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#初心者🔰
ゆあ
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「じゃ、えぇ〜…15時半を目安に、またここに戻ってきてください。
周りの方や、お店などに迷惑にならないように楽しんできてください」
と先生が言うと、みんなゾロゾロと動き出し、ザワザワし始める。
本日、猫井戸高校の1年生は校外学習にて鎌倉を訪れていた。
学校で班は事前に決めており、姫好(きい)は、仲の良い静葉(しずは)と舞桜(まお)と一緒の班に。と思っていたが
基本的に4人班ということで、どうしようか悩んでいると
他にも3人でどうしようかと悩んでいる班が2つほどあったので
とりあえず4人と5人の班にして、現地にてそれぞれ3人ずつ行動しようということになった。
「じゃ、どこ行く?」
移動しながら姫好が2人に聞く。
「んん〜…とりあえずみんなについてって、繁華街でいろいろ見てみる?」
という舞桜の提案に乗ることに。みんな吸い込まれるように赤い鳥居をくぐっていく。しかし
「人多っ」
まだ朝ということもあってビックリするほど多くはないが
高校生や観光客などで賑わい始めているという感じだった。
「どうする?」
「どうしよっか」
と姫好と舞桜が話している中
「いい香り」
と言う静葉。静葉の言葉に匂いに意識を傾けてみる。すると
「ほんとだ」
「焼きたてパンの香り」
パンのいい香りがした。3人は引き寄せられるようにカフェに入って注文をして
席に座ってパンを食べ、ドリンクを飲んだ。
「どうする?」
とそのカフェで話し合うことにした。
「なんか店開いてないとか言ってたの聞こえてきたし」
「そうそう」
同じ猫井戸高校の1年生の女子生徒や他校の生徒などが
「え。開いてな」
「マジ?いちご飴ぇ〜…」
などと話しているのをカフェに入る前に聞いていた。
「静葉も舞桜も混んでるの嫌でしょ?」
「もちろん」
「うん」
「私も得意ではないからー…」
と言いながらスマホを操作する姫好。
「たぶんだけど、みんなお店が開くまで、神社行くと思うの。恋みくじが有名なところがここ。
ここ小町通りっていうらしいんだけど、小町通りから近いところにあるって書いてあるから」
「ほお」
「だと、今日他校の生徒も来てるからすごい混むと思うの」
「なるほど?」
「だから、1つの案として聞いてほしいんだけど
先に江ノ電に乗って江ノ島方面行くってのは手なのかなって。
たぶんお昼前後は江ノ島、江ノ島方面も混むと思うから、先に行っちゃって、江ノ島周辺楽しんで
お昼は江ノ島方面でも、こっち戻ってきてでもいいんだけど、そこはみんなで話し合って。
で、たぶんお昼前後には江ノ島のほうに人が流れてきてると思うから
ここの通りも…ま、混雑具合でいったら今よりは混んでるかもだけど、ピークの混雑は回避できる…かも?」
という姫好の提案に
「よし。駅戻ろう」
「うん」
即乗る舞桜と静葉。ドリンクを飲むまでの間、少しだけゆっくりしてからカフェを出て駅に戻った。
姫好の読み通り、江ノ電は空いていて悠々と座れた。
江ノ電はいつも乗っている電車よりもどこかゆっくり感じられ
3人揃って子どもみたいに後ろ窓に流れる景色を振り返って眺めていた。
トンネルを抜けてしばらく住宅街を走ると
「海だ」
急に景色が開け、キラキラ光る海が現れた。
「ほんとだ。綺麗ぇ〜」
まるでアニメのように水面に陽が反射し、キラキラと輝いていた。
その圧倒的な綺麗さ、日常からかけ離れた景色に、3人はしばらく目も心も海に奪われていた。
