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瑚太郎→『』
綾斗→「」
『行ってきます。』
僕の名前は柳 瑚太郎
東川高校に通う1年生です。
「よっ!こた!」
彼は町馬 綾斗。小学生の頃から僕と一緒にいる友達です。
「てか、またあの夢見たのか?顔色悪ぃぞ?」
『うん。ココ最近頻繁に見るようになったんだよ。』
「大丈夫なのかよ…」
『大丈夫だったら苦労しないよ…』
そう。僕は最近変な夢を見るんです。
それは、薄暗い道路の中心に僕らと同じくらいの背格好の女の子が立って前を見つめているんです。その後ボソッと何かを言うんですが…それが聞き取れずそこでその夢は終わるんです。
「でも、なんだろうな…その変な夢。」
『うん…毎日毎日同じ夢は流石に不気味だよ』
「あれなら、調べてみようぜ?」
『どうやって?』
「ウェブサイトで調べれば出るだろ。分かんねぇけど。」
『え〜…確実じゃないの?』
まぁ、調べてみるのもあれか。
『ねぇ、綾斗君。今日放課後暇?』
「おう。どした?」
『PC室行って調べてみようよ。何か分かるかも。』
「お前にしちゃ珍しいじゃん?ビビりなのに」
『僕だって好きで調べる訳じゃないよ!ただ、何日も同じ夢は流石に気味が悪いから…』
「ははっ!っんだそりゃwんじゃ、放課後な!」
『うん。ありがとう。』
「お!来た来た。遅せぇよ。」
『仕方ないじゃん…HR長いんだもん。あの先生。』
「忠っちは長ぇって言うしな。」
『まぁ、忠平(ただひら)先生も好きでやってる訳じゃないでしょ。』
「そんじゃ、調べるか…」
『うん。』
「うーん…なかなかだな。」
『だね。……ん?ねぇ、綾斗君。これ…』
「あ?……「ユガミサマ」…?なんだこれ。」
『分からない。でも、僕の夢に出てくる内容と同じなんだ。』
「どの辺が?」
『ここ。【ユガミサマ様は夢に出て来ても特に何もしません。ですが、ある一定の場所を無言で見つめています。そして何かを呟いてそこで夢は終わります。】ほら。』
「同じか?」
『うん。殆ど。』
だとしたらなんで同じ夢なんだ?それなら一日や二日で終わるくらいでいいのに…
なんで何日も夢に出てくるんだ…
「なぁ!!これ見ろよ!」
『え?…何これ。』
なんだこれ…【夢から覚めたら今まで自分が何をしていたか分からない。ずっと眠っている感覚だった。誰なんだ。あれは。あの真っ赤な着物の女は。】……僕の夢では服なんて気にしないでいたから分からなかった。でも、確かにずっと眠っている感覚はたまにある。
「どうだ。共通点あるか?」
『…うん。この【ずっと眠っている感覚】の部分だけ。確かにたまにあるんだ。でも、頻繁じゃない。だとしたらこの人は何日間この夢を見てたんだ?』
「……!とりあえず今日は帰ろうぜ。もう暗いし。遅い。明日また話聞かせてくれよ。」
『うん。そうだね。』
「またな!」
『うん。また明日。』
今日は早く寝よう。少し疲れた。
『ただいま。』
「お帰りなさい。ご飯もう少しでできるから先に風呂行っておいで。疲れたでしょ?」
『うん。有難う…』
でも、ユガミサマとその夢はどんな繋がりがあるんだろ…
『ご馳走様。』
「はい。お粗末さまでした。ねぇ、顔色悪いけど大丈夫?」
『うん…いや、ここ数日変な夢を見るんだ。でも、大丈夫だよ。歯磨いて寝るね。おやすみ。母さん。』
「えぇ。無理しないようにね?おやすみ。」
あれ?綾斗君から電話来てる。
〘 綾斗君?どうかしたの?〙
〘 あ、やっと出た。調子は?大丈夫か?〙
〘 うん。今のところ何ともないよ。〙
〘 ならいい。あのさ、明日見たいものあるから早めにお前の家行くわ。〙
〘 うん。分かった。〙
〘 ありがとな。いい夢…は見れねぇな。まぁ、ちゃんと寝ろよ。おやすみ。〙
〘 おやすみ。〙
綾斗君なりに色々調べたりしてくれてるんだ。本当に優しいな。今日はもう寝よう…
はい!作者です!一旦ここまでにします!
いやー…綾斗君何気に優しいね!瑚太郎は、大丈夫だといいんですが…っとここで次回予告!さっき綾斗君が言ってたように何やら知らせたいことがあるそうですね。なんだろ…
ユガミサマ…少し不気味ですね。
あ、次回は、夢の内容のお話が少しずつ出てきます!皆様の背筋が凍るような内容に出来るよう頑張ります!
では、また次回お会いしましょう。