話は続いておりません。別の話として見てください。
出てくる人↓
青井らだお
成瀬
ナツメ(警察)
皇帝
猫マンゴー
MOB
青井らだお←♡←出てくる皆(MOB以外)
青井らだお→♡♡♡→成瀬
らだお「うぇ〜動きにくッ」
俺は今浴衣を着ている。
数時間前
ナツメ「皆〜!今日花火大会あるんだって〜!!」
本署に勢いよく入ってきたナツメさんが言ってきた。
そう、今日は花火大会があるのだ。
皇帝「知ってるぞ!」
ナツメ「みんなで行かない?」
猫マンゴー「行く〜」
皆次々に返事をして言った。
成瀬「んー俺行けるかわからん」
成瀬の返事に俺は不思議に思った。
だいたいこういうのはすぐに、行く!!って返事しそうだったから。
らだお「成瀬行けないの?」
俺は聞く。
だって成瀬のこと好きだから。
多分この気持ちは恋愛として好きなんだろう。
成瀬「えーとちょっと予定があってね、」
らだお「予定?」
皇帝「成瀬は行かんの?」
成瀬「行けたら行くわ笑」
猫マンゴー「それ来ないやつじゃん笑」
ナツメ「らだおくんはくる?」
らだお「じゃあ行きます」
ナツメ「りょーかい」
どうやら成瀬には予定があるらしい。
その予定が何なのか聞くのはやめといた。
そんな感じで俺たちは花火大会に行くことになった。
そして今に至る。
らだお「なんで浴衣着るんですか?」
らだお「動きにくいです、」
ナツメ「えーいいじゃん!!雰囲気作り的な?」
俺はいやいや浴衣をきた。
成瀬が来ないかもしれない祭りに浴衣を着るのも意味が無いから。
らだお(どうせなら成瀬に見て欲しかったなぁ)
そんなことを考えながら俺は身なりを整えていた。
皆、浴衣を着終わったらしく俺たちは花火大会がある場所に向かった。
らだお「ついたー」
ナツメ「盛り上がってるねぇ笑」
祭りの場所に着くと全てが光ってみえて皆盛り上がっていた。
そこにひとつの通知が来た。
ピロンッ
猫マンゴー「成瀬来れないってー」
皇帝「やっぱりか笑」
成瀬から今日は行けないと連絡が来た。
まぁ予定があるって言ってたし来れないだろうとは思ってきたけど、いざ来れないってなると少し悲しくなる。
らだお(でも今日は楽しむぞ!!)
そう思った。
猫マンゴー「らだお!!金魚すくいある!綿菓子もある!食べよ!!」
らだお「マンゴーはしゃぎすぎ笑」
ナツメ「たくさん人いるね笑」
マンゴーは元々韓国にいたし、日本の祭りという文化は初めてなのだろう。
いつもより舞い上がっていた。
俺たちは屋台を色々周り、遊び、食べ、楽しく過ごした。
俺たちはたこ焼きを食べるために屋台に並んだ。
俺の後ろの人達が成瀬ついて話していた。
少し後ろを見ると同業者の人だった。
どうやら俺達には気づいていなさそうだった。
MOB「いや〜人多いね笑」
MOB「てかさ、成瀬先輩いるじゃん?」
MOB「うん?」
MOB「今日、合コンなんだって!」
らだお(え、)
俺はその言葉にびっくりした。
皆はみんなで話していて俺だけ聞こえていた。
俺はそのまま聞くことにした。
MOB「え!まじ?成瀬先輩気になってたのに〜笑」
MOB「まぁ合コンっていうか街の調査的な?」
MOB「ネル先輩に頼まれてたらしくて」
MOB「あーね、でもなんでそれが合コンになるの?」
MOB「そう!なんでかって言うとね、男女3対3の話なんだって!!」
MOB「そういう事ね笑、それ合コンじゃん笑」
MOB「だから言ったじゃん笑」
成瀬は合コンをするような人ではないし、まずその集まりが嫌いだと思ってた。
なのに行くなんて、
でもネル先の頼みなら、しかも、俺、噂で聞いただけだし、もしかしたら違うかもしれない。
俺はそう思うことで自分の気持ちを落ち着かせた。
楽しいから今はまだ大丈夫。
皆といれば楽しいし、それは本当の気持ちだと思ったから。
猫マンゴー「そろそろ座ろ〜!!」
らだお「うーん笑」
俺たちは座って花火を見るために移動した。
ズキッ
らだお「ッ、」
下の方から痛みが走った。
下駄を履いていたせいか親指と人差し指の間を怪我してしまった。
これ以上歩くのはきつい。
らだお「ごめん皆、俺ちょっとコンビニ行ってくる」