一度景色が住宅街に戻ったタイミングで
「どうする?海も行く?」
「寒くない?」
「どうだろ。今日天気いいしあったかいから大丈夫じゃない?」
などと話した。景色が住宅街からまた海に戻り
「はあぁ〜…」
「息を呑むほど綺麗とは言うけど、ため息が出るほど綺麗なんだね」
「そっか。綺麗だと息を呑むのか」
「…でもため息が出るほどとも言うか」
「日本語難シイィ〜。「息を呑む」と「ため息が出るほど」が同じ意味。…ホワイ ジャパニーズ ピーポー…」
なんて話していると江ノ島についた。
「おぉ〜。マジ江ノ島だ」
と駅の文字を見て言う舞桜。
「舞桜、江ノ島初?」
「うん。静葉は初じゃないん?」
と言いながら駅の名前を写真に撮る舞桜。姫好も静葉も写真に撮る。
「うん。何回か。小さいときだけど」
「へぇ〜」
「私も初」
「お。初仲間」
「東京に住んでて、そんな遠くないんだけど、割と来ないよね」
「それ。小さい頃来ててもおかしくなかったのに
小さい頃の写真見ても江ノ島は来てなかったっぽいんだよね。カリフォルニアとかは行ってたのに」
と言う舞桜に
「エグい」
と言う姫好。その後、3人で駅の名前に手を向けるようにした写真を撮って、いざ江ノ島へ向かおうとした。
しかし、駅から少し歩いても
「すごいな。江ノ島感ほぼない」
「たしかにね」
江ノ島感が感じられない住宅街。
「かろうじてお店の前に「湘南」とか書いてあるからあれだけど
ワンチャン地元の知らん道って言われても納得できそう」
「「たしかに」」
なんて話しながら歩いて行く。
「え。こっちで合ってます?姫様」
と言う舞桜に
「ううぅ〜ん…。合ってるは、ず。アプリによれば」
と言いながら立ち止まってスマホの地図アプリを確認する姫好。
なんてことを繰り返しながら歩いていると、住宅街が開け、目の前に道路と橋と海が広がった。
「おぉ〜」
「よかった。合ってた」
「急に海の匂いしてきた。あと眩しい」
「で、…あ、そこだ」
と右の方を指指す姫好。
「その地下道を通ると道路挟んだ向こうに見える橋に出て、その橋を渡った先が江ノ島です」
「おぉ〜…だいぶ歩くなぁ〜…」
と言いながら地下道を歩き、橋に出て
「風強いて」
と髪を抑えるか、スカートを抑えるか迷いながら橋を歩き
「これ海辺行ったらたしかに寒いかもね」
「でも陽キャは行きそう」
「たしかに」
「行く?」
「…話し合おうか。ほら。お昼になればもう少しあったかくなるかもだし」
「あぁ〜。たしかに」
なんて話しながら橋を渡り切ると
「「「おぉ〜」」」
赤くない、青銅の鳥居がお出迎えしてくれた。
少し坂になっている道が、道の両側にお店がある、仲見世通りになっていた。
「なんか海の匂いから一気に食べ物の匂いに変わった」
と言う舞桜に、匂いに意識を持っていく姫好と静葉。
「ほんとだ」
「いい匂い」
「どうする?まだ先だけど、お昼江ノ島で食べる?それともどっか移動する?」
「どうしようか」
とスマホで江ノ島についていろいろ見ながら悩む舞桜。スマホで江ノ島についていろいろ見ている姫好が
「あ。江ノ島にも神社あるらしいんだけど、どうする?行く?」
と静葉と舞桜に言う姫好。
「あぁ〜。ま、ここまで来たら行く?姫様はどうする?」
「姫様呼びやめて」
と笑う姫好。
「ま、行く?行こうか。静葉はどうする?」
「行か、ない?」
「じゃ、行こうか」
「行ってからお昼考えよ」
「だね」
ということで3人は仲見世通りを見て回ることにした。小町通りが混雑すると予見し、先に江ノ島に来たお陰で
人は、まばらにはいるものの、混み合ってはいなく、ゆっくり見て回れた。
「あ!ダレモン(ヨダレモンスターの略称)だ!」
静葉が立ち止まる。
