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超過密スケジュールのために、私は次第にストレスを抱えていった
仕事と家事の両立が出来なくて、心身ともに疲労していた
部屋はいつもちらかりっぱなし、買い物に行けないので冷蔵庫はからっぽ、洗濯物は積み上げて山が出来ていた
「おい!明日着ていくワイシャツが、一枚もないじゃないか!」
日曜日の夜俊哉が声を荒げて言った
「ごめんなさい、今から洗っても乾かないわ、あなた申し訳ないんだけど二日間同じシャツを着てくれないかしら」
その言葉に俊哉が切れた、この日は特に彼は機嫌が悪かった
「まったく一度ぐらいなにかを、きちんとやって見せろよ!」
彼は癇癪を起して、新婚時代に私が買った、イタリア製の花瓶をベランダに投げて割った
グイッと手首をつかまれる
「甘やかされて育った、小娘をもらってやったのに、君は家事ひとつできないと来てる 」
「働いてるから仕方ないじゃない、それなのに花瓶を割るなんてひどいわ、ならあなたがシャツぐらい洗ってくれたらいいのよ、洗剤を入れてボタンを押すだけでしょう?」
私はパニックになった、不安と言う名の液体を、体にかぶせられたかのようだった