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夜を明かし、翌日。
どこを見渡しても、コージーの姿はありません。
凜々蝶「あれ、コージーさん!?」
どうやらコージーは、1人で降りて行ってしまったようだ。
黒「コージーさん一人で下山しちゃってる見たいですけど…」
直央「でもK2、大丈夫なの?」
直央「支援してもらってる財団の御曹司とか言ってたよな?」
K2「本当だよ、オスコー財団に何と伝えればいいんだ…」
K2「まあだがそれについてはここで議論しても仕方がない。私たちは登るしか道は無いのだから。」
凜々蝶「確かにそれはそう。」
直央「でもこれでコージーが死んでたらどうする?」
直央「みんなで口裏でと合わせておく?」
K2「い、いや、しかしオスコー財団も山というものを理解しているはず。」
K2「こういうアクシデントが起きることはある程度納得してくれるはずだ。」
凜々蝶「みんな覚悟して登ってきてますしね。」
直央「ま、そうか。」
直央「彼も山で死ねたわけだから天国に行けてるよな。」
黒「まだ死んでないですよ!?」
梓「まだ死んでないですよ!?」
2人が同時に喋る。
直央「じゃ、俺はコージーの為に墓作っておくわ。」
凜々蝶「俺も加勢します。」
直央「線香みたいにタバコを立てて…」
黒「じゃあ写真に収めておきます。」
いい写真が撮れた。
K2「ま、まだコージーは生きてるぞ?」
K2は遠くから苦笑いしてその様子を見守ってます。
直央「勿体ないのである程度経ったらタバコを回収して吸います。」
凜々蝶「あ、吸うんですねそれ…」
直央「山の上では資源を無駄にできないからな。」
凜々蝶「し、資源…?」
ーーーーー
6人はここから先進んでいくが、行く手にアイスフォールがある。
無数の氷の柱が連なり、氷の裂け目がいくつもの深遠を覗かせている。
更に不気味なのが、それらのアイスが山肌の黒を透かしているのか、あるいは何らかの成分が混じっているのか、ヌラヌラと、玉虫色に輝く黒色である事だ。
加えて、勾配が極めて急なため、どうしても氷壁の垂直登攀が発生してしまう。
ーーーーー
登る方法の説明を一応入れただけなので飛ばしてもいいです。
ここからは未踏峰ナビゲートではなく、クライミングです。
ピッチ数に応じてクライミングを成功させる必要があります。
とりあえず今回は2ピッチ。2回クライミングに成功したら登りきれます。
1ピッチごとに、クライマー(登る役)、ビレイヤー(クライマーの手助けするような役)を決める。
クライマーはクライミングをする。
成功した場合、パーティ全員が1ピッチ分登れる。
失敗した場合、墜落。
墜落した場合、ビレイヤーはクライマーにビレイを行えます。
簡単に言えばダメージ軽減出来ます。
ビレイにも失敗した場合、クライマーは完全に墜落。クライマーの体力によるが、普通に死ねるくらいダメージやばい。
(超ざっくりですが、多分本編見たら何となくわかる)
ーーーーー
K2「さて、誰が登る?」
直央「ま、じゃあ俺に任せてもらおうかな。」
凜々蝶「じゃあビレイヤーは俺が担当しますね。」
1ピッチ目のクライマーは直央、ビレイヤーは凜々蝶が担当。
今日の天気は降雪。
凜々蝶「お、天気は良さそうですね。」
直央「絶好のクライミング日和!」
黒(言うほどでもない…)
直央「よし、行くよ。」
直央は絶好調らしく、ぱっぱと進んでいく。
直央「よいしょ、そいそいそい…!!!」
凜々蝶「わ、わぁすごい登ってる…!」
梓「目にも止まらぬ速さで…!」
黒「これが才能かぁ…」
K2「私が選んだだけあるな。」
凜々蝶「じゃ写真撮っとこ」
凜々蝶「はーい、じゃあ直央さんピースして〜」
直央「いぇーい…!」
直央「そのまま2ピッチ目も行くわ。」
今回もスラスラと登る。
直央「これくらい余裕。」
凜々蝶「ワンモア写真行く?」
黒「撮りますよー。」
直央(こいつら何もやってないくせに…)
5人は、直央の奮闘であっさりと標高7000mを突破することが出来た。
ーーーーー
K2「色々あったが、ここまで登ってきたな…。」
直央「正直今日は余裕だったな。」
凜々蝶「すごい勢いで登って行ってましたもんね。」
直央「まぁ、でも次の日からは少し任せることになると思う。」
黒「まあ登攀は任せてくださいよ!」
K2「私ももう歳とはいえ、登攀の技術はまだまだ負けないつもりだ。」
直央「ま、ここまで全員無事に…」
凜々蝶「コージーは!?」
直央「ま、またでも一応かなりここまでは計画的に来れてる形なんだよな。」
梓「食料もまだ全然残ってるしね。」
黒「というかここら辺でデポして装備を変えるのもありですよね。」
黒「身軽になれば登攀も少しは楽になるでしょうし。」
直央「体力消費も抑えられるし、ありだな…。」
5人はデポして食料を6日間分、置いていくことにした。
デポ(残り食料14日分)