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第23話「激突!エリート兵グリム・シュトラウス」
🚀 シーン1:戦闘開始
ヴェール・バインド基地内部。
赤い警報ランプが回転し、サイレンが鳴り響く。
ゼインは黒いジャケットの裾を翻しながら、銃型フラクタルを構えた。
銀色の髪が警報の光を受けて妖しく輝く。
その視線の先には、ヴェール・ガーディアン部隊の指揮官、グリム・シュトラウスが立っていた。
「……お前がゼインか」
グリムは重厚な戦闘スーツを纏い、腕には青白く光るアンチ・フラクタルブレードを装備している。
短く刈り込んだ黒髪、鋭い目つき、鍛え上げられた体躯——すべてが”戦闘のために作られた”兵士だった。
「お前のフラクタルは通じんぞ」
グリムが一歩踏み出した瞬間、ゼインは即座に反応した。
「……そいつは試してみないとな!」
——ゼイン、先手を取る!
🚀 シーン2:ゼイン vs グリム
ゼインは瞬時に《オーバーライド》を発動!
「発動——ハック開始!」
青白い電流のようなエネルギーが銃口から放たれ、グリムの装備に干渉する。
——しかし。
「甘いな」
グリムは腕を振り下ろし、アンチ・フラクタルブレードがゼインのエネルギーを切り裂いた!
「なっ……!?」
ゼインの目が驚愕に見開かれる。
「アンチ・フラクタル装甲は、碧族の能力を”拒絶”する」
グリムが冷たく言い放ち、一瞬でゼインの懐に入り込んだ。
「——遅い!」
ズバァッ!!
ゼインのジャケットの袖が裂かれる。
「チッ……!」
ゼインは即座にバックステップで距離を取るが、
グリムはゼインの動きを完全に読んでいたかのように追撃を仕掛けてくる。
ヴェール・ガーディアン部隊の精鋭——その実力は本物だった。
🚀 シーン3:ナヴィスの援護
「ゼイン、左に飛べ!」
ナヴィスの叫びと同時に、彼の手が碧色に輝く。
——《フォールトシフト》発動!
ゼインとグリムの位置が一瞬で入れ替わる!
「なっ……!?」
グリムのブレードが空を斬り、ゼインは体勢を立て直す。
「助かった」
「当たり前だろ、バカ!」
ナヴィスは口元を歪ませながらも、しっかりとゼインの戦闘をサポートしていた。
🚀 シーン4:決着の一撃
「……なるほど。単なる戦闘狂ではないようだな」
グリムがナヴィスのフラクタルを分析し、姿勢を低く構える。
「……だったら、これで終わらせる!」
彼の装備が青白い光を増し、極限までエネルギーを高める。
しかし——
「終わらせるのは、こっちの方だ」
ゼインの銃が青く輝く。
「オーバーライド、最大出力——”エミュレート”!」
銃口から放たれた光がグリムの装甲に直撃し、アンチ・フラクタルの機能を”一時停止”させる。
「……!?」
一瞬の隙。
ゼインはその一瞬を逃さず——
——至近距離からの零距離射撃!!
ズガァァン!!
グリムの装甲が砕け、彼の体が後方へと吹き飛ばされる。
——沈黙。
煙が晴れたとき、グリムは倒れていた。
🚀 シーン5:戦闘終了
「……勝った、か?」
ゼインは息を整えながら、グリムの倒れた姿を見下ろした。
「ふぅ……なんとか、な」
ナヴィスが額の汗を拭いながら、ゼインの肩を軽く叩く。
「相変わらず、ギリギリの勝負しやがる」
ゼインはニヤリと笑い返した。
「ギリギリの方が、楽しいんだよ」
ナヴィスはため息をつきながらも、ゼインの手を引いて立ち上がる。
「行くぞ。こいつを倒したからって、まだ終わりじゃねぇ」
ゼインは銃をホルスターに収め、ヴェール・バインド基地の奥へと進む——。