テラーノベル
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横を通り過ぎる車
呑気な鳥の声
まだ5月というのに強い日差し
その中に1人
ただ
前を向いて歩く人
ふと、足が止まる
信号
ちょうど点滅をした
焦って渡る人もいるが
点滅している信号をじっと眺めている
ついに赤になったと同時に動き出す車
視線がズレる
下
いや
斜め下
何もない
地面があるだけ
彼は目を閉じた
瞬きにしては長い
やがて静かになった
彼は目を開け、前を見ると
青になった信号
止まっている車
再び歩き出す
前を向いて歩いていない
視線が下にズレている
それでも物にぶつからない
ちゃんと避けている
下を向いているのに
その理由は
まだわからない
ーーーーーーGoing to school
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コメント
1件
うわ、第4話「登校」…なんか静かで詩みたいな文体だな。 信号待ちの一瞬の間に、主人公の内側がじわっと滲んでくる感じ、めっちゃ好き。 「下を向いてるのにぶつからない」って描写が気になって仕方ない…何か見えてないものがあるのかな。 これから日常の中でどう動くんだろう、次が楽しみすぎる🔥 世界の切り取り方が繊細で、翡翠さんらしいなって思ったわ。