※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File46:ようこそブラック企業へ〉
「え、うちで働きたい?」
始業時間ぎりぎりに出勤すると、丁度リンダの声が聞こえてきた。
目を向けると、リンダの席の前にブラウンさん――ケントの後ろ姿が見える。
カジュアルな装いだった昨日とは打って変わって、落ち着いた色合いのジャケットを羽織っていた。
よく見なくても気づくくらい、髪も短くなってたみたい。
私が出勤したことに気づいたリンダがひらひらと手を振った。
「おはよ、カグヤ。今の聞こえてた?」
「おはよう。うちで働きたいってとこだけね」
本気なの、と問うようにケントを見ると、「もちろん」と茶目っ気たっぷりに片目を瞑って返された。
一方ケントの隣りで、腕を組んだ智世がぶすくれている。
もしかしたら、既に一波乱起きたあとなのかも***************
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