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第二章 ~少女たちの邂逅~
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【ななっし~】
なんやかんや旅に出てこの生活に順応するようになってから一週間ほどが経ってしまった。
正直こんなにも刺激を求めてきたというのに疲労が勝ち始めてきている自分もいる。
なんというか、、
楽しいのだけど森に吸い込まれて行きそうな気がする。
べるやさもくんにはずっと言っているが二人ともいまいち理解していないようで疲れているんじゃない?そういわれている。
絶対に違うそんなはずがない
進むごとにその力が強くなっていく、、、
いまはまだ耐えられるからきっと大丈夫。
「ななっし~?大丈夫?その、、例の頭痛、、?ひどい感じ?」
「今日は大丈夫」
「どっかで一日ぐらい休んだ方がいいかもね」
「そ、それはやだ!」
「で、でもななっし~が言い出した旅なのにななっし~がしんどい思いしながら旅するの私は嫌だよ」
そうちょっと泣きそうな顔でべるが言ってくる
なんか申し訳なさが、、、
「わ、分かったから!休む!休むから!」
「ほんと!?よかったぁ。けどほんとに無理しないでね?」
とにかく今日と明日は休むことになった
廃墟が点々としていて今日もまたその一角を修復して拠点とする。
「おやすみ。ななっし~。なんかしんどいことあったら私に言ってね。」
「わかってる。」
そういってぱたんと扉が閉められる
何か曲を聴けるわけでもないしべるがいるわけでもないからこの部屋が静寂に包まれる。
今もなお頭痛が頭を反響する
かえって動いている方がいいんだけどな
気がまぎれる
この頭痛の原因は何なのだろう
べるたちにあって私にないもの。
一体何?
魔力量?
魔術?
知識?
判断力?
言った何が私を苦しめているの
動きたい
動いていないと頭痛で死にそうになる
でもべる達に心配かけたくないし
何とかたえしのごう
それこそ二日ぐらいきっちり休めば回復するかもだし
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【凸もり】
無言で獣が出てきたら能力で蹴散らす
ずっとそれの繰り返し。
さすがに飽きてきた
「なぁうたちゃん」
「どうしたの」
そう疲れ切っている表情で答える
「前来た時にはこんなに早いペースでいかなかっただろ?」
「そうだね」
「そんなに焦らなくても」
そういうとうたちゃんはマフラーの下にずっとつけているロケットペンダントを震えた手で握りしめてやっとの思いで声を上げ始める
「行かないとだよ、、、僕たちが行かないとだよ」
「でもおま、、!お前が仮に体調崩したら、、!」
「崩さない。僕は体調崩さない。だって凸さんもそうでしょ?違う?」
「あぁそうだよ。おれだって崩さないよ。ただお前。まえだったら死んでるぐらいの活動量してるから言ってんだよ。顔。青ざめてんぞ」
「けど僕は、、!」
ぽつりぽつりと雨が降り始める
もともと湿気が高い森なのにさらに湿度高くなんのかよ
「雨降ってきたな。」
そういうと俺の方によって来る
「どっか入ろ。濡れるのはさすがにいや。」
「はいはい。」
とりま濡れさせるときれそうなので雑に俺のパーカーを上からかぶせておく
「ふぎゃっ!?もっとかけ方ってのがあんでしょーよ!」
「かけてもらっといてその態度かよ、、、」
まぁいつものこいつだ
なにもおどろくことも、切れることもない
「とりまそこのほらあなはいんぞ」
「わかった」
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あんがい洞窟はひろかった
二人の足音だけが反響し残響となる。
「凸さん」
「何?」
「パーカー借りていい?」
「体調崩さねぇんじゃないのかよ」
「体調崩さなくても寒いもんは寒いの!」
「はいはい。わかったから」
そういっていつも見たく毛布と枕を準備する
そこまでするともはや暑くない?
大丈夫?
