「96点!トラゾーすごいじゃんか」
ニコニコ笑って喜んでくれるこの人はバイトとして家庭教師をしてくれているクロノア先生。
優しくて頭がよくてかっこいい男女問わず好かれる人だ。
先生には、さん付けとかでいいと言われたけど先生は先生だからとそこは譲らなかった。
「そんな…先生のお陰です」
嫌いな科目をどうにか克服しようとしていたら、母の勧めで家庭教師がつけられた。
「ううん。トラゾー頭いいし、ちゃんと公式とか理解できればいい点数取れると思ってたんだよ」
「それはクロノア先生の教え方が上手だったからですよ。ホントにありがとうございます」
頭を撫でられて、年甲斐もなく嬉しくて照れる。
「トラゾーが頑張ったからだよ」
微笑む先生に思わず顔を赤くする。
こんな風に笑われたらそりゃ女の子も好きになっちゃうよ。
クロノア先生は教え方も上手だから人気で。
いろんな生徒のところで教えてるのかと思って本人に直接聞いてみると、今は俺を専属に教えてるらしい。
俺ばっかのところでいいのかとも聞いたけど、先生は大丈夫だよとしか言わない。
寧ろ、そっちの方がいいんだと意図の読めない返答しかなかった。
撫でられることが嬉しいのは単純に褒められてるからだけじゃない。
俺が、先生のことが恋愛として好きだから。
「子供扱いしないでください…」
「俺から見れば高校生はまだ子供だよ」
「大学3年生と高校1年生なんてそんな変わらないじゃないですか…」
「いや、だいぶ違うよ」
忙しい身の中、俺にこうやって教えてくれることとかが嬉しかった。
「むっ…変わんないもん…」
歳の差を言われ、自分がどれだけ叶わない想いをしてるのかを言い聞かされてる気がした。
「ふふ、そういうとこがまだ子供だね」
「子供扱い嫌です」
初めてとった高得点のテストを机に置く。
俺じゃ釣り合わない、そんなこと分かってる。
でも想うことくらいは許してほしかった。
「、…そう…大人扱いしてほしいってこと…。へぇ?」
先生の声のトーンが下がって、何か言っちゃいけないことを言ったのかと訂正する。
「いや、えっと、その…そこまでは言って、ないですけど…」
「…あぁそうだ点数良かったら、俺からご褒美あげるって言ったじゃん」
再びにっこり笑う先生につい先日言われてたことを思い返す。
「え?…あー、そういえば?…何かくれるんですか?」
「うん。テストを頑張った大人扱いしてほしいトラゾーにいいモノあげるよ」
「⁇⁇」
「(参考書とかかな?)」
「ひ、ぁ゛⁈な、んッ、ゃぁあ⁈」
気付いた時にはベッドに押し倒されていて、後ろに先生のモノが入っていた。
「トラゾーのココにいっぱい出してあげるね?」
「あ゛ぅう⁈や、っ、いたぃッ!せ、んせぇ、やめてぇえ…っ」
グプププッ、と湿った音がして入り口まで抜かれたかと思ったら奥まで貫かれた。
さっきまで、そんなことに使う場所じゃなかった俺のソコは立派な性器に作り変えられていた。
「ほら、こんなとこまで俺の咥え込んでる。ご褒美嬉しい?トラゾー」
「ぅ、うれひくにゃぃい…ッ!」
首を振ってシーツを握り締めて否定すると腰を押さえられてそれ以上進めない場所まで突かれる。
「んぁあ゛あ〜〜!!」
「嬉しいよね?」
俺の力じゃクロノア先生のこと跳ね除けられない。
「ひ、ぃッ!やぁああン⁈せんせぇえ、ぃやぁあッ…!!」
「大人扱いしてほしいって言ったのトラゾーだろ?」
「いッ…いって、なぃっ…い、って、ませんン…っ!!」
「大人扱い知れてよかったね?」
「こんッ、にゃの、しらなぃっ…しらッ、なくて、ぃいい…っ!!やぁあ゛あ…!」
「嬉しいでしょ?俺のこと好きなんだから」
