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「え?」
驚いた…珠莉の両親が人魔化、って….
「…まぁ、両親が人魔化した原因は珠莉様にあるのじゃがな…」
「え?!どういうことだよ?!」
「これに関してはあまり言いたくないのじゃが…」
「…」
「仕方ない、話してやろう」
なんか申し訳ないな…人魔関係のところで働いてる人たちって過去に人魔に何かされた人たちなのか?
「別に無理に話さなくてもいいんじゃねぇの?話したくないなら…」
「珠莉様の両親は珠莉様に期待してたんじゃ。珠莉様は幼い時から天才だったからのう、G2Kに所属したのは5年前のことじゃ」
「え、5年前って…」
「珠莉はまだ12だな、俺は23か、若いな」
「そうじゃ。そこである実験をしてたんじゃが、失敗したんじゃ。」
「ある実験?」
「…これに関してはまだ言えんな。もうちょっと経ってから話すことにするのじゃ。」
そりゃぁそうだよな、俺だって父親死んでるし…
そうこう考えているうちに魔伐隊沢渡本部に到着していた。
〜魔伐隊沢渡本部〜
受付前エントランス
「魔伐隊沢渡本部へようこそ。隊員の方、またはG2K所属の方は隊員カード、研究員カードを提示してください。依頼者の方は…って、貴方はもしかして、藤宮響也さんですか?」
「あぁ、こいつが例の半人半魔だ。」
「かしこまりました。ではカードを拝見させていただきます。藤宮響也さんとG2K研究員の…樹雨さんと珠莉さんですね!お疲れ様です!要件は入隊に関してですよね?」
「そうっす、入隊のことっす。」
「分かりました。ではジルさんとレヴィさん、そして最高責任者様がお待ちしております。あちらから9階へどうぞ。」
「ありがとうなのじゃ。じゃ、さっそく行くぞ、響也。樹雨。」
「ん、」
「おう。」
〜魔伐隊沢渡本部9階〜
「ここに舞条優吾がいるのか、」
「様をつけろバカ。ご本人の前ではもっと礼儀正しくしなきゃダメだからな。」
「それ貴様がいうのか?樹雨、」
「分かってるよ、そんくらい…」
「じゃ、入るぞ」
「…失礼します。」
「失礼しやーす」
「お邪魔するのじゃ〜!」
そこには長い茶髪の男がいた。こいつが舞条優吾、か。
その隣には何やら優秀そうな一人の女がいた。
他にもたくさんの偉そうな奴らがいた。
後、ジルとレヴィさんも。
「優吾さん、彼ら来ましたよ。」
「ん?あぁ。ありがとうウル君、」
「じゃ、早速だけど…藤宮君、そこに座ってもらえるかな?」
何だこの人、口調は優しいのにやけに威圧感が…
逆らったらどうなるんだろ、、
「はいっ」
優吾さんが話し始めた。
「君のことはみんなからきいてるよ。」
「君、半人半魔なんだってね?」
「はい、そうみたいっす。」
「…一応聞いておくけど、君は我々の味方だよね?もし我々に敵対するなら、政府に保護してもらうことになってるんだ。」
政府に保護…前にレヴィさんが言ってたことか、
「政府に保護、っすか。」
「本当なら今頃保護されてると思うんだよね、君は世界初の半人半魔なんだから。でもそれは我々にとっていいことじゃないんだ。暁月家に君を渡すなんて、」
「私は暁月家の裏を知っているからこう言えるんだけどね。」
暁月家…なんて組織なんだろ、怖いな
「まぁ、敵対してもどっちみち地獄を見ることになるよ。」
「…舞条さん、入隊についての話は?」
優秀そうな女が言った。
「あぁ、ごめんごめん、忘れてたよ。」
「それで入隊についてなんだけど、君には特殊部隊の隊員になってもらいます。」
「特殊部隊?なんかかっけー!」
「ふふ、そうかな?一応メンバーを紹介しておくね。」
◯特殊部隊主要メンバー
特殊部隊隊長 ウル
特殊部隊副隊長 戸坂俊介
特殊部隊隊員 ジル•バッカーズ
冬木ましろ
「メンバーのみんなは部隊を掛け持ちしてる子達が多いよ。」
「あと、君には高校に通ってもらうことになったから。君、まともに学校行けてないでしょ。」
…!
