また、重い息を人知れず吐く。
涙を流しながら、嗚咽をしながら、同じ単語を繰り返し復唱することしか出来なくなってしまった。
Pngk
「 ごめんな゛さいッ 、ごぇんッなさい, 」
ベッドの近くにあるゴミ箱を手に取り、吐瀉物を受け止める。
頭が重くなって、喉が焼けるように痛くなって、気持ち悪くて、申し訳なくて、大粒の涙を零しながら嗚咽をした。
ある程度吐いて、気持ちが落ち着いた頃にドアから高いノック音が響いた。
Pn母
「 だいじょうぶ?KUNさんから連絡があってね、今お話できないかだって、今大丈夫? 」
KUNさんがお母さんに連絡をしたらしい。
本当は俺も話したい。
いっぱいいっぱい、辛かったことも楽しかったことも、嬉しかったことも話したい。
でも、今の俺にはそんな資格がない。
KUNさんと話せるほどえらい立場になれない。
Pngk
「 ごめッ ぃま゛無理、 」
Pn母
「 そう?、とりあえず返事を返しとくわね。何かあったら言ってちょうだい。 」
俺の気持ちを汲み取ってくれたのか、はたまた面倒くさいと思ったのか、あっさり引いてくれた。
この時はKUNさんと話さないという事実に安心を感じていたのに、少ししたら申し訳なさが込み上げてきた。
時間を割いて俺に連絡してくれたのにって、せっかく時間をくれたのにって。
そう思い始めたら最後、また吐き気がぶり返してきてしまった。
吐瀉物と一緒に後悔が湧き上がってくる。
せっかくのチャンスだったのにって、もう一度KUNさんのところで遊べたかもしれないって、そんな考え方しかできない俺にも嫌気がさして。
気づいたら、倒れてた。
Pngk
〖 あぁ、どこから間違えたんだろう、、どうしてこんなことになっちゃったんだろう。いつまでも変わらない道を歩みたかっただけなのに、、ずっと幸せでいたかっただけなのに、 〗
そのまま、一日が経過してしまった。
一日経ったところで現状は何も変わらない。
ただ、体の怠慢感が少しづつ募っていっている。
またひとつ、重い息を吐いてしまった。
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