「ッツ!!?な、ん゛、ひぁあ゛っ!!」
身体を無理矢理起こされ、対面に座らされる。
「何で?見てたら分かるよ。これで告白とかされてたら家庭教師も辞めるつもりだったけど、トラゾーが他の子達と決定的に違ったのはどうにかなろうとしなかったとこかな?」
こっちのことなんて何も考えていない乱暴な突き方に、苦しくて痛くて、なのに気持ちよくて。
「そっから興味湧いてトラゾーのこと見てたら俺もトラゾーのこと好きになっちゃった♡」
「ひっ、あぅゔん!」
初めて先生のことを怖いと思った。
怖いというより、恐ろしい。
「いや元々可愛い子だなぁとは思ってたんだけど。俺、教え子とそういう関係になる気は全くなかったからさ。知り合い?にね、いい子がいるよって自慢されてさ。調べてみて、この子なら他の子みたいなことしなさそうだなぁって…」
きゅっと猫のように細められる翡翠は獲物を捕らえた、まさに捕食者そのものだった。
「でさトラゾー、らっだぁさんとも仲良いよね?」
その人は塾の講師で、面白くて楽しい教え方をしてくれる人だ。
優しい穏やかなかっこいい人。
どうして、クロノア先生がらっだぁ先生のことを知ってるのか分からない。
そして、どうしてそんな話題変換になるのか分からなかった。
「知り合い?顔見知り?でいいのかな?」
「ぅ゛んッ、ンぁあぁ…っ!」
「いい子って自慢してきたのらっだぁさんなんだよね」
ぐちゅりとやらしい音が耳に響く。
「あ、勘違いしちゃダメだよ?らっだぁさんそういうつもりで俺にトラゾーのこと自慢したわけじゃないから。俺がきみのことに興味をもって、犯したいくらい好きになっただけ」
「んゃ゛ぁああンッッ!!」
大きすぎるソレはナカをずっと圧迫してお腹が苦しい。
俺が変な声を上げるたびに、少しずつソレは大きくなっていた。
「可愛いね♡、こんな必死に俺のこと締め付けて」
「ちがぅ、ちぁ、ぅゔ…!!」
こんなの知らない。
知りたくない。
気持ちいいものだなんて知りたくなかった。
「無理矢理犯される方がトラゾーは好みなのかな?」
「せ、んせっ、ゃれす…やめて…ッ」
「トラゾーのその声で先生って言われると、すげぇ背徳感あって興奮するね♡」
「ぁぁ゛あぁあ゛〜〜ッッ!!」
しがみつく先生の背中に服越しでも爪を立ててることに罪悪感を感じることさえできないくらい頭が快楽で埋められていく。
他のことに集中できない。
「あれ?もしかして他のこと考えようとしてる?」
「!!、し、してま、せ…ッ」
「そう…随分と余裕だね。じゃあトラゾーに特別授業してあげるよ」
俺を抱き上げて勉強机に向かう先生は椅子に座った。
「はい、抜いて」
「へ、…ッ?」
「早くしないとお母さん帰ってきちゃうよ?」
「っ!!」
クロノア先生の肩に手を置いてゆっくりナカから抜いていく。
1番太いところが引っかかって抜けない。
「ぬ、けません…ッッ」
「抜けないんじゃなくて、抜きたくないの間違いだろ?日本語はちゃんと使わないと」
「んゃぁあっ…!」
後ろを拡げられて、先生のモノが抜けた。
「じゃあ前向いて」
「え…っ⁈」
「早く」
わけも分からず前を向く。
「はい、そのまま俺の上に座って」
「⁈、そ、そんなことしたら…またッ…」
「言っただろ、特別授業だって。集中力散漫のトラゾーには俺と今ナニをしてるのか集中してもらわないと」
後ろを見れば、そそり勃つ先生のモノ。
「自分で挿れて?俺見ててあげるから」
「ひうッ…」
お尻を撫でられてびくりと腰が跳ねた。
「拡げながらシだ方がいいよ。俺の大きいみたいだし」
こんな恥ずかしいことが特別授業?