「お。ほんとだ。しかも江ノ島限定版じゃん」
と舞桜も立ち止まり、姫好も立ち止まる。
「え。どれも可愛い」
ダレモン(ヨダレモンスターの略称)とは
その名の通り、ヨダレを垂らしているモンスターのキャラクターなのだが
そのキモカワさ加減が今、世間で大流行となっているのである。
その人気さで、ご当地ダレモンやコラボダレモンなどが作られている。
「見て。タコ型のダレモン」
と静葉がキーホルダーを手に取る。
「モンスターじゃなくてただのタコじゃね?」
と舞桜が言う。
「見て。しらす丼頭に乗せて、しらす丼見ながらヨダレ垂らしてるダレモン」
と姫好がキーホルダーを手に取る。
「ただの食いしん坊」
と舞桜が言う。今度は舞桜が
「見て。江ノ島の灯台型が頭にブッ刺さってるダレモン」
とキーホルダーを手に取る。
「「言い方」」
姫好と静葉がハモって3人で笑った。
「私買おー。たぶん神社行って降りてくる頃には混んでて買うのめんどくさそうだし」
「たしかに。私も買お」
「じゃあ私も」
ということでそれぞれお気に入りのダレモンのぬいぐるみ型のキーホルダーを買った。
「姫好なんで2つ買ったの?」
「ん?あぁ。耀優(よう)くん用」
「…」
舞桜は視線を上に向けて、舌を出して、首を軽く振った。その後もお店を見て回り
「そろそろ神社行こっか」
ということで神社に向かうことにしたのだが
「え、待って。階段?」
と言う舞桜。そう、神社に向かうには幾段もの階段を上らなくてはならない。
赤い鳥居までに少数の階段があり、さらに奥にも階段がある。
「え。ここでおみくじも買えるっぽいよ。ほらっ」
とキラキラキュートな笑顔で言う舞桜に
「頑張れ、舞桜」
と言いながら階段を上る姫好と
「すぐだよ」
と言う静葉。
「あ“ぁ”〜どうだか」
と言いながら上り始める舞桜。しかし案の定
「曲がってもなお階段」
階段に次ぐ階段
「また階段」
に次ぐ階段。
「これ明日脚筋肉痛ですよ」
「舞桜、運動する系女子だと思ってた」
「私も。でも舞桜体育で割と運動神経見せつけてたよね」
「見せつけてはないよ。私はですね?なるべく楽して暮らしたいのですよ」
「ほお?」
「だから運動音痴だと日常に支障をきたすかもしれないし、体育の成績に関わるし
かと言って運動神経抜群と見られたら、いろいろめんどくさそうだし。
だから波風立てずに生きていきたいのです私は」
「意外すぎる」
なんて話をしながら階段を上り
「舞桜、頑張れ。あと2段」
「マジで?…。…登頂せいこー…」
神社についた。3人でお参りをしてからおみくじを引くことにした。
「こんなに疲れたんだから大吉出てくれんと合わんで」
「なんで関西弁?」
「せーのっ、で開く?」
「いいよ?」
「せーのっ」
という姫好の掛け声の後で、パッっとおみくじを開いた。
「吉だ」
と言う静葉に
「す、え、き、ちっ(末吉)」
と言う舞桜。
「でぇ〜?姫様は?」
と静葉と舞桜が姫好のおみくじを見る。
「大吉ですかぁ〜」
と言いながら、「やってられない」と言わんばかりに後ろを向く舞桜。
「やってられませんなぁ〜?静葉殿」
「ほんとですなぁ〜舞桜殿」
「そんなそんな」
「なになに?」
舞桜が姫好のおみくじを覗き込む。
「…待ち人、来る。いやもう来とんねん」
という舞桜に、うんうんと頷く静葉。
「なんな。…てか結ぶのって凶だけだっけ?」
「あぁ〜…。私もわかんない」
「私も。検索してみよっか」
なんて話して検索した結果
「結んでも持って帰ってもいいらしい」
ということだったので
「じゃ、記念に持って帰ろー」
「そうだね」
「そりゃ姫好は持って帰るでしょ」
「私は階段しんどかったって思い出と共に」