とりあえずぼ~と洞穴の中を探索する。
特に何もないが奥のほうまで行くと水が湧き出てる
というかそれしかない
渓谷とかそういうのないんだな。
あと蝙蝠がうじゃうじゃ飛んでるの新鮮っちゃ新鮮だけどなんか視界がうるせぇ、、、
そんなことを考えながらうたちゃんのところへと戻るのだった。
かえってうたちゃんの方を見てみるとぶるぶると震えてすごくうなされていた
初日に本当に安らかな顔をしていたとは思えない。
これは憶測だが多分そろそろ焦りも出てるんだと思う
気持ちだけが先走ってんだなこいつ
自立してるようでそういうところほんと幼稚だからな
「ま、、、って、、、ぼく、ぼくやっぱり、、、、、や、、、だ、、、」
あら
うたちゃんうなされとる
なんかかわいそう
、、、
やっぱ無理してでも早くいかせてやった方がこいつのためなんかな。
けどわざわざ身体を壊してまで連れて行ったら悲しむのはきっと、、、、
いいやゆっくりいこう
その方がいい
きっと
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「んっ、、、、朝、、、?」
「起きたか??」
「うん」
まぁ起きれたなら体調は大丈夫か
「凸さんパーカーありがとう」
「ん?あぁそうだうたちゃんに貸してたな」
「ちゃんと管理してね?」
「はいはい。わかってますよー」
そういいながら貸していたパーカーを羽織る
「凸さん行こ。」
「そうだな!」
今はまだ余裕がある。
ならこいつのやりたいようにやらせるか
きっと大丈夫
うまくいく
そう言い聞かせながらお互いに無言で進んでいく
獣が出てきたのは最初のほうだけで今は気味が悪いぐらいに静かで薄気味悪い森である
何もない
気がめいりそうなぐらい長く感じる
かといって油断はできない。
いつ獣が出るかわからないし
確かボス個体的なのもいるんだったよな
確か
まぁあんま覚えてないけど
そんなことを考えているとふと異質な気配を一つ感じる
危険なのか安全なのかはまだ分からない
「凸さん?どうしたの?」
おま、、、まじかよ、、、
あえて言わんけども。
「異質な気配を感じる、、、」
「そうなの!?」
「そうだよ!」
あっちの奥の方?
おれらが本来行くべき道の少し外れた場所に気配を感じている
「調べてくる」
「えっ?凸さん!?」
そんな風にあり得ないとまで言いそうなうたちゃんを置いて俺はその正体を見に行くのだった
久しぶりにぞくぞくする感覚。
楽しみだな。
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【ななっし~】
あれから何とか頭痛が治まって旅に復帰している
楽しい
けど歩くの飽きてきちゃった。
ってかなんで誘われた側のべるたちの方が飽きてないんだこれ?
そりゃ目に見える景色は新鮮だけどすごく気がめいってるというか、、、、
そこか別の場所に吸い込まれて行きそうな感覚がある。
まぁいいか
「ほんとななっし~ってば飽きる奴はまじで飽きるよね」
「だってなんかこのもり薄気味悪いし、、、」
「まぁわからなくもないけど。」
でしょとかいおうとしたときだった
頭の中で警告音のようなものがなる
何かがいる
魔物じゃない
もっと違う
すごく異質で強い何か
なんとなくわかる
「ななっし~?やっぱりまだ体調悪いんじゃ、、、」
「ううん。大丈夫」
いや
違う
なんか危ない気がする
行ってみよう
「ちょっと私行ってくる!」
「えっ!?はぁ??ななっし~??」
そんな驚いているべる達のことを置いてその元凶の場所へと向かう
近づけば近づくほど頭の中の警告音が大きくなる
すごく異質な何か
「なんだお前」
前方にいるよくわからない少年に話しかけられる
手には魔法か何かで生成された紅い球をもって
そんな魔法は今のところ知らない
わたしだって一応優等生側でいろんな魔法知ってるつもりなんだけど
まぁいいやきっとさも君なら知ってるでしょ
「あんたこそなに?」
ってか変な黄色い髪飾りつけてて変なの
魔導書の表紙のデザインの図形の一部みたい
「嬢ちゃんはこんなところで何をしているのかな?」
異質な存在
どう考えてもこいつだな
ならこれだって何らかの勧誘の手口なのかもしれない
そうとするならば、、、、
「あんたには関係ないでしょ!」
そういて魔法弾を打つ
、、、、
外した!?
いや違う、、、
よけられたんだ
ふーんよけるなんてこいつ面白いじゃん?
なんとなく血の騒ぐ感覚がする
そうそうこういうのでいいんだよ
面白くなってきたじゃん?
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【凸もり】
うたちゃんをおいて調べに来た先でであった女の子、、、
急に攻撃してきた。
あのときのメンバーにいなかったことを考えると何かを打ってきた感じ魔法だろう
魔法なんてとっくのとうになくなったかと思っていた
ふーん
面白いじゃん?