ナツメ「?わかった、どうしたの?」
皇帝「なんかあったのか?」
らだお「ちょっと怪我しちゃって」
俺は下を向きながら言う。
そうすると皆は俺の言ったことを理解してくれた。
ナツメ「大丈夫?着いてこうか?」
らだお「いえ、大丈夫です、コンビニ近いですし」
ナツメ「そうか、」
猫マンゴー「気をつけてね、」
らだお「うん、ありがと〜」
猫マンゴー(電話しに行こ、)
俺はその場を離れた。
歩く度に痛む傷。
でもそれは傷のせいだけじゃない気がした。
片足を引きずりながら歩く。
少し歩くとコンビニに着いた。
俺は消毒液と絆創膏を買いコンビニの外に出る。
応急処置など慣れたものだ。
俺は手際よく処置をした。
ヒューパーン
急に大きな音が鳴った。
花火が上がっていたのだ。
パーン
バーン
色とりどりの花が空に咲く。
大きな音。
コンビニの光が背中にささり、上をむくとたくさんの色の花火の光が俺をさす。
らだお「いたい…」
俺は思わず下を向く。
下を向くと下駄のせいで怪我した指が見えた。
らだお「楽しくない、お前がいないと楽しくない」
成瀬の顔が浮かぶ。
今頃楽しく酒を飲んでいるのだろうか。
女の子と話しているのだろうか。
変な想像だけが頭によぎる。
俺は歩く。
俺はマンゴーに電話した。
らだお「ごめん、今日はもう帰るね」
猫マンゴー「らだお大丈夫?」
らだお「うん、ありがと、」
俺は電話を切る。
花火の音で若干聞こえにくかったけど何とか電話をした。
俺は1人海の方へ向かう。
パシャパシャ
らだお「いっ、」
案の定、水に足を踏み入れると怪我した場所が少しいたんだ。
でも今はこの痛さがちょうどいい。
パシャパシャ
水はいくらパシャパシャやっても冷たく一向に暖かくならなかった。
俺は疲れたので砂浜に座りながら足を水につけることにした。
パシャ、
パシャ
あんなに大きな音を出して空に咲いていた花もいつの間にか見えなくなっていた。
らだお「花火終わっちゃったじゃんか、ばか…」
らだお「会いたいよ、」
俺は思わずそう呟いた。
成瀬は来ないとわかっているのに。
寂しいよ。
「よっ」
後ろから誰かに話しかけられた俺は咄嗟に振り向く。
らだお「ッ?!なんで!」
そこには成瀬がいた。
会いたいと思ってた成瀬がいた。
成瀬「んー予定抜け出してきた、」
らだお「抜け出しって大丈夫なの、」
成瀬「大丈夫じゃないけど、らだおが大丈夫じゃ無さそうだからきた」
成瀬「浴衣似合ってるじゃん」
いつも優しい成瀬。
だけどもう遅いよ。
らだお「ッ、花火終わったわぼけ」
らだお「…一緒に見たかったのに」
久しぶりに正直に話した。
成瀬「ッ照れること言ってくれるじゃん」
らだお「ほんとだし、」
成瀬「そういうと思ってはい、」
成瀬が俺になにか見せてきた。
でも月の光だけがさしこみあまりよく見えなかった。
らだお「なにこれ」
俺はそうつぶやく。
そう言うと成瀬は携帯のライトをつけ言う。
成瀬「手持ち花火!一緒にやろ?」
らだお「…やる」
俺は即答えた。
成瀬とこうやって花火をやれるのは嬉しかったから。
パチパチ、シューッ
成瀬「綺麗だね」
らだお「…うん、」
らだお「成瀬、今日合コンだったんでしょ?」
俺はさっきの噂について聞くことにした。
タイミングは今しかないと思った。
成瀬「ッ、合コンって言うか、街の調査見たいな、ネル先に頼まれて」
どうやら噂はほんとだったらしい。
らだお「ふーんそ、」
俺はそういい花火に集中した。
これ以上聞いてしまったり口を開いてしまったらもうこの感情を止めることができないと思ったから。
成瀬「打ち上げ花火あるじゃん、やろ?」
らだお「うん、」
手持ち花火が一通り終わった頃に成瀬は言ってきた。
俺はすぐに返事をし手持ち花火と一緒に入っていた打ち上げ花火をやることにした。
パンっバンッ
成瀬「うおっ笑すげー」
成瀬ははしゃいでいた。
らだお「さっきの花火よりしょぼい」
成瀬「そんなこと言うなよ笑」
らだお「でも、成瀬がいるからさっきより綺麗に見える」
成瀬「ふふっ笑」
いつの間にか言葉を発していた。