「そんな思い出と共になんだ」
3人ともおみくじを持って帰ることにした。その後神社の周辺を散策すると
「めっちゃピンク」
「なにこれ」
「縁結びの絵馬だって。書いてく?ま、姫様はいらないだろうけど」
とピンクの絵馬が無数にかけられている場所があったり
「水みくじだって。あれじゃん?水につけたら浮き出てくるやつ」
「あ。テレビで見たことある」
水みくじなんて看板も発見し
「やる?」
「やってみよっか」
ということになり、水みくじを買って、本日2回目の運試しをすることにした。
「ここだ」
神社の脇に、低木や自然が生い茂った中に石畳の細道があり
その奥に、龍が護っているような石の窪みに水が溜まっているスポットがあった。
「え。ここで合ってる?んだよね?」
「合ってるはず…」
「でもここ水飲む?とこじゃないの?いいん?」
「さあ…」
と言いながら3人一緒に水に白紙の紙を浮かべる。
「…おぉ。出てきた」
「ほんとだ」
「しゃー。大吉ー」
舞桜は大吉だった。紙を取り、ポタポタ滴る水を避けながら、おみくじに書かれていることを読む。
「なになに?願い事。思い通りになる。神かよ。学問、努力すればよろし。当たり前だろ」
と言う舞桜。
「静葉は?」
と静葉のおみくじを覗き込む舞桜と姫好。
「出産。安し」
「なんでそこ読むの」
と言う静葉に笑う舞桜と姫好。
「で?姫好は?」
姫好のおみくじを覗き込む舞桜と静葉。
「恋愛…出会いの機会あり。いやだからもう出会ってんねん」
という舞桜のツッコミに
「たしかにね」
と笑い、その後、水みくじも持って帰るということになった。
しかし水みくじはまだ水が滴っているくらい濡れているので、乾かそうという名目と共に
景色が見れるスポットがあったので、そこで景色を見たり
そこのベンチで休んで、降りた後の計画について話し合った。水みくじが乾いた3人は神社を後にし
「…この階段…下りは滑り台になってほしい。子どもも喜ぶでしょ…」
と上ってきた階段を下りた。すると、さすがにお昼前にもなると来たときよりは人が多くなっていて
「買っといて正解だったね」
「だね」
「さすが姫様」
と少しばかり優越感に浸りながら、話し合った計画通り、お昼ご飯を食べることにした。
さすがにお昼少し前ということもあり、少し混んでいたが
まだ混雑のピークではなく、少し待つとお店に入れた。
「お腹は?」
「まあまあかなぁ〜…。階段上り下りの疲労が勝ってる」
「あぁ〜」
「疲労忘れた頃にお腹空きそう」
「私もそんな感じ」
「私も」
なんて話しながらメニューを眺めていると
「あ。ミニあるよ。しらす丼のミニとか」
「あぁ〜…。海鮮丼もミニある」
「ミニ安いし、ミニ食べて、お腹空いたら小町通り戻ってなんか食べる?
たぶん午後はみんな江ノ島来るから、多少は空いてるーとまでは言わないけど
ピークはこっちに来るはずだから」
「なるほど。頭いいね。さすが姫様」
「でもミニ食べたらお腹空きそう…」
という静葉に
「「わかる」」
とハモる姫好と舞桜。しかし結局それぞれしらす丼や海鮮丼のミニを頼んで
セットでお味噌なんかも頼んだりして
「美味しい…」
「うまぁ〜…」
「美味しい」
お昼ご飯も充分楽しんだ。お店を出て
「静葉の言う通り、食べたら小腹空いた」
「たしかに」
「だよね?」
ということで、名物であるタコせんべいを買うことにした。
名物とだけあって人が並んでおり、しかしまだ行列というほどではなかったので並んだ。
列に並んでいるときに、ふとスマホの画面をつけると耀優からメッセージが来ていた。
耀優「今なにしてんのー」
というものだった。
ダルそー
と心の中で笑いながらスマホの時刻を見て
まだ授業中?
