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D国、総統室。
「だから、日本に行きたいんだゾ!」
「トントンから渡された書類があるよね?」
「ケツ掘っちゃうよ~」
ここはD国の軍基地、そして、最高幹部しか立ち入りを許されない総統室,,,,,,
総統は、駄々を捏ねていた。
これが我が国の総統とは信じたくもないが、本当のことなのでしょうがない。
総統ことグルッペン・フューラーは、日本の甘味を食べたかった。
冷蔵庫にプリンやケーキが隙間なく詰まっているほどの甘党のグルッペンは、和菓子や、日本の味の洋菓子などが無性に食べたくて仕方がない。
しかし、グルッペンの右腕であるトントンは、こうなることを見越して、グルッペンに大量の書類を押し付けておいた。(キャートントンステーキ!)
だが、グルッペンが逃げ出す可能性は大いにあったため、監視役として、元帥の"兄さん"最高顧問の"しんぺい神"が総統室で仕事をしている。
2人はあまり表には出ないが、裏で国を動かす重要なポジションだ。
兄さんは長期休暇を取っていたが、師団長の異常により、D国へと戻ってきた。
「ちなみに、総統室は情報部が24時間体制で監視してるから、くれぐれも脱走しようなんて考えないようにね」
「トントンからのきつーい処罰があるから、気を付けた方がいいよ~」
2人は自分達の部屋へと戻っていった。
幹部には個人個人の部屋があり、そこで仕事をすることが多い。
今回の2人に関しては、例外になるが。
「俺も随分とナメられたものだな」
しかし、こんなことで諦めるグルッペンではない。
グルッペンには日本へ行く完璧な作戦があった。
さっそくパソコンを取り出し作業へと移る。
まず最初にやらねばならないことは、監視システムのハッキングだ。
常時書類に取り組むグルッペンの映像とすり替えなければならないため、かなり骨が折れる。
しかも情報部長官であるロボロが作成したセキュリティのため、ハッキングするのには時間がかかる。
1時間後。
「よし、これで第一関門突破。案外早く終わるものだ、俺も腕が上がったな」
3時間はかかると思われていたハッキングを1時間で完了した。
日頃から他国の情報を遊びで抜き取ったり、仲間のパソコンに悪戯をしたりした成果が出たかもしれない。
後は、日本へと渡るだけだ。
「くられ先生、後はお願いします」
「わかりました、今総統室に持って行きますね」
インカムの接続を切る。
ここは軍内部にある研究室。
液体の滴る音だけが聞こえる、とても不気味な空間だ。
ガラスケースには、"魔改造ねるねるねるね"などが保管されている。
「とうとうこれを使う日が来るとは,,,相変わらず邪悪な見た目だ」
監視室・コントロールルーム。
大画面のモニターに総統室内部の様子が映されている。
幹部ではない者は普段総統室内部を見ることは不可能だが、今回は幹部らによって特別許可されている。
「長官、総統は書類に取り組んでおられるようなので、しばらくは脱走することはないかと」
「いや、そうじゃないかもしれないぞ?」
情報部長官、ロボロ。
常時"天"と書かれた布を額につけている彼だが、真剣に書類へと取り組むグルッペンを見て、1つ気づいたことがあった。
"あのグルッペンがじっとしているわけがない!"
普段のグルッペンなら、仕事の片手間にhoiを始めたり、甘いものが食べたいとじたばたしてるところだろう。
もう、戦いは始まっている。
書類仕事をさせたい幹部vs日本に行きたい総統
D国の明日はどっちだ。
rbrさんの身長のことなんですが、ホビット族っぽく120cmか、150cmあたりか、どちらにしようか迷ってます。
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コメント
3件
120㌢がいいなぁ〜最高だ☆