理不尽なまでの行為にせめてもと唇を噛みながら声を我慢してナカに挿れていく。
「ん、ぅ、ッふ…んんン〜〜〜っ!!」
根元まで入った瞬間、ギシリと椅子が軋む。
「っつ!!」
「上手に挿れれたね。いい子」
ドクドクと脈打つ先生のモノ。
こんなやらしいことをしてるのに、普通の声のトーンで普通に褒めるクロノア先生が怖い。
俺はどうにか快楽から逃げようと震える身体を机に凭れ掛からせるようにして丸めた。
「じゃあ次ね?」
耳元に先生が唇を寄せて低い掠れた声で囁く。
「トラゾーは今、俺とナニしてるのかな?」
「ひゃんっ⁈」
「質問には答えなきゃダメだろ?」
何度もイかされて、ぐちゃぐちゃの俺のモノの先端を爪で抉る。
「んゃぁあン!!」
「俺とシてることはなに?」
「ぇ、…ッ、えっちな、こと、れす…ぅっ!」
「可愛い言い方。…じゃあそれ、別の言い方あるよね?そっちでちゃんと言って」
グリグリと触られて、何も出せずに俺はまたイッた。
「メスイキしすぎてナカすごい痙攣してる。…すげー気持ちいいよ?トラゾーはココも優等生なんだね」
「は、ぁあ゛ぁんッ!」
「はい問題にはきちんと答えようねー?」
耳を噛まれながら言われる。
「ひぅゔっ!」
「トラゾーは、俺と、ナニを、してる?」
「ひ、ぅ、っ、んぁあッ、ぉ、おれ、はぁ…っ!、ゃんンっ!!、く、ろのあッ、せ、んせぇ、と…、あッ、ゔぅ!!、…っ、っ、せ…、ッ……せっくす、を…してます、ぅ…ッッ!!」
「……ははっ♡よくできました♡」
先生は前に崩れ落ちそうになる俺を、数学の96点とつけられたテストの置かれる机の上にそのまま押し倒した。
後ろから暴力的なほどの責められ方をされて、テスト用紙はぐしゃぐしゃに濡れてしわだらけになってしまった。
「お母さんに見せれないね?あーぁ、折角、高得点取れたのに……こんな、えっちな汁で濡らしてどう説明するの?」
腰を上げられてナカを別の角度から責められる。
「ひゃぁッ、ぁあっ!ゃ、ッや、やぁあ…ッ!!」
「ココも気持ちいいんだ?トラゾーってばホントに淫乱な生徒だね」
「ぃやッ!いやです、も、もぅ、やめてぇ…!ごめ、んなさぃい…ッ、せんせ、のッ、こと、すきに、なって、ごめんなさぃぃ…っ!!」
「どうして謝るの?好きになっちゃったって言っただろ?俺、トラゾーとなら恋人になってもいいよ?」
「そ、そゔじゃ、なっ、くへ…、ッ、あ、っ、ひぃい゛ぃ〜〜…ッ!!」
所謂結腸を抜かれた状態の俺は両脚ともガクガクと震える。
そんな脚も浮いて、先生に背後から突かれる度にゆらゆらと揺れていた。
コンコン、とふと現実に戻されるかのように部屋のドアがノックされた。
『トラゾー?』
「!!?、かあさ…んぐっ!!」
「お母様、おかえりなさい。どうかされましたか?」
先生に口を塞がれる。
それなのに腰の動きを止めずに、何事もないかのように優しい声を出すクロノア先生。
『あら、靴があると思ったらやっぱり…ただいまです。トラゾー、先生のことまだ引き留めてたの?もう。…ちゃんと勉強進んでる?帰ってきたらあんた悲鳴上げてるから…』
「あぁ…すみません、お母様。実はトラゾーくん勉強のしすぎで肩が凝っちゃったらしくて…僕がマッサージしてあげてたんです。そしたら、思ったより痛かったみたいでそれで叫んじゃったようで……大事な息子さんに申し訳ないです」
『あら、そうだったんですか?まぁ、確かにトラゾーは頑張り屋さんだから無理することありますし…クロノア先生のように心を許してる大人がいてくれて私も安心してます。申し訳ないだなんて、…私の方こそ、ありがとうございます』
トントン、と奥を突かれて漏れそうになる喘ぎ声。
俺の口を塞ぐ先生の指が口の中に入ってきた。
「ん゛ん⁈」
「いえいえ。トラゾーくんみたいな優等生なかなかいませんよ。お母様方の育て方が良かったんですね」
本来なら爽やかな笑みを浮かべて母に言うであろう言葉。
視線だけ振り返れば、爽やかとは程遠い悪い顔をした先生が口角を上げて翡翠を細めてじっと俺を見ていた。
『そういえば数学のテスト、今日返却って嬉しそうにトラゾー言ってましたが…大丈夫だったんですか?』
「はい、96点をとってましたよ。優秀な子です、本当に」
『まぁ!頑張ったのね!』
