テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ーキリカル防衛領域ー
師団長「さて…では、退却!」
兵士「おぉ!」
キリカルヒット&アウェイ、作戦停止により失敗。
ウパ国絶対国防圏手前までの撤退を開始。
キリカル方面では、新たな作戦を用いての第二防衛線が出来上がりつつあった。
そして、コイカ戦線ではまさかの吉報があった。
ーコイカ前線ー
ロミナ「首都まではどのくらいだ!」
兵士「後少しです!」
ロミナ「…ハッハッハ!」
兵士「どうしましたか!?」
ロミナ「前を見よ!盛大な歓迎だ!」
兵士「…前方に敵影多数!」
兵士「俺達首都まで来れたのか!?」
ロミナ「電報でもあったのだろう!首都からわざわざ出向いてきている!平地になる前に少しでも減らすという考えは敵ながら悪く無い!」
兵士「まずくないですか!?」
ロミナ「むしろこの地形だから良い!多少荒れている方が私達の訓練と同様の状況で動ける!」
兵士「成程!」
ロミナ「前に進めぇい!」
兵士「おぉ!」
ロミナ「後ろの各師団長殿に告げる!出来るだけ左右両側から叩ける陣形で動け!では私達の隊はこのまま進むぞ!」
兵士「おぉ!」
ロミナ(さて…我らの師団の突撃にどれだけの敵兵が反応するか…)
兵士(ロミナさんの事だし囮作戦なんだろうな…。できる限りロミナさんを生かさなければ…。)
2師団ずつ両翼に展開。1師団、ロミナ師団の支援へ。
ロミナ「さぁ…いよいよ首都攻防戦というところか!いざ勝負!」
ー突撃隊方面ー
やはり兵数に差はあり、少し押され気味になっていた。
パーカー「まぁ…流石に兵数に差はあるか。」
兵士「何達観してるんですか!死にますよ!」
パーカー「落ち着け。何もそんな諦めた訳ではあるまい。ここは森林。兵数に関してはこちらが少なく相手はこちらまで出張ってきている。」
兵士「つまり…ゲリラ戦をこの状態から仕掛けようとしてるって事ですか…!?」
パーカー「そうだ。では、行くとするか。」
兵士「もうですか…?」
パーカー「遅れた奴にはここで敵兵を引きつけてもらう。我らは森林からひたすら引き金を引く。これで大多数の敵兵は混乱してくれるだろう。二方向ということは他に敵が…などの考えが出ればとても良い。それで敵兵の分散に繋がるだろう。そうすればこちらはすぐさま指揮統制を整え、背後から突く事も出来るはず。」
兵士「兵数の少なさを利用する戦いにやはりなりますか…。」
パーカー「仕方あるまい。」
兵士「では、私は残ります。必ずこの独立戦争成功させてください。」
パーカー「あぁ、ありがとう。お前らの為にも成し遂げてやるよ。」
ー森林移動、成功ー
死傷者が少数出たもののこの移動により二方向に敵が”多数”居ると思った敵兵は指揮がまともに通らずに連携を無くし位置を知らずに明後日の方向へと銃を撃つ始末に。さらに残った突撃隊が予想以上の気迫を見せ、物資不足に陥った敵部隊が次々首都へと逃げ帰る。
そこでロミナ隊支援の師団と鉢合わせ次々と敵兵が投降。捕虜を盾にし敵の首都へと流れ込んでいった。敵首都防衛部隊もこれにはたまらず包囲網が形成された時点で次々と投降。
精鋭部隊ですら投降する状況に敵政府は敗戦を感じ取り、最終的に…。
1833年11月25日、コイカ国降伏。
ウパ国はコイカ国を下し、独立へ後一歩という段階へ。人口も増えたことにより新たに徴兵を実施。完全にウパ国は国に変わり始めていた。
キリカル方面もその情報が入ると士気が最大に。工場作戦の事も忘れ、完全に真正面からの斬り合いへ。相手の急な旋回を見抜ける訳がなく、敵兵は次々と防衛ラインへ下がる。
そして、押せ押せの中でとうとう危惧していた事が起こる。
物資不足。完全に忘れていた要素だった。これにより前線は膠着、それどころか相手の物資が潤い始め、こちらが押されている。ロミナ隊や物資の到着もかなり時間が掛かる。突撃隊の騎馬でさえ、早くても一ヶ月という状況。それに加え、一部隊ごとの兵数も少なく、防衛ラインを超えて攻撃される可能性が非常に高かった。この状況を挽回する為にスアは前線に赴くことを決意。自ら指揮を取ると決断を下し伝令を向かわせた。
次回:時間を稼げ!
この前の次回予告の内容全く関係なくてすみません。一応更新入れときました…。次がほんとにこれです。