わーんーくーでーす!!!!!
ジャラジャラと鳴る鎖。
何回外そうとしても、外れなかった。お陰で肌が血で染まった。
ある日の事だった。
赤「ないくん。りうら今日遅くなっちゃうの、ごめんね、??」
桃「……ぁ、そう、なん…だ。」
赤「りうらはね?何時でもないくんの傍に居たいの。でもその為にはお金がいるから。ごめんね?なるべく早く帰るから。」
桃「…っ、わか、た……。」
赤「……まさかとは思うけど…、脱出なんてしようとしたら、」
彼の目が。瞳が怖くて、発する言葉全てが怖くて。
桃「逃げないッ、逃げないから……っ、」
遮った。
赤「そっか…、♡じゃあ、行ってきます。」
桃「いって…、らっしゃい、」
外れないかな。今日は遅いと言った。
じっくりと作業をする。
ガチャ……と鎖から音がした。
桃「……と、とれッ、とれた……ッ、!」
喜びで埋め尽くされた。心が踊る。
桃「はやッ、く、!出ないとッ、」
まだ2時間ほどしか経っていない。
まだ大丈夫。いける。
桃「はぁ……ッ、はぁ、!やっ、と、出れる……ッ、!!♡」
ドアノブに手をかけた。
ガチャ……
赤「…、なにしてんの。」
桃「あ……ッ、ぁ……っ、」
赤「出ようとしたの、馬鹿だね。」
赤「堕ちたと思ってたのに。はーぁ、また調教かな。」
桃「ま、って、や、ぃや……ッ、泣」
赤「……勝手に逃げ出そうとしたのはそっちじゃん。抵抗しちゃって、ほんとおバカさんだね。」
赤「今日はりうら頑張っちゃうぞー……、♡」
りうらの瞳の中には俺しか写ってなくて。
怒ってるのかな、楽しんでるのかな、悲しんでるのかな。
わからんないよ。
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