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蘭菊要素あり(🔞は無いよ!)
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『蘭さん、お久しぶりですね。』
「そうやな…んで菊。」
『はい、?』
「体調は大丈夫なんか?」
『えぇ、大丈夫ですよ。』
そんな訳ない。私は余命宣告をされたのだから。
「…嘘つくなや。なわけなかろ。」
『……え?』
「菊の顔。めっちゃ曇っとるやざ。普段の菊はそんな顔せん。」
『ら、蘭さん……』
「俺は昔からの幼馴染や、そんなんすぐ見抜けるやざ。」
『……凄いですね。 』
「何があったか、話してみ。」
『実は……余命宣告を……』
「……何年や。」
『……3年…です…』
「……心配すんな。菊には俺らが付いとる。」
『はい……』
そんなこと言われたって不安なものは不安。
でも自分の事情を、自分の心情をしっかり受け止めて貰えた事。
私は本当に、周りの方々に恵まれたんだな…
「あ、そういや聞いたことあるんやが……」
『?』
「死ぬまでにやりたい100のこと、とか作ってみんか?」
『……!いいですね、それ、!!』
「ほんなら俺のノートやるわ。」
『え、いやいや大丈夫ですよ私が買ってくるので、!』
「病人に無理はさせれん。新品のメモ用ノートあっからやる。」
『ありがとうございます……!』
ほんとに恵まれてる。
こんな病人を。こんな動けないお荷物に対して、優しい言葉をかけてくださる方々ばかり。
恵まれすぎているのでは?と思うこともしばしばある。
でも私は死ぬまで少しの猶予しかない。
その死ぬまでの間、私も恩返しをしなければなりませんね。
とても楽しみで、とても怖いですが、私は死ぬまで恩返しを続けるつもりです。
『んー、何描きましょ……』
「なんでもええけど、菊の事やからどーせ恩返ししたいとか書くんやろ?」
『な、何故それを……』
「幼馴染舐めんなや。っと、そろそろ面会時間終わるな……」
『あ、ほんとですね……』
「じゃ、また明日」
「………はい…」
「……はー、そんな悲しむなや。こっちも帰れんくなるやないか。」
ナデナデ
「じゃ、また明日な。」
『……へ、あ、は、はい、!!』
「菊〜!邪魔するぞー」