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ッ…ダメだ、!ダメだ…!
はぁ…ッはぁ…ックソ、なんでカレッジにいる時に…!
???:「ふぅ…ッ、ふぅ…ッ」
ー少し前ー
カレッジに通うチセとチセの友人達は中庭を歩いていた。
チセSide
ゾーイ:「アイザック、お前小テストの勉強した?」
アイザック:「全然…ゾーイは?」
ゾーイ:「俺も全然…チセはした?」
チセ:「私もあんまり…」
ルーシー:「あんたら何してんのよ」
「「ルーシー」」
ルーシー:「何よ、ていうか小テストの勉強くらいしないさいよね」
ゾーイ:「アハハ…ルーシーには敵わないや…」
ルーシー:「まぁ私は昨日チセとやったし」
リアン:「でもゾーイ、昨日ちょっとしてなかったか?」
ゾーイ:「あ、リアン…でもやった所って必須!!!って所だけ……寝ちゃったし、」
アイザック:「まぁ、お互い頑張らなきゃだな…」
ゾーイ:「アイザックはもう諦めモードじゃん」
アイザック:「ゾーイ黙って」
チセ:「……あれ、」
リアン:「ん?チセ、どうした?」
リアン:「リアン、あれ…人?」
人が、倒れてる…?
いや…うずくまってる?
いや、血が出てる…?!
リアン:「行くぞ、!」
ゾーイ:「ちょ、チセ!リアン!なんで急に走り出して!」
チセ:「皆来て…!」
???:「はぁ…ッく、はぁ…」
リアン:「おい!大丈夫か!!」
背の高い男の人…?
症状は…吐血、過呼吸、不整脈……
???:「す、すみませ…ッすぐ退くので…」
チセ:「あっ…」
アイザック:「あ、おい!動いちゃダメだ、!」
???:「は、離し…ッあぅ…」
ゾーイ:「ちょ、気絶しちゃったよ?!ちょっと!」
ルーシー:「とりあえず救護室に運ぶわよ!」
チセ:「わ、分かった!」
ーしばらくして、救護室ー
???:「…あ、れ……」
チセ:「起きた?」
???:「貴女は…、」
チセ:「私はチセ・ハトリ」
ヤマト:「俺は…ヤマトです…すみませんすぐ起き上がります…ッつ、」
チセ:「む、無理しないで…!」
ガチャ
ルーシー:「あら、起きてるじゃない」
ゾーイ:「本当だ、起きてる」
アイザック:「顔色は最悪だけどね」
リアン:「起きて大丈夫なのか?」
ヤマト:「え、えっと…、」
チセ:「あ、あぁ…私から説明するね。左からルーシー、ゾーイ、アイザック、リアン」
ヤマト:「は、はぁ…」
アイザック:「君は?」
ヤマト:「あ、や…やまと、ヤマト・シカワです」
ゾーイ:「ヤマトはどうしてあんな所で倒れていたんだ?」
エリアス:「魔力の枯渇だろう、ウェブスターの時みたいにね」
ヤマト:「うわっ…?!」
チセ:「あはは…ごめん、驚かせて……急に影から出てきたら驚くよね…」
ゾーイ:「エインズワース先生は急に来るからなぁ…ビックリした…」
ルーシー:「本当にね…!」
チセ:「はは…ところでエリアス、ルーシー同様の魔力の枯渇って…まさかまた事件ですか」
エリアス:「いや、これはルーシーのような後天的なものじゃないよ。先天的なものだね」
チセ:「先天的……」
エリアス:「あぁ、君は朝の忌み仔(アル・ストレンジャー)だろう」
ヤマト:「……、」
チセ:「朝の忌み仔?」
エリアス:「夜の愛し仔は知っているね?朝の忌み仔はその対の存在、夜の愛し仔が女王蜂なら朝の忌み仔は働き蜂」
チセ:「は、働き蜂……」
エリアス:「夜の愛し仔は無意識に魔力を生産、朝の忌み仔は無意識に消費。全てにおいて対の存在」
ゾーイ:「え!じゃあヤマトは常時魔力枯渇状態ってこと…!?」
ルーシー:「それって生活できんの?」
リアン:「まずこの年までどうやって生きてきたんだ」
ヤマト:「そ、それは…」
ヤマト:「師匠がいたんです、大切な…その方に助けてもらってて…」
ヤマト:「いつもカレッジにいる時は補給用の魔力を使ってたんですが、今回は魔術訓練とかで早めになくなってしまって……」
チセ:「それで枯渇状態に…」
ヤマト:「すみません、ご迷惑おかけしました……」
アイザック:「いいんだよ」
リアン:「助けるのは当たり前のことだ」
ゾーイ:「そ、そうだよ!もっと頼って良いんだ」
チセ:「何かあったら言ってね」
ヤマト:「は、はぁ…、」
チセ:「そう言えば気になってたんだけど、ヤマトって日本人?名前の響き的に」
ゾーイ:「それ俺も思ってた!」
ヤマト:「え、まぁそうですけど…チセも?」
チセ:【私もそうなんだ】
ヤマト:【日本語久しぶりに聞きました…!ちょっと感動…】
チセ:【やっぱり日本語で喋る方が楽だね】
ヤマト:【そうですね、やっぱり】
アイザック:「な、何話してるんだろう…」
ゾーイ:「分からん……」
ーしばらくして、廊下ー
ヤマト:「今日はありがとうございました」
チセ:「うん、またね」
ルーシー:「ったく、気をつけなさいよね」
ゾーイ:「またな〜!」
アイザック:「じゃあね」
リアン:「気をつけろよ」
???:『行った?』
ヤマト:『はい、もう良いですよ』
???:『やっぱり私、影に入るの嫌ーい』
ヤマト:「文句言わないでください」
???:『ちぇッ』
エリアス:「……………、」