「ただ、残念なことにあまりにも嬉しすぎて喜びの余りテスト用紙を破ってしまったようでして…」
ぐりっと奥を抉られる。
「ふぅ゛ゔゔ…っ!!」
『あらあら、ドジなところはお父さんに似たのかしら。ふふ、まぁクロノア先生が言うならそうなんでしょう。トラゾーも嘘をつくような子じゃないですし』
気持ちのいいところを突かれて素直に反応する身体。
「…えぇ、嘘がつけない正直で素直ないい子ですよ」
びくりと俺のナカで先生のモノが跳ねて熱いものが広がっていく。
『あ、そうだわ。何か飲み物お持ちしましょうか?気が利かなくてごめんなさい。今日も蒸し暑いですし、いくら冷房かけてても水分補給は大事ですし…』
ぎゅっと身体を抱き込まれる。
「いえ、お構いなく。トラゾーくんがちゃんと用意してくれてるので大丈夫ですよ。お母様も忙しいでしょうから僕のことはお気になさらず」
ドクドクと奥に注がれるたくさんのソレ。
「トラゾーくんにもちゃんと、たくさんしっかり飲ませてるので安心してください」
『まぁ…お気遣いまで…。…トラゾー?』
びくっと肩が跳ねた。
まさか呼ばれると思ってなかったから。
「…ほら、お母さんに呼ばれてるよ」
俺のナカから抜こうとしない先生は喉で笑った。
「ぅ、ぁっ、…な、なに、かぁさん…ッ」
震える声をどうにか絞り出す。
『よく頑張ったわね。…でも、あんまり無理しちゃダメよ。あんたすぐ熱出すんだから』
「う…うん。かあさん、ぁりが…」
ずる、と抜かれていく先生のモノに一瞬安堵した。
「とぉお…っっ!!?」
その安堵は瞬く間に吹き飛ばされる。
「ぁ゛、ゔ、ぐっ…」
『トラゾー?大丈夫?何かあったの?』
チカチカと目の前が星が飛んでるように瞬く。
「大丈夫?トラゾー、椅子から落ちそうになって…よかった。後ろにいて」
『え⁈もう!何してんのうちの子は!変なとこ抜けてるのもお父さんそっくりね』
「いえ、僕がマッサージして驚いたトラゾーくんがバランスを崩しただけなので…僕の責任です」
結腸を痛いくらいの勢いで抜かれて、あまりの衝撃に声が出せない。
『お世話になるばかりで……あ!そうだわ。先生、今日はうちに泊まっていってください。夕食も用意します。服は…旦那のでよければお貸しします』
ドアを開けて、今のこの状況を見て助けてほしかった。
あなたの息子は、あなたが絶対的に信頼を置いている家庭教師に犯されているのだと。
でも現実は見てほしくないが勝っていた。
母にこんな姿を見られるくらいなら我慢をした方がいい。
何もかもが壊れてしまうから。
「そんな、僕の方こそお気遣いしていただかなくても…」
『先生のおかげで、トラゾーの成績ももっと良くなってこの子も楽しそうにしてるんです。日頃の感謝と思って受け取ってほしいです。私とトラゾーしか今日はいませんが…それに、2人よりも3人の方が楽しく食事ができますから…』
母の寂しそうな声に先生は、都合がいいといった顔を向けてきた。
「………では、お言葉に甘えて」
クロノア先生の口角はどんどん上がっていく。
よくない表情をして俺を見下ろしていた。
『じゃあ、私もうちょっと食材買いに出掛けてきますね!トラゾーのことその間よろしくお願いします』
パタパタと廊下を往復する音がして玄関のドアの閉まる音と鍵のかかる音がした。
「………はははっ!!トラゾーよく我慢できたね。偉い偉い」
テストを見せた時のように頭を撫でられる。
「なん゛でぇ…?」
ナカを擦られ、びくびくと腰が跳ねた。
「好きなことに理由がいる?好きにそれ以下でもそれ以上もないじゃん。いや、まぁつけるとするなら好きなものは好き、それが理由だよ」
父は出張でいない。
弟は合宿かなんかで明後日まで帰ってこない。
母は買い物に出掛けてしまいしばらく帰ってこない。
「また2人っきりだね?」
「だれ、か…ッ」
机の上のスマホに手を伸ばそうとしたら、その手を机に押し付けられる。
「ダメだよ邪魔者いれちゃ。…それとも、らっだぁ先生に聴いてもらう?トラゾーのえっちな声」
誰に助けを求めようとしたのかバレていた。
「あの人、きっと無意識だろうな。トラゾーのこと好きなの。妙にきみのことだけ贔屓してるし。勿論みんなには分からないくらいにね」
押さえつけられた手を掴まれて、人差し指を握られる。
「電話するの手伝おうか?」
