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琴音は小さく首を振り、柔らかな声で言った。
「そんなことないよ。あなたといる時の律くんが、一番楽しそうなの」
その言葉に、華の胸が大きく揺れる。
「……楽しそう、に……?」
「うん。律くん自身は気づいてないかもしれないけどね。あなたと話してる時は、表情が自然で、肩の力が抜けてるの。私は……そんな律くんを見て、少し安心したの」
琴音の視線はどこか遠く、けれどその声は温かかった。
「だから大丈夫。あなたが思う以上に、律くんはあなたに心を開いてる」
華は言葉を失い、ただ琴音の顔を見つめていた。