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ねえ。だいすき。 あいしてる
だからさ、
いっしょにいこ?
「すきだよ」
あの日あなたはそう言ってくれた。
「あたしも。あいしてる」
「…」
あなたはそう言ってあたしの「あいしてる」
には返してくれなかった。
ずっといっしょって言ったのに
「別れよ。」
あなたは突然あたしに言った。
「え?なんで。あたしのなにがダメだったの!?あなたのことあいしてるの!誰よりも!ねえなんで!」
「そうゆうとこ。重たいんだよね。そもそもおかしいでしょ。わたしたち女の子同士なんだよ? 」
「そんなの関係ないでしょ!性別なんてどうでもいいじゃ…!」
「どうでもよくないよ…!」
あなたはあたしの言葉を遮るようにそう
言った。
「え…?いまなんていったの…?」
あたしは思わず聞き返しちゃった。あなたが
人の話を聞かない人がいちばん嫌いって言ってたのに。
「だから…!同性同士で付き合うのはおかしいって言ってるの!わからないの?」
「でも…!あたしたち愛しあってるんだよ?だったら性別とか関係ないないんじゃないの??」
でも…って、あーまたやっちゃった。あなたが
言い訳するようなやつは嫌いって言ってたな。
これも言い訳に入るのかな。
「そうやって言ってさ、誰かに認められたことあるの?」
「…」
あなたの言う通りなのかもしれない。
「ほらね。だから別れよ」
なにも言いたくなかった。いや何も言えなかったの方が正しいのかな。
「今日までありがと。わたしのもの全部捨てといていいから。」バタン
あなたはそう言ってあたしたちの家から出ていった。2人で住むには少し狭くて2人で結構悩んだけど苦渋の末に 決めたあたしたちの家。
あなたが出ていってほんとの部屋の広さがようやく分かった。こんなに広くて、さみしいんだね。あたりを見回したらあたしがあなたの誕生日にあげたピアスが置いてあった。…いつから別れたかったのかな。他のアクセサリーとは別の小さな箱に入れてあって、使った日は必ず綺麗にしてから保管してたあのピアス。だけど今となってはあなたにとってこれはただのアクセサリー。…いやそれ以下なのかもしれない。
そういえば。あなたがあたしに別れよって言ったときいっかいもあたしの目を見てくれなかった気がするなあ。…いやあたしが合わせなかっただけなのかな。
時刻は深夜2時。あなたが出ていって1時間は経ってるのかな。唐突に眠気が襲ってきた。
そろそろ寝よう。あたしは静かにベットに入った。あなたはすごくこだわりが強かったからベットを買うだけでも結構悩んだっけ。
いまはもうないあなたの温もり。
あぁ。 寒いな。
いつの間にか寝ていて、起きたときには目が真っ赤に腫れていた。