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付き合ってから半年。
リハ後のスタジオは、いつもより静かだった。
機材を片付け終えた若井は
自然な動きで僕の背中に手を添える。
「疲れた?」
「…ちょっとだけ」
そう言いながらも
僕は若井の方へ一歩寄る。
それを当然みたいに受け止める若井。
「はいはい、そこゼロ距離ね」
アンプに腰掛けた涼ちゃんが
呆れたように言った。
「君たちさ〜、僕がいるの忘れてない?」
「忘れてない。 でも気にしてない」
若井の即答に、僕は小さく笑う。
「涼ちゃんがいるから平気なんだよ」
「それ、僕はどういう立ち位置なの 笑」
涼ちゃんが眉を上げると
僕は少し考えてから言った。
「安心できる仲間」
「うわ、急に優しい」
若井は何も言わず、僕の手を軽く握った。
強くもなく、逃げられないほどでもない。
「曲の話する?」
と、涼ちゃんが言う。
「今はしない」
「じゃあ僕、コーヒー買ってくるね」
立ち上がりながら
涼ちゃんは振り返って笑った。
「その間に、イチャつきすぎんなよー」
ドアが閉まる。
僕は小さく息を吐いた。
「…見られてた?」
「ずっと」
「じゃあ、ほどほどにしとく?」
「無理」
若井の一言に、僕は観念して肩を預けた。
「元貴、コマンドしていい?」
「っぇ、い、今??
いいけどさぁ…涼ちゃんが帰ってくるまでね」
そういい僕たちは甘い接吻を交わした
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