と思いながら返信をする。
姫好「今日校外学習で、鎌倉に来てるんだよね」
と送った。するとすぐに既読がついてすぐに返信が返ってきた。
耀優「マジ!?写真くれいっ!」
ピンクの毛の猫が「ちょーだい」と言っているスタンプ。
と送られてきて
ちゃんと授業受けてよ
と笑いながらも悩んだ。
「え。デカくない?」
実際に買った人の実物を見て、そのサイズ感に舞桜が驚き
「1枚買って分けない?」
ということで1枚買って分けることにした。
そして姫好たちの番が回ってきて、顔よりも大きなタコせんべいを受け取った。
「デカぁ〜。あったかぁ〜」
「ほんとだ。ほかほかだ」
と言う舞桜と静葉。
「では割りましょう。静葉、まかせた」
と静葉にタコせんべいを差し出す舞桜。
「なんで私?」
「え。得意そうだから」
「なんでよ」
と言いながらも受け取る静葉。
「大きさバラバラでも文句言わないでよ?」
「言わない言わない」
静葉は目測で3つに割って姫好と舞桜に渡した。
「え。私のデカくないっすか?」
と言う舞桜。
「文句言わないって言ったじゃん」
「小さくて文句じゃなくて大きくて文句なんだ」
と笑う姫好。その後
「あ、のさ?3人で写真撮らない?」
と提案する姫好。
「ん?いいけど?」
「静葉もいい?」
「う、ん」
少し乗り気ではない静葉に
「わかる。私も写真苦手」
と言う姫好。
じゃあ、なぜに提案したし
と思う舞桜。
「じゃあ、これで顔の下半身隠せばいいんじゃない?」
と提案する舞桜。
「下半身って」
「でもそれいいね」
ということで姫好のスマホで写真を取ることにした。
「うまく撮れるかな…」
インカメではなく、外カメ(画面側ではない、外向きにつけられたカメラ)で撮ることに。
「いくよー」
「ん」
数枚撮った。そしてそのうちの1枚を
姫好「江ノ島でたこせん食べてる」
写真を送信しました。
耀優に送った。
「いただきまーす」
とたこせんを食べる舞桜。
「うまっ」
「いただきます」
静葉も食べてみた。
「んん!美味しい!パリパリ」
「ヤバい。お腹減ってきた」
「大きくてよかったじゃん」
「ありがとうございます静葉様」
というやり取りを見て笑いながら
「いただきます」
と姫好もたこせんを食べて
「んん!」
美味しさに目を丸くした。その後、仲見世通りをたこせんを食べながら歩いて、青銅の鳥居を抜けて
「…風よ」
風が強い橋を渡り江ノ島を後にした。
「どうする?海行ってみる?」
「あぁ〜…どうしよう。でも海行ってなにする?陽キャみたいに写真撮るわけでもなし」
「たしかに…」
「夏ならね。かき氷とかありだけど」
「…私はパス。姫好と静葉は?」
「私もいいかな」
「うん」
「夏また来ようよ」
「いいけどぉ〜…。夏人ヤバそう」
「たしかにだわ」
なんて話しながら海を過ぎ、駅までの道中に美味しそうなプリンを発見し
デザートにプリンを食べて江ノ電で鎌倉に帰った。
江ノ島に来る電車には人が大勢乗っていて、逆に鎌倉に帰る電車は割と空いていた。
行きと同じように景色を眺めたり、すれ違う江ノ島行きの電車の中を見て
「うっわ…」
と言ったりした。姫好がスマホをつけると耀優からLIMEが来ていた。
耀優「江ノ島かぁ〜。いいね。可愛い」
ピンクの猫が「キュンッ!」っとしているスタンプ。
その後に少し時間を空けて
耀優「今は?まだ江ノ島?」
とメッセージが来ていた。なので
姫好「楽しいよ。2人とも可愛いよね」
黒猫が「わかる」と腕を組んでしみじみと言っているスタンプ。
