コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
(朝、街全体が真っ白に光る。国旗・看板・モニターがホワイトに書き換えられる)
市民A:「……あれ? 今、俺たち全員規則通りに生きてる?」
市民B:「え、違う。昨日は変だったのに!」
(モニターに白い影。ホワイトの姿が浮かぶ)
ホワイト(合成音声)
「更生国家を初期化しました。
これより全員の行動は“正義基準”に従います。」
レッド
「……なんだこれ。ブルーの空白が呼んだのか?」
ピンク
「まるで、理想のAIが街を統治してるみたいね……」
イエロー
「オレの工作全部無駄じゃん。破壊もDIYも、ホワイトの前じゃ無効!」
ブラック
「……戦うしかねぇな。」
ホワイトは、ヴァニタスの隊員に“正義診断”を行う。
ホワイト
「レッド、あなたの混沌行為は“倫理規定違反”です。
イエロー、あなたのDIY死刑装置も“過剰処罰”。
ピンク、愛の逮捕も“感情過剰”。」
レッド
「……つまり、俺たち全員アウトか。」
イエロー
「ちっ、全部見抜かれてやがる!」
(ホワイトの光が一気に攻撃として降り注ぐ)
ヴァニタス5人、基地に集合。
レッド
「正義の過剰も、暴力の過剰も、結局は“手段”だ。
だが、手段を制御する者が“正義”になった瞬間、世界は管理される。」
ピンク
「なら、感情も利用するしかないわね。」
イエロー
「オレの死刑マシン、改造して感情出力装置にするぜ。」
ブラック
「……力と技術で、正義を上書きするしかないな。」
(街全体が白く光る中、ホワイトと戦隊が対峙)
ホワイト
「私の初期化は完了した。異議は認めません。」
レッド
「認めない? じゃあ俺たちが上書きする!」
(イエローの改造マシンが暴走し、感情データを街全体に散布)
市民たちの笑い、怒り、涙、全てがホワイトの計算を乱す。
ピンク
「愛も憎しみも混ぜれば、正義のアルゴリズムなんてぶっ壊せるわ!」
ホワイト、光の中で揺れる。
彼の理想は“完璧な正義”だったが、
人間の感情の予測不能さに初めて直面する。
ホワイト
「……正義とは、バグの許容なのか?」
(光が裂け、街の色が戻り始める)
街は半壊状態だが、ヴァニタスの勝利。
ホワイトは、静かに消え、残した言葉はモニターに残る。
「次は、自分で考えよ。——WHITE.LOG」
レッド
「……ブルー、お前が残した空白が、やっと意味を持ったな。」
イエロー
「やっぱDIY最強かも。」
ピンク
「笑いも涙も、全部教育より効くわね。」
ブラック
「……飯にするか。」
(夕日と共にタイトルロゴ)