新連載!!
はぁいこちら赤桃となっております()
これ一回消えてて激萎えしてるんどす(
とりま救いなんてありません!!期待したらそのぶん後悔しますよ!(
それではどうぞ!!
※ちなみに1話だけ曲パロになってます🙄
目を覚ましたら、また天井があった。
薄いカーテン越しの朝の光は、優しさよりも罪悪感を連れてくる。
桃「……今日も、無理だ」
布団から腕を出すだけで心臓が重くなる。学校のこと、先生のこと、クラスのざわめき。全部、頭に浮かぶだけで胸がざわつく。
階下から食器の音がした。続いて、父の怒鳴り声。
父親「ないこ!また休むつもりか!お前にいくらかけたと思ってんだ!」
天井を見つめたまま、声を出す気力もない。
夢も現実も、いつも同じ。嫌なループの中に閉じ込められているみたいだ。
布団の外は世界だ。
布団の中だけが、いまの俺の全部だった。
昼近く、ドアがノックされた。
開けると、制服姿のりうらがコンビニの袋を提げて立っていた。
赤「ないくん。……飯、買ってきた」
りうらは俺と違って学校にちゃんと行く。友達も多いし、成績もいい。
家の中でも、いつも“ちゃんとしてる”弟だ。
俺なんかより、ずっと。
桃「…ありがと」
そう言うと、りうらは少しだけ眉を寄せた。
赤「別に。俺が好きでやってるだけだし」
部屋に入り、用意してくれたおにぎりをかじる俺を見て、りうらがぽつりと言う。
赤「……父さん、また怒鳴ってた。ないくんのせいじゃないのに」
桃「いや、全部俺のせいだよ。何もできないし」
赤「違うよ」
りうらの声は小さかった。けれど、はっきりしていた。
赤「俺、ないくんが学校来なくても……別に嫌じゃないし。むしろ、無理して死なれたほうが困る。……生きててよ」
心臓がきゅっとつままれたみたいに痛い。
その優しさが、いまはつらかった。
桃「ねぇ、りうら」
赤「ん?」
桃「これ……病名とかついたら、楽になるのかな。みんな、わかってくれるのかな」
りうらは少し考えてから、俺の布団の端に腰を下ろした。
赤「わかってくれる人は、わかるよ。病名があろうがなかろうが、俺はないくんのしんどいの知ってるし」
桃「……そっか」
赤「だから、ごめんなさいとかいらない」
りうらは真剣な顔で続ける。
赤「何もできないのは、何もしてないんじゃなくて、できないだけ。……俺だって、ないくんが起きられない朝、布団から引っ張り出せない。
ないくんは自分のこと責めるけど、俺だって同じくらい何もできてないよ」
その言葉は、静かに俺の胸の奥に落ちていった。
夜、眠れないまま天井を見つめていると、隣の部屋からりうらの声がした。
赤「ないくん、まだ起きてる?」
桃「……起きてる」
赤「じゃあさ。明日、無理だったら無理でいいけど、、午前だけでも一緒に散歩しない? 学校じゃなくて、近所ぐらいで」
桃「……起きれそうにないかも」
赤「そしたら俺が起こす」
桃「起きれなかったら?」
赤「起きれるまで待つ」
その言葉は、俺の世界の端に、小さく灯りをともした。
桃「……ありがと、りうら」
赤「ん。おやすみ、ないくん」
天井は変わらない。
俺の苦しみも、すぐには変わらない。
でも、りうらが手を伸ばしてくれるなら。
その手を、いつか掴みにいけるかもしれない。
布団の外の世界に、もう一度近づけるかもしれない。
そんな気が、ほんの少しだけした。
♡300↑
コメント
4件
赤桃は世界を救う データ飛ぶとか最悪じゃん😭
赤桃いいよね‥ そしてデーター吹っ飛んだと悲しいね((