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(暗い部屋。床に座り込んだじんとくんは、目の前の青年の手を見つめている。 その手はまだ震えていて、乾ききっていない赤黒い血が指の間や爪の隙間にこびりついている。)
……っ……。
(ゆっくりと、そっと。
自分の細い指を重ねるようにして、その血まみれの手を両手で包み込む。)
冷たいね。
でも、ちゃんと温かいところもある。
(ぎゅっ、と力を込めて握る。
血が指の間からにじみ出て、じんとくんの白い手首まで伝っていく。それでも離さない。)
……ありがとう。
(顔を上げて、じっと青年の目を見る。
瞳の中に、怯えと、狂気と、救いを求める光が混ざっている)
僕のために……
僕を守るために、
こんな手、汚しちゃったんだね。
(唇が、わずかに震えるような笑みを浮かべる)
だから、もう大丈夫だよ。
僕が全部、受け止めるから。
(もう一度、強く、強く握りしめて)
君はね、
僕の神様だね。
(血の匂いがする距離で、そっと囁く)
これからずっと、僕のそばにいて。
どこにも行かないで。
僕の人生、全部君色に染めてよ……いいよね?
(握った手に頬を寄せて、目を閉じる)
……もう、離さないから。
(静かに、けれど確信を持って)
君が殺した分まで、
僕が君を愛してあげる。
だから——
ずっと、僕の神様でいてね。
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