「はいっ、高校…ですか、?!」
「うん、費用は我々が負担するから安心して、他にも色々手伝うからさ。」
びっくりした、
高校にいかせられるなんて思ってもなかった…
「高校って、なんで…っすか?」
「君には沢渡高校っていう所に通ってもらうんだけどね、そこは魔伐隊の提携校でもあるんだ。だからそこで魔伐隊に相応しい隊員になってほしいんだ。」
「…はぁ。」
「あ、後君を特殊部隊に配属するっていったけど、一週間くらいは第四部隊で戦闘訓練をしてもらうからね〜。」
「…第四部隊?」
「この後実際に会ってもらうから、心配しなくても大丈夫だよ。」
「これで話は終わりかな?そうだよね、ウル君?」
「はい、話は全て済みました。藤宮君はもう第四部隊の方に向かってもらって大丈夫です。が、第四部隊の隊長はまだ来てないと思うので…来るまで自由にお過ごしください。」
「了解っす、」
「じゃあジル君、後他のみんな、環が来るまで響也君に魔伐隊について教えてあげて。」
「了解です。」
「了解なのじゃ!」
「了解した。」
「はい、了解です。」
「じゃ、頼んだよ。」
「っおい!高校に行くなんて聞いてねぇぞ!」
「うるさい、しょうがないだろ。」
「あ、!貴様!一応言っておくが珠莉様とジルは同じ高校じゃぞ〜!」
「はぁ?!まじかよ?!」
「そうか、お前ら同じ高校なのか、」
「あぁ、こいつらは同じ高校だな、珠莉はクラスが違うが。」
学校に通うなんて、でも費用は出してくれるらしいから、
「ま、いっか〜!」
「…それで?魔伐隊について教えてあげるんだろう?私と樹雨、珠莉はG2Kの研究員だからお前が教えてあげるのはどうだ?ジル。」
レヴィが言った。
「まぁ、そうですね。」
「じゃ、藤宮。ちゃんと話聞いとけよ。」
「あーい、」
「じゃあとりあえず、魔伐隊の隊員についてだ。」
「まず、最高責任者様は流石に分かるよな。」
「あぁ、舞条さんだろ?」
「その通り。じゃあ、第一部隊から紹介するぞ。」
「第一部隊は、隊長がウルさん、副隊長が戸坂先輩だ。第一の隊員は皆優秀で強いんだ。」
舞条さんの隣にいた優秀そうな女、やっぱりエリートなのか、
「なぁ、ウルさんと舞条さんってどういう関係なの?」
「ウルさんは舞条様直属の隊員なんだ。だから一緒にいるところを見ることが多いと思うぞ。」
「へぇ〜…」
「次に第二部隊だ。隊長は俺、副隊長はれうっていう小5のちび猫だ。俺らは偵察と戦闘がメインだな。」
「え?!小5っ?!」
わ、若ぇ〜…小5でも魔伐隊に入れるのかよ…すげぇな
「年齢制限とかねーの?魔伐隊隊員って」
「舞条様は、人魔に対する憎しみがあって基本的な戦闘ができる人材なら別に構わないそうだ。」
「ふーん、そうなのか、」
「次に第三部隊だ。隊長はましろ。副隊長はそらだ。第三はサポートがメインの部隊だな。」
「最後に第四部隊だ。隊長は環さん、副隊長は新人の北斗だ。あとは、環さんのペットのもみじってやつもいるな。」
「ペット?」
「環さんがそう言ってた。本当かどうかは分からんが、」
「で、俺らは今その隊長を待ってるんだよな?」
「あぁ、そうだ。だがあの人、あまりにも遅すぎるな…」
悪いな、待たせたか?
「ん、あやつではないか?」
「ほう、あれが第四部隊の隊長、右京環か…。」
「っ!環さんっ!早すぎますよ!少しくらい待ってくださいっ!」
「師匠ぅ、早いのだ〜、」
な、なんかすげぇ隊員たち隊長に振り回されてるな…。
「あんたが、環さん?」
「あぁ、そうだ!
私の名前は右京環《うきょうたまき》!
第四部隊の隊長だ!」
「悪いな、お前らを待たせてしまって」
「いえ、大丈夫ですよ。いつものことですし、」
「なんだとジルっ!今日はたまたまだ!」
「たまたまって…貴方寝坊したんじゃ、」
「なんか言ったか?北斗。」
「い、いえ。別に…」
この部隊と一緒に訓練すんの?大丈夫かよ?
「師匠、この人が半人半魔なのだ?」
「ん?あぁ、そうだろう。だよな?」
「え、そうっすけど、」
「よしっわかった!じゃあ早速一緒にこい!」
ええ、早速かよ。まぁ俺自分の能力とか何もわかんないからいい機会だな…
「じゃあそういうことで、俺行くわ。 ジル先輩じゃーね」
「え?お、おう。」
「頑張れよ、藤宮。」
「頑張るんじゃよ〜」
「じゃ、私らは研究所に戻るとしようか。」
「そうじゃな〜、じゃ、樹雨!運転は頼んだぞ!」
「あーまじか、まぁいいけど、、」
….
「ほんとにあいつ大丈夫かよ、」