じゃあ相手してやりますか
しかも弱いわけではなさそうだ
十分遊びがいがあるとかんがえてもよさそうだ。
能力の出力を上げる
久々に血の騒ぐ感覚がする。
そうそう
そう来なくっちゃ。
楽しくなってきたなぁ。
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【ななっし~】
とりあえずよくわからないけど、相手は強いということ。
というかSFで読んだような能力みたいですごくワクワクする。
というかそうだ。
ここしばらく二人に助けてもらったばかりだからすっかり抜け落ちていたが、別に私だって優秀じゃないわけではない。
普通に成績上位帯だ
あの二人がバグってるだけで。
だから普通に攻撃魔法だって火力出しやすい
私だってできる
手に魔力を込める
出力して害がない程度にする
かわされた、、?
そんなことあるわけがない
って攻撃飛ばされている
よけなきゃ
っし
何とかよけれた
にしてもきついな
「ちょっ!ななっし~!」
「凸さん!」
べるに名前を呼ばれる
そしてあいつの方も男の子に呼ばれている
次の瞬間
目の前に霧ができる
「何やってるの?」
やっぱさも君か、、
次の瞬間霧が晴れる
「何やってるわけ?」
「えっだって向こうが攻撃してきたし」
そういって男の子がこっちを見てくる
あながち間違いではない
「ななっし~何やってるわけ?」
べつに私危ないと思ったからしただけなんだけどな
「そもそも君たちは何をしに来たの?」
そう黒髪の男の子が私たちの方に聞いてくる
「ってか何かこいつが変なことしかけてた?だとしたらごめんね?」
「あっ、えっと、絵本の宝の地図の場所を目指して旅してて、、、」
今考えたら何やってんだ?
私
「そっか君たちも?」
「ってことは、、、、一緒ってこと」
「なら一緒にいったほうがいいのか、、?」
えっつまりこいつと一緒に行かないといけないの?
まじで?
「ふーん。よろしくね。ななっし~」
はっ?
こいつなれなれしっ
「よ、よろしく」
どうなるんだ、、、この先、、、
まぁいっか
けどこいつ、、、凸さんと戦闘楽しかったな
またできるかな
戦闘
「ってもう夕方か、、、」
「そろそろ寝泊りの場所探さないとね」
「、、、そうだね。」
ん?
なんか答えるまでのラグがあった気が?
まぁいっか
楽しければ
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取り合えずいつも通り部屋に荷物を置く
うっ
頭痛が、、、、
なんか治せる魔法とかないわけ?
まぁいいや
今日はもうご飯食べたからいいとしてどうしよう
、、、、、
最近頭痛であんまり特訓できてなかったしな、、、
行くか、、、
今回の泊ってる場所は平屋なのでベランダからそのまま外に出る
今日は空が晴れていて星がすごく綺麗に見える。
月明かりがまるでベールのようですごく幻想的である。
「あれ?ななっし~じゃん」
「げっ、、、」
「げってなんだよ」
「言葉の通りだけど?」
「え~ひど」
「ってかこんな時間に何してるわけ?」
「なにって凸さんには関係ないでしょ」
「え~教えてよ~」
「うざっ」
「冷たすぎぃ~」
「はいはい。ってか特訓するだけだから」
「え、えらいじゃん」
「そんなでもないよ。よっぽどべる達の方が偉いよ」
「ふーん」
「でなんでついてくるの?」
「えっ?だめ?」
「まじでやめろ。」
「え~いいじゃん」
「あ~~~もう!!わかったから!」
ん。
魔物の気配がする。
とりあえず魔法弾を打って
って
「俺がもーらいっ!」
なんかまた赤い球みたいなものを生成して攻撃する。
一撃か
「ってか横取りしないでくれる?」
「え~いいじゃん」
はっ?
うざ
まぁいいや、、、
そのあとも再三獲物を横取りされながら進むのだった、、、、
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やけにうるさい雨音で目覚める
とりま朝ごはんを食べにリビングに向かう
「あれ?ななっし~遅かったじゃん。」
「ま、まぁね」
さすがに特訓ばれるのはやばいから適当にごまかして、、
「そうそうきのうななっし~がっ!?」
急いでこの憎たらしい凸さんの口をふさぐ
「二人ともであったばっかりなのに仲いいね、、、」
そこにはまだ眠そうな黒髪の男の子がいた
「えっと確かうたい、、、さんだよね」
「うん」
「えっと、、、おはよ」
「おはよ」
なんかつかめないな
この人
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