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――ただボーっと。
窓際の後ろから、いじめてきていたグループを1点に眺める。
何かコソコソと話している――のか?
無駄に密集している気がするのだが……。
お、犯罪者予備軍第二号女が振り向いたぞ……と。
――ん?
1人が振り向くと他のメンバーもその方向を見つめていた。
その視線を辿ると、ぽつりと机に俯いて座っている同様によく俺をいじめてきていた茶髪の女、澤井凛だった。
染めたのであろう手入れの整ったロング髪で、ポニーテールに結ばれている。
澤井凛は、リーダー格というより囲いなのだが……。
リーダーになりたかったけどなれなかった悲しい奴……みたいな?
それは随分 いじめに乗り気でいつもお世話になってる訳なのだが……。
どうやら今日は元気が無さそうか?
――そして犯罪者予備軍は顔を見合って笑っていた。