連絡先をタップさせられ、らっだぁ先生のところを開かれる。
「や!!いゃ、ッ!だめ、ですっ!」
タップさせられる寸前で止められる。
「く、くろのあせんせい、の、いうこと、だけ、ききます…だから、らっだぁせ、んせいに、でんわ、かけないで、ッッ、くださぃ…っ」
「何でも?」
「は、ぃ…っ」
「じゃあ俺の恋人になってくれる?」
「な、ります…ッ」
「よかった!じゃあ、ちゃんとらっだぁ先生に報告しなきゃね」
トンッと画面をタップされ、らっだぁ先生に電話がかかる。
「!!?、ゔそ、つきぃい!なんで、ぇ…っ」
「え?俺、しないとは言ってないよ」
何コール目かでらっだぁ先生が電話に出た。
『はーい、トラ?どした?』
無理無理と首を横に振る。
それを見たクロノア先生は愉しそうにくつくつと喉を鳴らした。
「どうも」
『?ノア?あ、そっか。今日お前カテキョの日か』
「らっだぁさんに報告したいことあって」
叫びたい。
助けてと声を出したい。
それができないのは、そのことをすることで自分の首を絞めるのが分かっているから。
痛い目に遭うのが分かりきっているから。
『数学のテストのことか?それだったらトラから直接聞いて知ってるけど…96点だっけ?頑張ったよなぁ』
「……」
ちらっと俺を見る先生は今にも舌打ちしそうな怒った顔していた。
そして無言で抜き差しを始める。
「っゔ〜ッ!!」
ぐちゅっという耳を塞ぎたいような音がスマホに拾われないか、らっだぁ先生に気付かれないか。
どうかバレないようにと声を押し殺すことしかできなかった。
『あれ、それじゃない?』
「えぇ」
『えー、じゃあ何?』
「トラゾーと付き合うことになりました」
『………は?』
「言い方を変えましょうか?トラゾーと俺、恋人同士になりました」
怒りに任せたように腕を引かれ深い抉り方をされる。
「ひゃぁあん!!」
『トラ…⁈』
「そういうことです」
画面の向こうでらっだぁ先生が歯軋りする音がした。
『……同意な感じしねぇけど?てか、普通に犯罪だろ』
「同意ですよ。ね?トラゾー」
「ぁ、や、ひぅゔ…っ!」
『………』
「じゃなきゃこんな可愛く啼かないでしょう?」
『…トラ、ホントなんか?』
俺を見下ろすクロノア先生はにっこり笑っていた。
変なこと言えばどうなるか、と圧のある笑み。
「っ!、ほ、ほんと、れすっ、ぉ、おれ、くろの、あせんせのッ、こと、すき、だからッ…こいびとに、なれて、うれしいです…っ」
震える声は、狂いそうなくらいの快楽だけのせいじゃない。
つらくて、助けてほしくて。
『……ノア、お前トラに何した?』
「ナニって、分かるでしょ?」
『そういうことじゃねぇよ』
らっだぁ先生の初めて聞く怒った声。
「らっだぁさんだって、トラゾーのことそういう目で見てたくせに」
『は…?』
虚を突かれたらっだぁ先生は画面の向こうで困惑気味に声を掠れさせた。
「無意識でよかったですよ。俺じゃあなたに勝ち目ないですし。…じゃあ報告それだけなんで」
『は⁈ちょっ、おい!待て…』
通話を切って、スマホの電源を落としたクロノア先生はそのスマホをベッドに投げた。
「俺より先にらっだぁさんに報告したんだ。…へぇ?」
冷めた目で俺を見る先生。
「た、たまたまっ、電話しててッ、それで…っ!!」
「悪い子にはお仕置きだね」
これ以上の仕置きがあってたまるかと思うのに身体は言うことを聞かない。
「……ふっ、冗談だよ今日はね。…さて、じゃあ、トラゾーのお母さんが帰ってくるまでには、きみからおねだりしてもらえるよう、いっぱい気持ちいいことと愉しいこと、身体に教え込んであげる♡だって俺、トラゾーの家庭教師だからね♡」
母は買い物に行くとこだわりを発動してなかなか帰ってこない。
それを知ってるクロノア先生は愉快そうに笑った。
「これからずっとよろしく♡可愛い俺のトラゾー♡」
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家庭教師もの…!!!✨️ さいっっこうです!え、神ですか?え!?!? こういう系私好きなのかもしれない… 年齢関係なく欲しいものは手に入れるkrさん… 沢山ご褒美もらったtrさん… この後の夜はご褒美じゃなくて愛(欲)を沢山注がれるんだろうな〜