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水瀬菜音さん、第4話読みました! 佐久間くんの訓練シーン、すごくかっこよかったです!「バリアみたいに近付けない」って蓮の感覚が具体的で、逆に実力差がひしひし伝わってきました。バク宙からの背後&寸止めは「マジかよ」って声出そうに。でも笑いながら「俺の勝ち」って言うとこ、いたずらっぽくて可愛いですよね。 最後の「可愛いって思った…あれ??」で蓮が自分に戸惑うのもツボでした。2人の距離感、これからどう変わっていくのか楽しみです!
佐久間くんの訓練に、一緒に混ぜてもらえることになった。
とはいえ、俺はダンスなんてやったことないからバレエやらブレイクダンスを踊るって言われたらちょっと困るかな。
「とりあえず、蓮の戦闘スタイル教えて。深澤からは近接戦闘タイプって聞いてるけど、合ってるか?」
「うん、そう。武器を使うとしても拳銃かな」
「そっか、俺と一緒だ。確かに戦闘スタイルで考えたら俺が適任だな」
納得したようにうんうん頷いてから、佐久間くんが俺を見上げた。
身長差は16㎝。普通に考えたら俺の方が断然有利だ。
「それじゃ、とりあえず手合わせしてみるか。実際の動きも見たいし」
「ダンスはやらないの?」
「あれは手合わせする相手がいない、1人の時用の訓練。蓮の動きを把握するには手合わせが一番だからな」
「はい、よろしくお願いします」
「だぁから、硬いんだってお前」
そう言って笑いながら、佐久間くんが俺から少し距離を取る。
軽く肩を解したり屈伸をした後、「よし、どっからでもかかって来い」と手招きされた。
どっからでもと言われても…どこから行ったらいい?
一見すると佐久間くんはただ立ってるだけだ。手も構えるでもなく下ろしたまま。
なのに何だろう。まるでバリアでも作られてるみたいに近付けない。
それでも少しずつ少しずつ前に進んで距離を縮めていくけど、仕掛ける隙もないとかこの人マジでやばいな。
これはもう、隙とか言ってる場合じゃない。
覚悟を決めて一気に距離を詰めると、佐久間くんがにやりと笑うのが見えた。
まずは軽くジャブ。佐久間くんが構えたのを見て蹴りに切り換えたけど、当たり前みたいに躱された。
そのまま連続で蹴り技を出していくけど、軽やかな動きで全部躱されていく。
飛んだり跳ねたり、回転したり。さながらアクロバットだ。
「お前蹴り技得意なタイプ? 足なげーもんな」
そう言いながら佐久間くんが俺の肩に手をかけたと思ったら、そのままひらりとバク宙をする。
しまったと思った時にはもう背後を取られていて、佐久間くんの蹴りが入…らなかった。ギリギリの寸止め。
「はい、俺の勝ち」
そう言ってにやりと笑う顔はいたずらっ子みたいで、とても歳上とは思えない。
「お疲れ」って肩を叩かれたけど、あれだけ動いて何でこの人全然息が上がってないんだろう。
「…動きに全然追い付けないんだけど」
「身体が大きい分、そこはどうしてもなぁ。あとは技の振りも結構大きいから、そこを直せばだいぶ動きは早くなると思うけど」
手合わせの間にちゃんと俺の動きも分析してくれてたみたいだ。こういうところは、やっぱり先輩なんだなって思う。
「…佐久間くんみたいな動きは、やっぱり俺には無理?」
「体型が違い過ぎるからな。俺は小回り効くから…って、誰が小柄だ」
「言ってないからね」
「…ちゃんと突っ込みまでしてくれんのか。優秀だな、お前」
「そこの優秀さは求めてないかな」
何だこの会話。そう思うけど佐久間くんは楽しそうに笑ってる。緊張感は? と思ったけど、このナチュラルさが佐久間くんの強さなのかもしれない。
「身のこなしを改善すんのはいいと思う。でも、蓮は俺になる必要はないからさ。いいって思うとこだけ盗んで、あとは自分の長所ちゃんと伸ばしてけ」
「俺の長所…」
「体格が良い分、やっぱり打撃の重さが違うだろ。俺と蓮が同じ蹴りを出しても、相手に与えるダメージが変わってくる。って、小柄で悪かったな」
「だから、俺は何にも言ってないから。この下り毎回やるの?」
「いやぁ、ちゃんと突っ込んでくれるの嬉しくてさ。見た感じクールな印象だからスルーされるかと思った」
佐久間くんはそう言って本当に嬉しそうにしてる。
こんな可愛い顔して切れるとやばくて、なのに訓練では冷静に相手の長所も短所も見抜いていて。でも普段は面白いや楽しいが大好きな人。
本部に配属されてまだ数日。その間だけでもこれだけのギャップを見せられて、何となく佐久間くんから目が離せないような心持ちになってる。
本当に、こんなに誰かに興味持ったのは初めてだ。そんな自分にちょっと戸惑うくらい。
…というか、今、俺『可愛い』って思った…? あれ??
めめからちょっとだけ出て来た矢印。多分w
うさみみ
602
にゅうひん☆
5,957