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第22話「ヴェール・バインド最終防衛ライン」
🚀 シーン1:突入前の静寂
冷たい夜風が吹き抜ける。
ゼインはビルの屋上に立ち、眼下に広がるヴェール・バインドの前線基地を睨みつけていた。
「ずいぶん厳重に守られてるな……」
隣でナヴィスが双眼鏡を覗き、軽く息をつく。
彼の蒼い瞳が、夜闇の中で微かに輝く。
黒髪の無造作なクセ毛が風に揺れ、リラックスした雰囲気を出していたが、目つきは鋭い。
「……これ突破するの、簡単じゃなさそうだな」
ゼインは黒いジャケットの裾を整え、銃型のフラクタルを握りしめる。
銀色の髪が月光を反射し、青白く光る瞳が鋭く細められる。
「なら、ぶっ壊して通るだけだ」
ナヴィスは苦笑しながら、肩をすくめた。
「お前、最近戦闘が楽しくなってきたんじゃねぇの?」
ゼインは無言で微笑むだけだった。
🚀 シーン2:突入戦闘
——ドォン!!
爆発の衝撃が基地の門を吹き飛ばす。
ゼインとナヴィスはその隙に飛び込み、警備兵たちの間を駆け抜けた。
「敵襲! 碧族の奇襲だ!!」
警報ランプが回転し、兵士たちが一斉に銃を構える。
「オーバーライド、発動」
ゼインの銃から放たれた青白いエネルギーが敵の装備をハッキングし、銃の安全装置がロックされる。
「なっ……!?」
敵が混乱する間に、ゼインは間合いを詰めた。
——ドンッ!
ゼインの拳が兵士の腹部を貫き、敵が吹き飛ぶ。
「1ダウン。」
ナヴィスが《フォールトシフト》を発動し、敵の位置を瞬時に入れ替える。
その瞬間、ゼインの銃弾が新たな標的に吸い込まれた。
「2ダウン。」
「いいコンビネーションだろ?」
ナヴィスがにやりと笑う。
🚀 シーン3:エリート兵との戦い
「……お前たち、思ったよりやるな」
突然、重厚な戦闘スーツを纏った男が現れる。
「ヴェール・ガーディアン部隊の指揮官、グリム・シュトラウスだ」
ゼインが銃を向けると、グリムは青白い光を纏ったブレードを構えた。
「お前のフラクタルなんざ、俺には通じん」
ゼインは舌打ちする。
「またアンチ・フラクタル装備かよ……」
「貴様ら碧族を潰すために開発された兵器だ」
グリムがゼインに向かって突撃する。
「……ッ!」
ゼインはギリギリで回避するが、ブレードの軌跡が鋭く空を裂く。
「やべぇな……」
ナヴィスがゼインに声をかける。
「こいつ、俺が引きつける。その隙に——」
しかし、ゼインは微かに笑いながら拳を握りしめた。
「いや、ここで潰す」