ギシギシッ
b敦 「流石、探偵社のトップですね、
ビクともしません。」
谷崎 「社長!!」
b敦は、僕達から少し距離をとる、
b敦 「、、信じられませんが、、本当に僕と同じ顔ですね、、」
b敦 「中也さんの言う通り、擬態系の異能何でしょうか?」
敦 「いや、僕は、、」
b敦 「答えなくても大丈夫ですよ、、どちらにしろ我々のボスの指示に従うまでです。」
彼が、そう言うと同時に探偵社が揺れる
ギシギシッという音がよりいっそう酷くなる。
これは、中也さんの異能か!!?
国木田 「社長!このままでは脱出経路まで、壊れてしまいます!」
社長 「わかっている。」
社長 「、、、私が足止めをする。そのうちに逃げろ」
与謝野 「それは、賛同できないね、社長が強いとはいえ、リスクが大きすぎる、 」
与謝野 「それだったら、、」
敦 「それだったら、僕を置いていってください!!」
僕は、与謝野さんの声に被せて言う。
それを止める人はいない。
b敦 「僕達も、探偵社に敵対しに来た訳ではありません。ただ、この異能力者をポートマフィアに連れていくだけです。」
b敦 「なので、此方としては、この人を渡してくれると、ありがたいんですが、、」
敦 (、、大丈夫、、僕さえ行けば、、)
国木田 「ダメだ、、俺の理想が、、」
国木田さんは、少し弱々しく言う。
敦 「大丈夫です、、僕なら、」
(僕は、ニコッと笑ってみせるが、国木田さんの顔色は、変わらない)
b敦 「、、決断できましたか?」
乱歩 「彼を捨てるべきだ、」
乱歩さんは、少し間を置いて言う。
反対する人は誰もいない
それもそうだろう、、この世界の僕は探偵社の一員では無いのだから
少し、、本当に少し、、誰か止めてくれないかなんて、期待していた自分を殴り飛ばしたい。
僕は覚悟を決め、ゆっくりとb敦の方に歩く
b敦 「、、、」
敦 「どうしましたか?」
b敦 「いえ、何でもないです」
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少し飛ばして、、
b敦 「太宰さん、連れてきました。」
そこには、少し雰囲気の違う太宰さんがいた。
何時ものふざけたような笑顔は無い
僕は、太宰さんの前に投げ込まれる。
後ろには、この世界の僕が立つ
太宰 「随分、遅かったね」
太宰さんは、いつもと変わらない声色で言う。
だが、目の奥は真っ黒だ。
b敦 「すいません、」
太宰 「まぁ、いいよ」
太宰 「で、君は、、ん〜、擬態系では無いよね、」
太宰 「、、やっぱ、別世界とかかな?」
敦 「!?」
太宰 「その様子じゃ、正解みたいだね、」
敦 「、、はい、」
太宰 「じゃぁ、早速だけど、本題だ。君には、探偵社の情報を吐いてもらう」
太宰さんは、ニコッと笑顔で言う。
拒否権は無さそうだ
敦 「探偵社のですか、、」
太宰 「、君は、元の世界だと探偵社の一員だったんだと思っていたんだけど、違うかい?」
敦 「いえ、あっています」
太宰 「それは、良かった!、で、話してもらせるかい?」
敦 「、、それは、、」
僕は一呼吸置いて言う
敦 「僕は、探偵社を裏切ることは出来ません」
太宰さんは、その言葉を見透かしてたように、声色を変えずにいう、
太宰 「ん〜、それは困ったな、このままだと実力行使にでるしかないなー」
敦 「、!?」
太宰 「それに、君は、私の異能がないと、元の世界には絶対に帰れない。違うかい?」
敦 「、、、」
太宰 「君の世界の仲間は今頃どうしてるんだろうね、」
敦 「それは、、」
太宰 「仲間の為にも早く、確実に帰れる方法を取るべきではないかな?」
敦 「それでも、」
太宰 「それでも?この世界の探偵社と君に直接的な関わりは無い」
太宰 「この世界がどうなろうと、元の世界に帰れさえすれば、君に被害は及ばないんだよ」
確かに、太宰さんの言ってることは正しい
だけど、僕のせいで、この世界の探偵社が、不利になるような事はしたく無い。
だけど、早く帰って皆を安心させたいのも事実
、、、
僕は、しばらく考えたが、答えは出なかった
太宰 「答えは明日聞くことにするよ」
太宰 「敦くん。こっちの方を連れてってくれ」
b敦「分かりました。」
太宰さんは、そう言うとクルっと椅子を回して、僕らに背を向ける。
僕は、どす黒い死をまとった彼に何も言えなかった、、
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その後、この世界の僕の部屋に連れていかれた。
白を基調とした、綺麗な部屋と言えば聞こえがいいかもしれないが、実際は生活感のない引越し仕立ての部屋のようだ。
だが、その部屋はどうにも血の匂いが微かにする。
、、、ここから先はあまり思い出したくない話になる。
コメント
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やばい…敦くんどっちの決断するんだろ、早く続きが見たすぎる!!