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「そうね たしかに格闘家がたむろしてるわね・・・」
「そうよ!危険よ!あの人達、ものすごく乱暴で残忍なんだもの!」
右端にいた女性が主張した
「そうかもね」
たしかに試合ではみんな真剣勝負で相手に打撃を与えあうが、こちらが手を抜けば大怪我に匹敵するほどの激しい打ち合いをする
それだけ選手は、生きるか死ぬかの瀬戸際で戦っている、それは女性から見れば残忍に見えるだろう
「いい考えがあるの、あなた達の活動をもっと理解してもらうためにも、ジムの中を見学がてらビラを撒いたらどうかしら」
一塊になってブラックに怯えている女性陣が、ザワザワしだした、お互い顔を見合わせてヒソヒソ話が飛び交う
「もちろんあなた達全員とは言わないわ、今はエクササイズの教室も開催されている時間だし、あなた達はここに残ってもらって、あたしがリーダーの三橋さんの付き添い役として一緒にジム内に入ってビラを配るの、そうすればジムの中と外と両方で効率よビラを配れるわ、どうかしら? 」
「え?あ・・・あたしが?・・そ・・・それは・・・ちょっと・・・」
眼鏡ちゃんは口ごもった、さっきの威勢はどこへいったやら、しかし、他の子達は彼の提案を熱心に指示した、ブラックは否定の言葉を無視して言った
「それじゃ、わたしが三橋さんを連れてジムに行ってくるから、あなたたちはここで砦を守っていてくれる?」
「だ・・・・大丈夫?麗奈・・?」
ストレートロングの美女が、心配そうに眼鏡ちゃんに聞いた
「いいわ・・・受けて立とうじゃない」
不機嫌な顔をして眼鏡ちゃんはうなずいた、負けん気の強さもブラックは気に入った
もう一人がブラックにビラの束をドサッと渡した
「今日の配布分よ!全部配って来てくれたらとっても嬉しいわ! 」
「せいぜい頑張るわ 」
やんやと騒ぐ女性グループ陣を後にして、ブラックは片手にビラの束と片手に抗議団体グループのリーダーの眼鏡ちゃんをしたがえてジムに向かった