姫好「今は鎌倉に戻ってるところ。小町通りでスイーツでもって思って」
と返信をした。電車が止まり、鎌倉駅に降り立ったときも、小町通りから駅に向かう人が大勢押し寄せていた。
「さすが姫様。私あの中で江ノ島は断念してたかも」
「たしかに」
と話しながら小町通りへ向かう3人。おそらく小町通りの混雑のピークは過ぎ去っていて
いろいろなお店に多少は人が並んでいたが、並びたくなくなるほどの行列や混雑はなかった。
しかしミニとはいえ丼ものを食べ、お味噌を飲み
薄いとはいえ大きなたこせんを食べ、デザートにプリンも食べたので
「いちご飴もね…。あの量は今はいいかな」
「たしかに」
とどれもそそられず
「じゃ、銭洗弁財天行く?小腹空かしがてらに散歩しつつ金運アップしとく?」
「いいね」
ということで銭洗弁財天に行くことにした。ちょっとした散歩のつもりだったが
「…え。まだ?遠ない?」
とか
「…さっ、か(坂)」
とか小腹を空かすどころか割といい運動になってしまった。銭洗弁財天では
「お札も洗うの?」
「洗ってもいいらしいよ」
「いや。洗った後どうすんの」
「たしかに」
「小銭よ増えろ」
なんて話しながらお金を洗って
「帰りも長いって…」
長い帰り道を帰っていった。やっとの思いで小町通りに着くと
「あぁ…クレープの香りヤバ。なんか少しお腹減ったかも」
「わかる」
「うん」
3人ともいい感じに小腹が減った。
「なににする?クレープ?」
と言いながらお店を巡る。クレープやらカフェ、いちご飴など。
その他にも雑貨店などもあり、見ているだけで楽しかった。
「お。いいじゃん」
目に留まったのはお団子屋さんだった。メニュー表にはカラフルなお団子たちが並び
店頭のショーケースにもそのメニューに載っているカラフルなお団子たちの実物がズラッっと並んでいた。
ついでに人も並んでいた。
「お団子いいじゃん」
「どお?静葉」
と舞桜が聞くと静葉はメニュー表の前で
「ここは無難にこし餡?いや、きなこもいいなぁ〜…草団子も美味しそう…」
と選んでいた。姫好も舞桜も静葉の隣に行ってメニューを眺め、決めてから列に並んでお団子を買った。
「じゃ、いただきまーす」
「いただきます」
「いただきます」
お店の近く、邪魔にならないところで立ちながらお団子を食べる。
「ん!こし餡美味しい」
静葉はこし餡
「栗餡は、これモンブランですね」
舞桜は栗餡
「うん!みたらしが濃くて美味しい」
姫好はみたらしを頼んだ。
「モンブランなの?」
と静葉が舞桜に聞く。
「うん。和モンブラン。食べる?」
「いいの?じゃあこし餡」
「ん」
と交換していた。
「私も食べたいです」
と手を挙げる姫好。
「いよー。なんだっけ?トルネード?する?」
「トレードって言いたいの?」
「それ。それとなんかが混ざった」
「ローテーションとか?」
と言う姫好にパチンと指を鳴らして
「それだ」
と言う舞桜。そんな話をしていると
「オレにも一口ちょーだい」
と声がして振り返ると
「え!?耀優くん!?」
ピンク髪の耀優がいた。
コメント
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読了しました! 鎌倉の校外学習、すごくリアルで楽しかったです。 姫好の先読みや、舞桜の「楽して生きたい」発言に静葉の反応、全部微笑ましかった。 ダレモン買いやおみくじ、お団子交換…日常のきらめきが丁寧で、癒されました。 最後の耀優くん登場に、心臓が跳ねました。 続き、気になります!