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「よし、だいぶ火傷も良くなったね。そろそろ修行を開始するわよ」
「分かりました。」
「よし、じゃあまず何事も体力よ。体力を増やすためにこの山を登って下るのを5セットやるわよ!」
「えっ………この山結構1回登るだけでもきつくないですか?」
「キツくなかったらそれは体力作りでは無い!」
「その理論本当に合ってます?」
「知らん!でも確実に増えるわ」
「羽は使うんですか?」
「もちろんダメよ、他に何かある?」
「いえ、特に」
「じゃあ、行くわよー!」
1セット目
「はぁはぁはぁ、これ、結構…キツくないですか……?ふぅー……」
「まだまだよ、しっかりしなさい!」
2セット目
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
足が痛い、まだこれは半分も行ってないの…?キツっ
3セット目
「はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ」
死ぬっ!やばいそろそろほんとに死ぬ
「ちょっ……ちょっっと…待ってください!」
「何?どうしたの?」
「きつく…ないですかね…? 」
「だから言ったじゃない、キツイって」
「それはそうなんですけど」
「じゃ、さっさと行くわよ」
4セット目(4セット目中)
「はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ!」
(呼吸が苦しい……息ができない……)
「さすがにこれ以上はダメね……ここから下山するわよ!」
「はぁっはっ…はぁっはぁっはぁっ」
「何してるの?早く降りるわよ?」
「はぁはぁ…ちょっちょと…はぁ…休憩……させてください……」
「もー、しょうがないわね。2分だけね」
ふぅー、何とか下山した。もう疲れがすごい、足が痛すぎる
「よし、次は武術よ!武術は全ての基本!どの武器をとっても役に立つわ。」
「えっ?まだやるんですか? 」
「何を言ってるの?今のはウォーミングアップよ?今から始まるの」
「はっ?」
「ん?」
『・・・・・・・』
「まぁ、とりあえず武術っていうのは………」
修行を始めてから2週間
段々と山登りにもちゃんと登れるようになってきたけど…まだまだ疲れる……
「はい、お疲れ様!早速だけど今日はスキルについて、たまには座学よ。」
(やっったぁーー)
「スキルって言うのはそれぞれが個人が持っていたり、種族全員が持ってたり色々なのよね」
「じゃあ天狗にもあるんですか?」
「ええ、天狗には最初から『風操作』『天眼』『地操作』『精神異常無効』が最初から着いてくるわ」
「強くないですか?」
「バチクソ強いわ、だからこそ狙われたんでしょうね。」
「スキルってどうやって入手するんですか?」
「強い思い、もしくは実践して急に入手する。誰かから受け渡して貰うこの3つぐらいね」
「スキルって魔法と何が違うんですか?」
「主に消費するものが色々違うのよ。魔法は魔力、スキルは体力ね。でも色々例外はあるから参考程度にね。ちなみに魔力が無くなっても魔法を使うと大幅に体力を消費するから気をつけてね。」
夢莉さんは最初に隠れ家を案内してくれて、そこで住むことになった。つまり家を用意してくれて、さらに食事まで用意してくれている、一体何を考えているんだろう。
「夢莉さんはどうして私をこんなに優しくしてくれるんですか?」
「そりゃ、同族の生き残りは優しくするよ!」
「……でも寝床も食事も、さらに修行まで」
「優しすぎるってこと?」
「はい」
「私の目標って最近変わったんだよ。知ってる?」
「いえ、」
「仇討ちなんだ。」
「!」
「私はほとんど力を失って無力になった。それどころか段々と毒で朽ちていく。持ってあと2年、これじゃ仇討ちどころか生きることすらできない。そんな時に現れたのがあなたよ。」
「………なるほど、仇討ちの代理をしろと?」
「別に、命令してる訳じゃないわ。でも私に修行させてもらってる立場のあなたに断る余地はあるのかしら?」
(こりゃはめられた)
今日はやけに満月が妖しく輝いていた。
うろ覚えだが、満月は妖怪を狂わすらしいそんな逸話でさえ信じてしまいそうな夜だった。
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しばらく更新できず、すみません!3話公開したので許してください!