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紫赤
連載
4日間の放デイでの実習終わったので連載投稿します
5時間×4日間がんばりました僕👏
最近コメントなくて悲しいので投稿した時コメントください(´;ω;`)
お願いします(´;ω;`)
ふわふわと少しづつ感覚が戻ってくる
ツンと鼻にくる消毒液の匂い
真新しい白いシーツ
着た覚えの無いパジャマ
当たりを見回して、ここがどこなのか確認する
白を基調とした少しせまめの部屋
周囲のタンスや机は全て茶色で揃えられ、統一感のあるシンプルな部屋
ここは…何処だろう…
コンコンっ
部屋に響くノックの音
返事をしようと口を開くも上手く声が出せない
ガラガラと少しの音を立てて扉が開かれる
「おきた?おはよう」
…?
おはよう、とそう声をかけてきた人はさっき部屋から入ってきた人
目を細め、軽く微笑む姿は母を彷彿とさせる
「まだ少し夢の中かな」
紫の髪をサラリと揺らし首を軽く傾げる
なんでここにいるの…
そう聞こうにも声にならず、喉から出るのは汚い呻き声だけ
「声は出せるんだね、よかった」
話せないのに、返事もできてないのに、それなの に…
それなのに…よかったと嬉しそうに微笑んでくれた
「長いこと眠ってたから話せないのも仕方ないよ」
「痛いところはない?」
そういえば…と腕を動かす
「ぅ…?」
重たい
動かない
まるでダンベルに括り付けられたかのようにビクともしない右腕
「動かない…?」
悲しそうに眉を下げ、ゆっくりとそう聞かれる
「…」
無言の意味が伝わったのか、優しく右手を撫でてくれた
だけど、何も感じなかった
ただ、撫でられてるって見てわかるだけ
「…」
なんだか悲しくなってぷいっとそっぽを向く
「…ごめんね」
少し悲しそうに微笑んで、今度は左手を優しく撫でてくれた
暖かくて、大きな手
それから数日、話せない日が続いた
それと同時に頭にもやがかかった感覚があってとにかく不快だった、いやだった
何かを忘れてるような、そんな感じ