だんだん気持ちが抑えられなくなっていた。
打ち上げ花火が終わり帰ろうと思った時、まだ線香花火が残っていることに気がついた。
らだお「成瀬、これ」
俺は成瀬に残っていた線香花火を見せた。
成瀬「線香花火じゃん!!やろっか」
俺たちは残っていた線香花火をやることにした。
俺は成瀬に勝負を仕掛けることにした。
らだお「…勝負しよ成瀬」
成瀬「?いいよ、」
らだお「先に落ちた方が負けね」
成瀬「おっけー」
らだお「罰ゲームは勝った人の言うことなんでも聞くね? 」
成瀬「りょーかい!」
俺は勝ったら成瀬に気持ちを伝えようと思った。
時間が経つ。
俺たちはいい勝負をしていた。
もう少しで終わりそうだった。
らだお「…すき」
いつの間にかその言葉は口に出ていた。
成瀬「んぁ?」
らだお「すきだよ成瀬、」
俺はもう一度はっきりいった。
成瀬に聞こえるようはっきりと、
成瀬「は、はぁッ?!」
ポトッ
成瀬はびっくりして線香花火の火を落としてしまった。
らだお「はい、成瀬の負け〜!」
俺は咄嗟にいつもの雰囲気に戻す。
成瀬「ずるだ!!」
成瀬はいつも通りのってくれた。
俺はそのまま続ける。
らだお「言うことなんでも聞いてくれるんでしょ?」
成瀬「まだ勝ったと決まった訳では、」
らだお「俺と付き合って」
俺はさっきのとは違いはっきりと言った。
この気持ちには嘘を付けなかった。
我慢できなかった。
何よりこの思いに区切りをつけなきゃ行けないと思ったから。
成瀬「は、」
成瀬は俺の思っている通りの返事をしていた。
もうこの感情は止められない。
俺は思いのまま話した。
らだお「俺と付き合ってよ成瀬、もうわかんないくらい好きなんだよ、今日成瀬と花火見れなくて寂しかったし、合コンいってたのも嫌だったもん、ズビッ…俺と付き合って、」
ずっと言いたかったこと、今日思ってたこと、全部伝えた。
気持ちが乗りすぎて俺は泣いてしまった。
成瀬「…ほら泣かないの、俺の言うことよく聞いて」
らだお「うん、グスッ」
成瀬は俺の話を最後まで聞いて俺に気遣ってくれた。
今度は俺が話を聞く番だ。
成瀬「俺はらだおそういうとこすきだよ、自分が嫌って思っても口や態度に出さずに我慢しちゃうとこも、こうやって泣いちゃうとこも、素直になる時も、全部好きだよ」
成瀬「これは俺の本心、罰ゲームとかじゃない」
成瀬「俺と付き合ってくれますか、」
まさかの言葉に俺は驚いた。
断られると思っていた。
俺は言う。
らだお「うん、俺も好き、ッ」
成瀬「次は2人で花火見よ」
らだお「うんッ」
月の光がさす、海辺。
花火の後。
俺たちは片付けをし、帰ることにした。
成瀬「らだおこれもって」
らだお「うん、」
俺は成瀬に頼まれ、花火の後のゴミを持つ。
成瀬は突然俺の前でかがみ背中をこちら側に向けてきた。
成瀬「ほら、乗って?」
らだお「へ?」
成瀬「足、怪我してるじゃん、乗って?」
らだお「いや、でも俺重い、」
成瀬「警察舐めんな笑」
らだお「ッ!!、笑」
俺は成瀬の言葉に甘え、おんぶしてもらうことにした。
波の音が段々と聞こえなくなっていく。
静かな街、たまに通る車の音が響いていた。
らだお「ねぇ成瀬、」
成瀬「んー?どうした?」
らだお「俺まだ根に持ってるから」
成瀬「ウグッ、笑許してよ笑」
らだお「やだ許さん、次の花火一緒に見るまで許さんから」
成瀬「はいはい笑」
俺たちはそんな会話をし、本署に帰った。
本署にいったらなんだか中が騒がしくて止まってる車も多かった。
成瀬「らだお、成瀬、ただいま戻りました〜」
皇帝「おかえり〜!」
ナツメ「らだおくん大丈夫だった〜?」
猫マンゴー「おかえり」
皆が酒を飲みながら本署内で祭りみたいなことをしていた。
皆心配して待っててくれたのかな、なんてことを思っていた。
俺と成瀬は付き合ったことをみんなに報告した。
皆びっくりしていた。
でも、マンゴーだけは何か、悲しいような、嬉しいような顔をしていた。
俺は怪我をして、疲れているので、今日はもう寝ることにした。
皆の声が本署内に響く。
落ち着く声。
ずっとここにいたいと思った。
大好きだよ成瀬!
