくる。
『こんにちは。隣の部屋に越してきた白雪といいます』
画面越しにも伝わる美しさに一瞬言葉を失ってしまう。
『もし宜しかったらご挨拶だけでもさせていただければと思って伺わせていただいたのですが、よろしいでしょうか?』
「あっはい!わかりました!すぐに出ていきます!」
返事をしてすぐ扉を開けるとそこにはとても美しい女性がいて宇津木さんを抱き抱えていた。その女性は私達に気付くと慌てて駆け寄ってきて声をかけてくれた 白「どうされましたか?顔色が優れないようですが」「それが、体調が悪いみたいなんです」
白「すみません。私のせいかもしれません。朝から様子がおかしかったのですがまさかここまで悪化するとは思っていなかったものですから……」
兎「えっと、あなたは……」
白「私は白雪といいます。隣に住んでいます」
兎「はじめまして!兎川ゆいと言います!」
兎「巴さんとは仲良しさんで、今は同棲しています!」
白「まあまあ素敵ですね!」
兎「はい!すごく幸せです!」
白「良かったらお二人の馴れ初めとか聞かせてくれませんか?」
兎「もちろんです!是非聞いてください!」
白「ではまずどこで出会ったのか教えてください」
兎「とりあえずベッドまで運びましょう!」
「はい!」
兎川はぐったりとした様子で倒れている少女を抱きかかえるとその身体を寝室へと運んだ。それから布団を敷いてそこに寝かせてから毛布をかけてあげる。するとすぐに落ち着いたようで呼吸も安定してきたようだ。ひとまず安心といったところだろうか。
「二人共ありがとね」「いえいえどういたしまして」
兎「それより何があったんだろうね」
「それが分からないから困っているわけでしょ」
兎「確かにそうですね……」
しばらく沈黙が続いた後、私は意を決して口を開いた。
「…………何があったんですか?」兎「私の口からはとても言えないような酷いことが沢山あったのです」
「そっか……」とりあえず状況を整理しよう。まず白雪さんは何故か知らない人に懐いている。そしてその人はどうやら怪しい人では無いっぽい。まぁまだ完全に信じたわけじゃないけど。そして白雪さんは恐らくその人の事をかなり慕っているように見える。多分これが一番の問題だろう。つまりこのままだと色々と危ない気がするんだ。だってこの二人絶対ヤバいでしょ……「兎川さん、白雪さん。申し訳ありませんが私はこれから大事な用事がありますのでこれで失礼致します」「あっ宇津木さん行っちゃダメえええええええええええええ」
とりあえず急ぐことにした。あいつにこれ以上関わらないようにしないと大変なことになる気がする。