おまけ
成瀬「はぁ、もう最悪だ、」
俺は今、街の調査という名の合コンをしている。
ネル先から頼まれて、することになったのだ。
本当は祭りの方に行きたかったのに、らだおもいるし、
俺はそんなことを思いながら合コン相手の女性や男性と話していた。
プルルプルル
そこに一本の電話が来た。
成瀬「あ、すいません、電話来たので失礼します、」
MOB「いえいえ〜」
俺は店の外に出て電話にでた。
成瀬「もしもし〜?」
猫マンゴー「成瀬今どこ?」
声を聞く限り電話の相手はマンゴーだった。
成瀬「何?どうしたん?今店にいるけど」
俺はマンゴーの問に答える。
猫マンゴー「おいお前まさか合コンって言わないだろうな?」
成瀬「ギクッ」
マンゴーは今日のことを察したらしく俺に聞いてきた。
思わずその問に反応してしまった。
猫マンゴー「まじか、今らだおコンビニ行った、成瀬いないからめっちゃ落ち込んでたよ、もう戻ってこないかも」
成瀬「なんで、俺に」
マンゴーはらだおのことを俺に伝えてきた。
猫マンゴー「成瀬、らだおのこと好きでしょ」
成瀬「え?!///なんで知って、」
俺がらだおのこと好きなのをマンゴーは知っていた。
俺はびっくりして大きな声を出してしまった。
猫マンゴー「見てればわかるよ、らだおも成瀬のこと好きなんだよ?知らなかったでしょ、」
成瀬「それは、仲間として好きかもしれ、」
猫マンゴー「行ってあげなよ、」
マンゴーは俺の言葉を遮り言った。
行きたい、けどこんなことしてらだおのとこに行く資格なんて俺にはない。
成瀬「でも俺、こんなことして、」
猫マンゴー「成瀬、らだおのこと好きなんでしょ?!ちゃんとそばにいてあげなよッ、ちゃんと見てあげなよッじゃなきゃ俺が、」
成瀬「ッ!!」
マンゴーの言葉に俺はびっくりした。
もしかしてと思い俺は聞く。
成瀬「なぁ、マンゴー、もしかしてお前も」
マンゴー「早く行け、」
マンゴーもきっとらだおのこと好きなんだ。
それでもマンゴーは俺を気遣って言ってくれた。
成瀬「ありがとマンゴー、今かららだおのとこ行くわ、」
マンゴーの言葉に背中を押され俺はらだおのところに向かった。
成瀬(らだおのこと好きだ、大好きだ。)
早く行こう。
早くらだおへ会いに、
プーップーッ
猫マンゴー「ちゃんとそばにいないと俺が奪うから、」
猫マンゴー「結構本気で好きだったな、笑」
1人静かに恋を終わらす。
この感情が溢れないよう上をむく。
空を見ると美しい花が咲いていた。
ただ恋に浸る。
好きだという気持ちを殺さないように。
end
コメント
3件
500ぐらいから1000までいったりました まじ好きです 話の書き方とか登場人物とか神すぎます🫶🏻💗 ̖́- 最後のとこリアルでマンゴーッッッッって声出しました🐱 これからも見てます!!!
マンゴーー😭